【ボ―ト部】全日本直前インタビュー⑤男子ペア
いよいよ第100回全日本選手権大会が始まる! 今年の会場は東京2020大会でも使用された海の森水上競技場。大会を直前に控えた選手に、今大会への意気込みを聞いた。
◇山本兼三(コ4)◇
ー全日本の目標
僕たちペアは、最終日のファイナルAに出場することを目標にして練習に取り組んでいます。
ー戸田レガッタで漕いでどうだったか
結果的に1位で終えることができたんですけど、レースの内容として満足できるものではなかったと思いますし、まだまだ向上することがお互いできると思っています。現在もそうですし、明日も。本当に数少ない練習期間ではあるんですけど、ギリギリまで詰めていけたらなと思っています。
ー満足できなかった点とは
まず、以前まで2人の自信というか得意分野であったスタートのところがうまく決まらなくて、そこは向かい風というところもあるんですけど、対応できなかったのは自分達の得意分野っていうところを過大評価してしまっていたからかなと思います。まず原点に立ち帰るというところ。あとは加速のところに関してもまだまだ課題はあるかなというふうに思いましたね。
ー去年は付きフォアに出場しており、今回ペアになった背景は
本当に色々あると思うんですけど、まず今現時点で立教大学ボート部のコックスの数が足りていないっていうのが1つあるのかなと思います。その中で付きフォアも選択肢としてなくはなかったと思うんですけど、ペアで勝負させていただくことになったのかなと思います。いろんな背景があると思うんですけど、ちょっと自分はあんまりクルー決めに参加していないので、それくらいかなと思いますね。
ー全日本に向けてどのような準備をしてきたか
日立明から一ヶ月ほどっていう短い期間ではあったんですけど、まずは目標のファイナルAに残ることを掲げて、そのためには何秒のタイムを刻んでいかなければいけないのかとか、そのためにはどういう練習をしなくちゃいけないのかっていう逆算をしました。ペアとしての経験があまり多くはない2人ではあったんですけど、タイムのところに関しては、最初だからしょうがないよねという、仕方ないという考え方は最初から持たずに、気に留めていたと思います。
ー準備する中で上手くいっているところ
まず、スピードのところ、タイムのところに関してはうまくいっている点。具体的にいうと、短い距離でスピードを出すところに関してはうまくいっているかなと思っていて、そこに関して自信のあるクルーになったかなと思います。
ー上手くいっていないところ
得意なところで短い距離でスピードを出せるというふうに言ったんですけど、それをいかに持続できるかっていうところが一番の課題だと思っています。本当にボートは2000㍍を競うレースで持続しなくてはいけないので、そこは戸田レガッタでも出た課題です。うまくいかなかった時、崩れた時にいかに立て直しができるかに関してはまだまだ向上していかなくてはならないのかなと思っています。
ーそこをどう修正するのか
高いレートでいかに持続できるかというところで、より長い距離をハイレートで漕ぐ練習をしたりとか、いかに舟を安定させれるか、漕ぎやすい環境を作るのかが、ペアの難しいところでもあり大事なところなので、そこを2人で常に考えながら練習しています。その他ノーワークとかアップの時、低強度で漕いでる時にもこだわるということに関しては考えながらやっていました。
ー川瀬さんとどんな感じか
2個下なんですけど、自分がこうしたい、ああしたいってことに関してはすごく積極的に受け入れてくれるというか、チャレンジしてくれています。フィジカルという面では僕にも負けず劣らず。エルゴの最近の記録ではもう川瀬の方が早いんじゃないかってくらいなので。本当にそこのフィジカルな面ではすごく楽しみだなというふうに思っています。
(取材・片岡美悠/編集・岡田真阿)