【野球部】手に汗握る延長戦。執念の一打で勝利を掴む!<秋季リーグ戦東大2回戦>

◆2025年度六大学野球秋季リーグ戦◆

10月13日 対東大 明治神宮野球場

1回戦では17得点と打線が爆発した立大ナイン。3連休の最終日、多くの観客が集う中、8年ぶりとなる神宮の頂きを掴むべく東大との2回戦に挑む。

 

試合は2回に3点を先制される苦しい展開となるが、3回には先発・竹中(コ4=大阪桐蔭)が自ら本塁打を放ち、反撃の口火を切る。7回には代打・長島(ス1=東農大三)の出塁を機に、山形(コ4=興南)の適時打、小林隼(ス2=広陵)の本塁打で逆転。しかし終盤に追いつかれ、試合は延長戦へ。10回、代打・北田大(コ4=広島新庄)の中前適時打で勝ち越しに成功。投手陣の粘り強い投球も光り、見事接戦を制した。

本塁打を放った竹中(コ4=大阪桐蔭)

2戦目の先発を託されたのは、今季4度目の先発マウンドに上がる竹中だ。2回、先頭の荒井(2年=宇都宮)に与えた四球を皮切りに一死満塁のピンチを招くと、井之口(4年=ラ・サール)に右前適時打を許し先制点を献上する。続く伊藤(3年=県立千葉)を三飛に打ち取るものの、明石(3年=渋谷幕張)に左前適時打を浴び、この回計三得点を失った。その後も幾度か走者を背負うが、要所を締め無失点で切り抜ける。7回に逆転した立大は斎藤(コ3=仙台育英)に継投するものの、二死満塁のピンチを背負う。これ以上の失点を防ぐべく、ここで大越(済4=東筑)にスイッチ。しかし、荒井に中越えの適時打を浴び、試合は再び振り出しに戻った。8回からは吉野(コ4=仙台育英)がマウンドに上がり、巧みな投球で相手打線を翻弄。2回を完璧に抑え、勢いをもたらした。1点差で迎えた最終回には森本(文3=福岡大大濠)が登板。連投の疲れを感じさせないピッチングを披露し、試合を締め括った。

力投を見せる吉野

安打を放つ長島

打線は初回、山形の四球と小林隼の左前打で無死一二塁と好機を作るものの、あと一本が出ず無得点に終わる。しかし3回、先発の竹中が自らバットで魅せる。今季注目を浴びる東大のエース・渡辺(4年=海城)の直球を完璧に捉えると、打球は左翼スタンドへ。反撃の狼煙となる一発でチームを鼓舞した。その後も小林や鈴木唯(コ4=東邦)らが出塁を重ねるが、惜しくも得点にはつながらなかった。7回、先頭の代打・長島(ス1=東農大三)が左前打で出塁すると、二死一塁から山形が右中間を破る適時三塁打を放ち、試合を振り出しに戻す。続く小林隼豪快なスイングで打球を左翼スタンドへと叩き込み、機能に続く2試合連発の一打となった。エース・渡辺の前に立大打線が意地を見せ、逆転に成功。同点に追いつかれた直後の8回、9回は両者ともに得点を入れることができず、試合は延長戦に持ち込まれた。迎えた10回、一死から落合が死球で出塁。続く長島が犠打を成功させ、二死二塁と好機を作る。ここでベンチは下級生時からチームを支え続けた北田を代打に投入。積極的な打撃で中前適時打を放ち、均衡を破る待望の1点を追加した。北田は4年秋にしてリーグ戦初安打初打点を記録。信頼の厚い最上級生が試合を決めた。

 

接戦を制し、勝ち点を掴み取った立大。2試合中2本塁打を放った山形、小林の両選手に期待がかかる。恐怖の1番、2番が好調な打線の火付け役となり、神宮の頂へと登り詰める。

 

(10月13日・神谷悠仁、布山愛)

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