
【陸上競技部】 箱根路に江戸紫のタスキをつなぐ!箱根駅伝記者会見レポート
冬の冷え込みが増す12月14日、立大・新座キャンパスにて箱根駅伝に向けた記者会見が行われた。第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(通称・箱根駅伝)を目前に控え、選手らは取材陣を前に今大会への意気込みを語った。

ガッツポーズをする一同
前回の第101回大会では、予選会を首位で通過し、本選では総合13位と躍進を遂げた立大。しかし、あと一歩届かずシード権獲得はならなかった。上位通過が期待された今年度の予選会ではエース・馬場が欠場。主力を欠きながらもチームは粘りを見せ、10位での通過を果たした。11月に行われたMARCH対抗戦や上尾ハーフでは多くの選手が自己ベストを更新。中でも主将・國安は10000㍍で28分10秒分04を記録し、立大記録を塗り替えた。今大会のエントリーメンバー16人のうち、本選経験者は6人と昨年度より少ない。しかし、主力不在や苦戦を乗り越えてきたこの一年は、選手一人一人の主体性と結束力を大きく育てた。経験の差を埋めるのは、秋を通して積み重ねてきた成長と、江戸紫のタスキに懸ける強い覚悟。再び箱根路に挑む立大は、チーム一丸となり、次なる高みを目指す。
◆部長、監督、主将コメント(一部抜粋)◆
松井秀征 陸上競技部部長
今年も立教大学駅伝チームは、箱根駅伝に出場する権利を得ることができました。これはひとえに、皆さまのお力添えのおかげであり、心より感謝申し上げます。
立教大学として、箱根駅伝事業は、2024年度の立教学院創立150周年記念事業として始まりました。そして2024年の箱根駅伝に出場することができました。
その後、箱根駅伝にどのように取り組んでいくかを考え、「フェーズ2」として、さらなる高みを目指し、上位進出、そしてシード権獲得を目標に取り組んでいます。その実現のために髙林監督をお招きしました。今年は就任2年目となります。昨年は勢いもあり本戦に進むことができましたが、2年目となる今年は、より深く選手を見て指導し、箱根へ導く段階に入っています。走るのは選手であり、選手が主役です。1月2日、3日に向けて、心身ともに細心の注意を払って準備を進めています。これから監督や選手の話を聞いていただき、その心意気を感じていただければと思います。
引き続き、皆さまのご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。本日は誠にありがとうございました。

髙林祐介 男子駅伝チーム監督
男子駅伝監督の髙林です。立教大学男子駅伝チームとして、このたび4年連続で箱根駅伝に出場させていただくこととなりました。
私も昨年から指導をさせていただき、2年目を迎えています。先ほど部長の松井からも話がありましたが、勢いで取り組めていた1年目と比べ、私自身としては真価が問われる2年目になると考えていました。そのような中での出場ということになります。1年目について昨年を振り返りますと、箱根予選会トップ通過、全日本大学駅伝への初出場・初シード獲得、そして箱根駅伝本選では往路8位、復路12位、総合13位という成績でした。箱根に関してはあと一歩届きませんでしたが、その他の大会では、学生たちの目標をしっかり達成できた一年だったと感じています。
2025年度について、ここまでを振り返りますと、昨年度は4年生が非常にチームを引っ張っていたこともあり、昨年と比べ、今年度は少し足踏みする部分もありました。しかし夏以降は、昨年初めて行った夏合宿を一つのベースとし、昨年の先輩たち、そして自分たちを超えることを意識した合宿を経て、予選会に挑んでまいりました。予選会についても、結果としては10位通過という、本当にギリギリの通過となりました。馬場が出場できないというアクシデントもありましたが、自分たちの立ち位置を改めて痛感した大会でもありましたし、目標としている箱根駅伝のシード権に対する取り組みのレベルや、現在地を踏まえた残り期間でやるべきことの棚卸しなど、選手・スタッフ一同、今となってはプラスに転じることができる予選会だったと感じています。
目標については、昨年と変わらず箱根駅伝のシード権を設定しています。近年は非常にレベルが高く、昨年の箱根駅伝でも、私の戦略の中では選手たちはほぼ100%に近い走りをしてくれましたが、それでも届かなかったという現実があります。まずは自分たちの走りをしなければ、予選会10位通過のチームとしては戦えないというのが大前提です。その上で、最後にプラスアルファの部分をしっかり出せるよう、残りの期間を調整していきたいと考えています。個人の力については、着実についてきていると感じており、練習で取り組んできたことが、MARCH対抗戦などを通して、少しずつ記録や選手たちの自信につながってきていると感じています。また、先ほど部長からも話がありましたが、駅伝事業の中で1年生の頃から様々な歴史を築いてきた國安や馬場にとっては、大学最後の一年となります。自分たちの代で、最後にシード権という新たな歴史をつくり、成長していってほしいですし、その背中を見て3年生以下の選手たちには、ここでしっかりと得るものを得て、次の世代につないでいってほしいと思っています。
失うものは正直何もありませんし、後ろを振り返っても今は誰もいない状況です。しっかり前を向き、強い気持ちで戦っていきたいと考えています。

