【陸上競技部】 箱根路連続出場へ!予選会エントリーメンバー14人に直前インタビュー⑤

昨年度、予選会1位通過を果たした立大。3年連続となる箱根駅伝本選出場、そして全日本大学駅伝での2年連続シード権獲得を目指し、選手たちはこの夏も厳しい合宿に励んできた。今年も江戸紫のユニフォームが箱根路を駆け抜ける姿を見られるのか。予選会を前に、出走選手にインタビューを行った。

ガッツポーズをする木島(営3)

木島陸(相洋・神奈川)

◆自己ベスト◆

5000㍍:14’18″66

10000㍍:30’18″22

ハーフマラソン:63’42″

 

◆インタビュー抜粋◆

−夏合宿の感想

今年の夏合宿は、去年に比べてしっかりと走行距離を増やすよう意識しました。去年と同じ流れではあったのですが、しっかりと強度を上げつつ、それに加えて、去年より余裕を持ちながらやりきることができました。かなり良い練習・合宿であり、成長につながったと思います。

 

−夏合宿ではどんな練習をしたか

僕らのチームは実践的な練習をあまり行うチームではないため、地道に30㌔の距離走、インターバル走を行います。距離走は1週間で2回行う週もあったため、距離に関して自分自身の練習は積み重ねてきたと思います。

 

-夏合宿では、1週間のうちに1日オフなどは設けられていたのか

1日オフというのは多くはなかったため、続けて練習をこなしていました。1週間に1回ではなく、時々、合宿の途中に朝練習のみを行い、午前午後は少し体を休めるような日がありました。

 

−今の自分の状態

箱根予選会前から10日を切ったため、コンディションは試合に向けて徐々に上がってきていると思います。

 

−自身の強み

起伏や上りの走りは得意と思っています。予選会では、コースや起伏がある部分は14㌔周辺の公園の中に入った後になるため、14㌔を超えてから公園内に入った走りが、自分の中のアピールポイントになると思います。

 

-普段どのようなことを意識して走っているか

ジョグの時などに色々考えると疲れるため、基本的には同級生や先輩達と話しつつリラックスをして走っています。しかし、3年生になってからは、ジョグの距離を踏むように意識し、ポイントの間のジョグにおいては走る最中に意識することより距離を長く走ることを意識して練習を行ったと思います。

 

-タイムをとる記録会や試合の時はどのようなことを意識して走っているか

試合中に考えることはあまりありません。その後の展開については考えていますが、常に同じことを意識することはなく、5000 ㍍であれば3000㍍過ぎから展開が動くため、3000㍍を過ぎる前にどこに位置を取ろうか、というようなレース中の動きに対応できることは考えていますが、毎回同じことを意識することはないです。レースに応じて臨機応変に考えています。

 

−今のチームの雰囲気

合宿を経てみんなの自信がつき、昨年と比べて上のグループで戦える人はかなり増えてきている状況ではあるため、全体として層が分厚くなってきたと思います。予選会に向けて、1人1人が目標を持ち、全員が緊張感を持った空気で練習を行えていると思います。

 

-今の3年生の雰囲気

他学年から僕らの学年はとても仲が良い部分があると言われます。先ほど言った通り緊張感のある空気ではありますが、僕らの学年だけの雰囲気は、和やかな雰囲気です。しかし、やる時はやり、空気のスイッチの切り替えもできる学年だと思っているため、他学年と比べて少し緩いですが、メリハリを持っている学年です。

 

-予選会での目標

チームとしては予選通過が目標だと思いますが、個人としては予選会の後の全日本大学駅伝が控えており、その試合に向けての一種の選考だと捉えているため、チーム内において3番以内で走ること。そして、全体の順位も30番以内という2つの目標を持ちつつ、全日本大学駅伝もかかっていると自分に言い聞かせながら個人で頑張り、結果でチームに貢献できればと思っています。

 

-レースプランについて

監督からは、いつまでも先輩に頼ってばかりではいけない、しっかりと攻めるレースをしなさい、といわれています。今までは守りに入ることやレース全体をまとめるような走りが多かったため、その殻を破れるように始めから攻めの走りをしたいです。結果として30番以内、チーム内順位3番以内が取れる走りをしたいと思っています。

 

-去年の予選会を走ってみて

初めての代表レースであったため、非常に緊張したことと中盤から自分がチーム内でタイムに関わる10番を走っていることに気がつきました。自分自身が遅れることでチームの順位に影響が出るかなり緊張感のあるレースでした。

 

-去年予選会を走ってみてどんな課題があったか

去年の合宿の流れで、チームの中でも非常に高水準で走れたことから、チームメンバーから「今年の木島はいけるのではないか」と言われたことはありました。しかし、レースの時は僅かにチームに貢献できた順位であったため、レースの本番で出し切る力がついていなかった部分と試合前にコンディションがあまり良くなかった部分がありました。そのため、コンディションを整える力や練習でできていることが試合で発揮できない力が課題だと思いました。

 

