【野球部】粘り見せるも、慶大に一歩及ばず…

◆2020年度東京六大学野球春季リーグ戦◆

8月12日 対慶大 明治神宮球場

打者成績

投手成績

選手名・学年・出身校投球回球数被安打奪三振与四死球自責点
中﨑(観4=立教新座)86
宮 海(営2=國學院栃木)14
栗尾(コ3=山梨学院)17
中川 (コ4=桐光学園)31

1回戦総当りで各チーム5試合のみで決着を争う異例の対応となった今リーグ。1試合の勝敗の重みが増す中、連勝を狙う立大は、昨秋王者・慶大との大事な一戦を迎えた。初回、先頭打者・宮慎(コ4=市立船橋)の中堅前安打を足がかりに先制。4回には太田(コ3=智辯学園)の本塁打で2点目となる追加点を挙げる。だがその裏に失策やワイルドピッチが重なり一気に3点を奪われ逆転を許す展開に。8回には2本の犠飛で一時は1点差まで詰め寄るも、慶大先発のエース・木澤に対し16三振と打線が振るわず接戦を落とした。

リーグ戦初先発のマウンドにあがった中﨑

先発を任されたのは、昨年には中継ぎの柱を担った中﨑(観4=立教新座)。リーグ戦初の先発マウンドは、毎回走者を出す苦しい場面が続く。それでも要所を抑える気迫の投球で3回まで無失点で切り抜ける。粘投に応えたい打線は4回。太田が低めのカットボールを力強く振り抜きスタンドへと運び追加点をもたらしチームを勢いづける。

本塁打を放つ太田

立大ペースと思われたが、4回裏が勝負の明暗を分けた。二死から満塁のピンチを招き、続く相手打者のうちとったと思われた強い打球が遊撃手・宮慎のグラブを弾く。更に、悪送球も重なり2人の走者の生還を許してしまう。悪い流れを断ち切れないまま、直後に中﨑の暴投でもう1失点。この回だけで計3失点と大事な局面で痛いミスが響いた。

7回には、3番手栗尾(コ3=山梨学院)が無死1、3塁のピンチを招くと、4番手として中継ぎ登板を告げられたのは、昨日先発で勝ち星を挙げたエース・中川(コ4=桐光学園)だった。立大が追う点差は1点。昨日5回を投げ切った右腕へ逆転を呼び込む好投に期待がかかる。2死までテンポよく抑えるも、桐光学園の後輩である慶大・渡部に左中間に適時3塁打を打たれ踏ん張ることができなかった。

8回に粘りを見せた立大だが、一歩及ばず今季初黒星。相手先発に対し16三振と打ち崩せず課題も残る試合となった。残り3試合。休む間も無く明後日には東大戦が控える。勝負の1週間が続く。

(8月12日・大木紫万)

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