國安広人主将(営4=須磨学園・兵庫)
男子駅伝チーム主将を務めております、4年の國安広人です。本日は雨の中お越しいただき、ありがとうございます。
今年のチームは、1月4日、箱根駅伝でシード権を逃した悔しさからスタートしました。チームスローガンとして、「初紫貫徹~咲き誇れ、江戸紫~」を掲げ、悔しさを貫き通し、次の箱根駅伝でシード権を獲得するという思いを込めました。生活面や練習面でさまざまな改革を行い、チーム一丸となって取り組んできました。予選会や全日本大学駅伝では悔しい結果もありましたが、11月のMARCH対抗戦では多くの選手が自己ベストを更新し、チームとして徐々に仕上がってきていると感じています。
箱根駅伝では出場校の中で20番手という立場になりますが、失うものは何もありません。チャレンジャー精神を持ち、1区間1区間タスキをつなぎ、全員でシード権をつかみ取りたいと思います。

◆全体質問◆
―(監督に対して)5区はどのような準備をしているのか、またどのように捉えているのか
昨年は4年生の山本羅生(令7卒)が5区を走りました。結果的には、私自身も選手たちも想像していた以上の走りを見せてくれたと思っています。先ほどもお話ししましたが、箱根駅伝では、まず自分たちの実力をしっかり出し切ることが大前提です。そのうえで、プラスアルファとして、その選手が4年間取り組んできたことや、チームとしての思いを、どのように走りに還元していくかが非常に重要だと、昨年の5区を通して強く実感しました。今年については、山本の背中を見て後輩たちが準備を進めてきています。山本は当日、思いの部分の比重が非常に大きかった選手でしたが、今年は現段階で、山本と同等、もしくはそれ以上の山登りに向けた準備ができています。あとは当日、シード権への思いであったり、この1年、2年、3年、4年と積み重ねてきた時間、チームメイトや自分自身のさまざまな思いを、どれだけその場で表現できるか、そのプラスアルファ次第だと考えています。山本に限りなく近い、あるいは同等以上の走りができるのではないかと感じています。ただし、近年は全体的に高速化が進んでいるため、昨年と同じ走りをしても、必ずしも同じ区間順位になるとは限らないとも思っています。そのため、往路については4区までの流れを大切にし、昨年は5区で順位を上げることができましたが、今年はキープ、もしくは少しでも上げられればと考えながら、現在配置を検討しています。
―(監督に対して)往路のメンバー争いをしているのは誰か
具体的な名前を挙げるのは難しいですが、どの監督に伺っても、往路は非常に重要だという認識は共通していると思います。特に1区、2区、なかでも1区に誰を配置するかは、非常に重要になってきます。昨年の吉居選手(中大)のような飛び出しがあった際に、それを生かすのか、ついていくのかで、レースの流れは大きく変わります。最近はそのような展開も増えてきています。そうした状況で、他大学に余力のある選手がいて、小集団のまま前方に行かれてしまうと、流れとしては非常に難しい展開になります。そのため、監督としても非常に頭を悩ませる区間だと感じています。
基本的には、箱根駅伝においては、力的にも長期的にも1番、2番に良い選手を往路に配置するのがベターだと、現時点では考えています。
優勝を狙う場合と、シード権獲得を目標とする場合では戦い方は異なりますが、どこを見るかという点においても、近年は差が非常に小さくなっています。遅れないことを大前提に、しっかり流れに乗っていきたいと考えています。
―(馬場選手に対して)予選会を走れなかった原因、怪我の箇所は
左仙骨の疲労骨折が予選会の1週間前にあり、そのため出場を見送りました。
―現状は
現在は全体練習に合流しており、本選に向けた最終確認の調整ができている状態です。
―予選会・全日本大学駅伝をどのような気持ちで見ていたか
自分が出場できず、エースとしてチームに申し訳ない気持ちがありました。本選では、その分しっかり貢献できる走りをしたいと思っています。100%の状態に仕上げたいです。
◆インタビュー◆
垰下芽衣(コ4) 主務

―予選会後の率直な気持ち
予選会直後は、このチームで1月まで進めるという安心感と、残された時間が少ない中で、全力を注いで選手のために頑張ろうと改めて思った大会でした。
―主務の役割
主務の役割を一言で表すのは難しいですが、マネージャーをまとめたり、監督や選手からの依頼を他のマネージャーに共有したり、監督・選手・マネージャーをつなぐ役割だと認識しています。
―箱根駅伝に向けて
夏合宿は昨年よりレベルの高い練習ができましたが、予選会はギリギリの通過でした。私自身も変わらなければいけないと感じ、練習中に声をかけるなど、選手とのコミュニケーションをより意識するようになりました。必要な時にすぐ動けるよう、柔軟な姿勢でサポートしたいと考えています。
―チームの強み
一つに絞るのは難しいですが、普段は仲が良く、練習になると上級生が自然と雰囲気を作り、集中できる点が強みだと思います。ここ一番での集中力が、このチームの最大の強みです。
―最後に一言
4年連続で出場できることに感謝しつつ、私たちは選手を送り出す立場として、スタート直前まで安心して力を出せるよう準備を整えたいと思います。残り約3週間、落ち着いてサポートしていきたいです。
(撮影・編集/前澤佑実、横田侑奈)