-負けたくない選手、意識している選手

チーム内で言うと同期である原田(ス3)です。原田は箱根も走っている選手であり、同じレースを走って1度も勝ったことがないため、同期の原田に勝って3番以内で走る意識は強く持っています。

 

-全日本大学駅伝にエントリーされていましたが目標を教えてください(チーム・個人)

具体的な区間などは考えられていませんが、任された区間でシード権を取ることができる、7、8番より手前の5番あたりの区間順位で走り、自分の力でチームの順位を押し上げるような走りができることを目指しています。予選会次第ではあるため、まずは予選会が正直なところですが、終わった後に全日本大学駅伝に向けて切り替ていこうと思います。

 

-意気込みを一言

予選会に関しては、全体30番、チーム内順位3番以内を目標に頑張りたいと思います。全日本大学駅伝に関しては、具体的な区間はないですが、昨年同様にシード権をチームでも目標にしているため、貢献できるような走りを目指して頑張りたいと思います。

 

ガッツポーズをする馬場(コ4)

馬場賢人(大牟田・福岡)

◆自己ベスト◆

5000㍍:13’52″55

10000㍍:28’40″67

ハーフマラソン:60’26

 

インタビュー抜粋◆

-夏合宿の練習内容

去年と変わらずに、距離メインで距離走を1番重視しつつ、距離を踏んで後半の合宿で少しスピードを入れましたが、去年と変わりません。

 

-夏合宿の感想

距離走などの練習が入ってくる中で、去年よりは余裕を持って取り組めたと思います。

 

-夏合宿を終えて、今の自分の状態について

夏合宿の疲労も取れつつ、レースに向けてスピードを入れながら、状態は上がってきていると思います。

 

-夏合宿は距離走メインとおっしゃっていましたが、実際に普段と比べてどのくらい増やしていたのか

月間では850、900㌔いかないくらいです。普段が大体700㌔くらいなので少しボリュームが増えました。

 

-去年からの比較は?

去年からの比較でいうと距離自体は増えてはないです。少しジョグを多くし、多少月間で50㌔にいかないくらいは増えましたが大きな変化はないです。

 

-夏合宿で監督から部員に向けて言われた言葉について

一つ一つの練習で全力を出し切るのではなく、次の練習を繋げていけるくらいの余裕度、キツさを意識するように言われました。

 

-今年のチームの雰囲気

予選会に向けて全員が集中しつつ、いい感じにピリッとしてきました。夏合宿が始まる前は少し不安も感じましたが、合宿を通してみんなが良い雰囲気になってきました。

 

-最後の駅伝シーズンに向けて4年生の中で話していること

4年生で話していることはあまりないです。

 

-自分の走りの強み

後半までの粘り強さというのが自分の1番の武器だと思います。

 

-個人で取り組んできたこと

今年は学生ハーフを走り、ユニバーシアードのハーフが7月にあり、トラックメインよりもロードメインの1年になりました。そのため、ジョグの距離をあまり落としすぎずに、体が多少疲れている中でもベースとなるジョグの距離を上げていく意識は持っていました。

 

-海外レースを受けて駅伝シーズンに向けて心境の変化・受けた刺激

駅伝を走って行く中で、今までは同じ区間の日本人のライバルや格上の選手ばかりを見てきました。しかし、世界での大会に出場したことで、海外からの留学生にも食らいついていく意識や勝とうという意識が芽生えました。

 

-予選会での目標(個人・チーム)

個人としては日本人トップという部分、チームとしては予選会は3位以内で通過を目標にしています。

 

-レースプランについて

当日の天候にもよるのですが、今のところは日本人の先頭集団の中で勝負して最後競り勝ちたいと考えています。

 

-コースの印象

14㌔の公園内の場所が1番辛い部分ではあるため、そこで気持ちを切らさずに粘れるかということを考えながら走っていきたいです。

 

-予選会を走る上で意識している選手

他校だと東農大の前田選手です。彼はおそらく僕よりも10000㍍のタイムがだいぶ速い選手で強さを持っていますし、一昨年の予選会でも彼は日本人トップをとっているため、前田選手は1番ライバル視し、気をつけたいと思っています。

 

-全日本大学駅伝大学駅伝の目標(チーム・個人)

チームとしてはシード権獲得という部分で、個人としては7区50分台というのを目標にしています。

 

-前回のインタビューでも7区50分台という話をしていたが7区へのこだわりはあるのか

全日本大学駅伝の中だと7区が後半のエース区間と言われる中で、去年もそこでシードラインに持っていきました。そのため距離が他の区間よりも少し長い分、大崩れしなければ流れを変えられる区間だと思うので、その部分で自分の力を出し切って、シード権とタイムの両方を手繰り寄せていきたいと思っています。

 

-予選会に向けての意気込み

これから駅伝シーズン入って行く中ですが、しっかりと自分の力を出し切って、日本人のトップや留学生に食らいついていけるように頑張りたいです。

(10月10日 取材・編集/佐々木海緒、今田誠吾、前澤佑実、渡邉仁菜、林田心寧)

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