
【野球部】リーグ最終節!王者相手に勝利を飾ることはできるか〈秋季リーグ戦明大1回戦〉
♦2025年度東京六大学野球秋季リーグ戦♦
10月25日 対明大 明治神宮球場

迎えた最終カード。相手はここまで全勝の明大だ。上位進出へ意地を見せたい立大。小雨が降りしきる中、王者との一戦が始まった。
先発は森本(文3=福岡大大濠)。5回まで1安打と好投を見せた。6回に3点を失い降板するも、リリーフ陣が粘りを見せ追加点を許さない。援護したい野手陣だったが、主将・西川(社4=神戸国際大附)が放った適時打での1点に抑え込まれた。

好投を見せた森本
先発のマウンドに立つのは森本。リリーフで結果を残し、今季初先発に挑む。初回、安打と犠打でいきなりピンチを迎えた。ここで打席に立つは、先日のドラフト会議で埼玉西武ライオンズから1位指名を受けた小島(4年=東海大相模)。しかし、ここは空振りの三振に取りピンチを脱した。3回には、先頭打者・木本(4年=桐蔭学園)の大飛球がライト後方へ。先制の本塁打を許したかと思われたが、鈴木唯(コ4=東邦)がフェンスを恐れないダイビングキャッチを見せた。その後は走者を出しながらも、本塁は踏ませない粘りのピッチングで打線の援護を待つ。
投手戦を展開する中、試合が動いたのは6回。安打や失策がからみ、1死満塁の大ピンチを迎えた。ここで対峙(たいじ)するのは今季打率4割と絶好調な小島。左飛に打ち取るも三塁走者がタッチアップを決め、待望の先制点は明大にもたらされた。その後、林亮(ス3=武蔵越生)にスイッチするも適時打を浴び、2点を追加された。
7回からは竹中(コ4=大阪桐蔭)が登板。打者2人を簡単に打ち取るも続く打者に連続四球を与える。これ以上の追加点は与えられない立大は、早めの継投を行う。あとを受けた斎藤蓉(コ3=仙台育英)は、わずか1球で打ち取り好リリーフを見せた。斎藤は続く8回にも登板。四番・小島を三振に打ち取るなど3人でピシャリと締め、最終回の打線の奮起へ望みを託した。

好リリーフの斎藤
相手先発は毛利(4年=福岡大大濠)。初回、先頭・山形(コ4=興南)が四球を選び、出塁する。鈴木唯が中前安打を放ち1死一、二塁の好機に。しかし後続がショートゴロに倒れ交代。2回以降もランナーを出しながらも相手の好守備に阻まれ、得点圏に走者を進めることができない。迎えた5回。桑垣(コ4=中京大中京)が右前安打で先頭が出塁する。続く森本は相手の意表をつくプッシュバントで無死一、二塁の好機を作る。山形はセカンドゴロに倒れるも尚も1死一、三塁のチャンス。何とかして走者を還したい立大だったが、エース・毛利の前から一本を出すことができず無失点に終わった。
得点を許した直後、代わった投手・菱川(4年=花巻東)から三者連続四球選び、2死ながら満塁のチャンスを作る。鈴木唯がフルカウントまでもっていくも、低めに手が出ず見逃し三振。相手からもらった得点チャンスを活かすことができなかった。8回先頭・丸山(コ3=大阪桐蔭)が左翼線二塁打で得点圏に。二死三塁から打席に立ったのは西川。2球で追い込まれるも、外角高めをうまく捉え右前適時打を放った。ベンチ、スタンドともに熱狂の渦に巻き込まれる。主将の一振りで待望の得点を手にした。2点ビハインドで迎えた最終回、山形が失策で出塁するもチャンスを活かすことが出来ず、試合終了。あと一歩及ばなかった。

安打を放つ鈴木唯
王者相手に粘りを見せた立大ナイン。敗れはしたものの、十分に戦える力を見せつけた。少しでも長く神宮球場で躍動するためには負けることができない次の一戦。最後まで全力で戦い抜く選手たちの姿を見届けたい。
(10月25日・東直虎、谷姫菜香)


