【スケート部スピード部門】飽くなき向上心が松山を突き動かす! 氷上のお雛様の四年間!

松山雛子伝説大学編完結!大学ラストイヤーの今年度は、インカレW準優勝に全日本選手権初のメダル獲得。輝かしい戦績を残し続けた氷上のお雛様が本日をもってRIKKYOを飛び立つ。

「大きく変化したことはない」と松山(社4)は常にインタビューで語る。最善を求め、すぐに行動に移す。チャレンジ精神が松山の成長を支えていた。スケート面でも、練習の目的を明確にして、着実にこなせるように取り組む。四年間残し続けた成果に、「少しずつですけど日々成長を実感しながら日々のトレーニングに励んだ結果」と胸を張る。

滑らかにコーナーを曲がる松山

夢の舞台へ大ジャンプ!

1、2年次は、通常の練習に加えて、昼休みなど隙間時間をフル活用した。池袋から赤羽の施設まで自転車で通い、トレーニングに励む日々。午前は講義に参加し、昼は練習、そして午後からは再び授業に参加。ハードなトレーニングにも松山は、厭わずに取り組んだ。

自身が入学前に掲げた目標である「文武両道」。立大の社会学部現代文化学科で学びたいと考えて入学した彼女にとって、学業と競技の二刀流は当たり前。何事にも主体的に取り組んだ。アスリートフードマイスター特待生合格、太極拳、教職課程、社会調査士取得など。自分の知識を広げるために彼女が挑戦したものには枚挙にいとまがない。「周りから見たら忙しいと思われるかもしれません。しかし、自分の中では目標に向かっていく過程の中であったため、大変という気持ちはなかったです」。この言葉が松山の偽らざる本音だった。

表彰状を手に笑顔の松山

その努力も実を結び、松山の競技人生目標でもあったユニバーシアード出場も果たした。日本代表として、見事女子3000㍍リレーで銀メダルに輝く。「すごく嬉しい」とあまり表情を表に出さない彼女にも、この時は満面な笑顔が咲き誇った。

苦悩の1年。からの大復活!

3年次からはナショナル強化選手Aに選出。年間300日の合宿でトップレベルの選手と鎬を削る日々を過ごす。しかし、順調であったスケート人生に最大のアクシデントが彼女を襲った。悩まされる腰痛に、フィットしない新しい靴。オフシーズンの練習不足が大会結果にそのまま響いた。実力が出し切られずに悔いが残る1年だったと後に振り返る。

しかし、「今やれることをやろう」。道具や体の体調をしっかりコントロール。修正、改善を繰り返し、3年次の後半の大会では再び表舞台に帰ってきた。続く4年次でも快進撃は止まらない。1年次以来のインカレ2種目準優勝。そして、ショートトラック界最高峰の大会である全日本選手権では立大スケート部女子の選手として初めてのメダルを獲得した。「改善に向けて修正などの地道な作業を怠らずに続けたのが大きかった」。決して大きく変わることはない。小さな積み重ねが松山の大きな偉大な記録へと繋げた。

明日からは「学生」から「社会人」へ活躍の場を移す。それでもチャレンジし続けることは変わりない。「IT×スポーツ×食を通して多くの方々の健康、パフォーマンス向上に寄与したい」。新たな目標へ向け、松山雛子は殻を破り続ける。松山雛子伝説社会人編乞うご期待!

(3月31日・川崎翔海)

松山選手、ご卒業おめでとうございます。また四年間、「立教スポーツ」編集部の取材にご協力いただきありがとうございました。さらなるご活躍をスケート部スピード部門担当一同応援しております。

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