試合後、中村監督と抱き合う主将・宮下

【アメリカンフットボール部】日大に2003年以来18年ぶり勝利!!

◆2021年度関東大学アメリカンフットボールリーグ戦◆

前節の法大戦では14―35で敗戦を喫し、ここまで全敗のRushers。Bブロックの試合も、残り1試合となった。後が無い彼らの次なる相手となったのは、昨年度甲子園ボウルに出場したチャンピオンチームである日大であった。

先制点を挙げたのは日大。第1Q1分、パントを取りこぼし相手に拾わせてしまう。Rushers陣地のエンドゾーン際から始まった日大の攻撃はあまりにも簡単に成功し、TDを許す。しかし、Rushersの反撃は早かった。相手の得点から1プレー後、RB#34星野(社1)がランによるロングゲインでTD。その後も、リードされては追いつく展開で、14―21で前半を終えた。

Rushersが日大を追う流れが変わったのは第3Q。日大にFGで点差を広げられた後の攻撃。WR#15神津(済2)へのロングパスなどで敵陣に入る。フレッシュ後の2ndダウン、QB#10宅和(営2)が投げたボールは、エンドゾーンに走りこむWR#13吉田(社4)の腕の中へ。逆転のTDを決めた。実は、吉田がTDを決めたのは公式戦初である。「いつもなかなかチャンスが来なくて悔しい思いをしてきた」。この日も、前のシリーズで自身のファンブルロストによってTDのチャンスを逃していた。そんな吉田にとって、このTDは念願のプレーとなった。

吉田のTD

吉田のTD

その後、日大の攻撃ではDL#99川口(文2)によるプレーアクションパスのカット・QBサック、DB#6猪股(済2)のパス阻止、DB#82越智(済4)のパスカットによるTD阻止などディフェンスの活躍が光り、日大は4thダウンでFGを選択。28―27とRushersが1点リードした状態に。会場中が固唾をのんで勝負の行方を見守る中、試合は第3Qを終えた。

越智のパスカット

越智のパスカット

日大を突き放したのは第4Q4分。相手のパスをインターセプトしたのはDB#20曽我部(法2)。歓声の中を疾走し、ボールを頭上に掲げながらエンドゾーンへ。スコアは35―27となった。

次の攻撃、残り6分で点を返したい日大は、9ヤード残した4thダウンでギャンブルの構え。ボールを受け取ったWRは、シリーズ獲得線付近で倒れた。張り詰めた空気の中、審判が下したのは「ファーストダウンに届いていない」という判定。Rushersのサイドラインとスタンドで、歓声が轟いた。

スコアをそのままに試合は終了。日大への18年ぶりの勝利は、満を持してつかんだ今季初勝利でもあった。

試合後、中村監督と抱き合う主将・宮下

試合後、中村監督と抱き合う主将・宮下(法4)

「格上である日大に、『勝つストーリー』は描いていませんでした」と語ったのは中村監督。殴り合いの勝負で、最終的に立っている方が勝ちという戦い。各場面での戦略が、見事にはまったのだった。

「いつになく選手たちが元気だった」。中村監督はこの日の試合をそう評価した。前節の敗戦で、開幕当初掲げていた日本一という目標が砕かれたRushers。しかしこの3週間、選手たちはひたすらに前を向き続けてきた。「コロナ禍で生活自体が大変な中、好きなフットボールをやらせてもらえているので、モチベーションが下がることは許されません。厳しい状況の中でもどうやって自分の気持ちを奮い立たせるかということが、ここに入部した意味でもあります」。ましてや去年のチャンピオンチームである日大が相手に控えていることで、モチベーションは上がるしかなかったという。先制され、何度リードされても追い上げた試合の背景には、選手たちのひたすらに前を向く姿勢があったのだ。

Rushersは1勝2敗で1部TOP8Bブロック3位となった。11月27日の5・6位決定戦へ進む。対戦相手は、Aブロック3位の桜美林大。この勢いをそのままに、最終戦へ挑め。

(11月23日・菅野真理香)

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