【野球部】優勝に向け落とすことのできない一戦。打撃戦を制したのは…〈春季リーグ戦　対明大２回戦〉

2025.05.11

♦2025年度東京六大学野球春季リーグ戦♦

５月11日　対明大　明治神宮野球場

5月11日、母の日の神宮球場。電光掲示板はピンク色に彩られ、感謝の気持ちを込めたピンク色のリストバンドが、選手たちの腕に光る。昨日はあと一歩届かず、惜しくも勝利を掴むことが出来なかった立大ナイン。強い日差しが照りつける中、8年ぶりとなる優勝に向け明大との２回戦に挑んだ。

試合は２回、田中（文２＝仙台育英）の右中間を破る二塁打で先制する。４回に鈴木唯（コ４＝東邦）の満塁本塁打が飛び出し、打線が爆発。明大投手陣を打ち崩し、勝利を収めた。

好走塁を見せる村本（文２＝大阪桐蔭）

２戦目のマウンドを託されたのは、頼れる左腕・田中。２回、吉田（４年＝浦和学院）に死球を与えると、失策も重なり一死満塁のピンチを招く。続く磯（２年＝作新学院）には犠飛で１点を献上するものの、高須（４年＝静岡）を右飛に抑えこの回を最小失点で抑えた。大量援護をうけ迎えた４回裏。得点圏にランナーを背負うも、粘りの投球で無失点に抑える。しかし６回、無死一、二塁から福原（３年＝東海大菅生）の適時打、さらに磯の二ゴロの間に走者が生還し２点を献上。これ以上失点を許したくない立大は田中から竹中（コ４＝大阪桐蔭）に投手を交代する。代打若狭（３年＝星稜）に二塁打を打たれ追加点を許すものの、後続を見事打ち取りこの回を切り抜けた。７回にも２点を返されたが、8回からマウンドに上がった斎藤（コ３＝仙台育英）、吉野（コ４＝仙台育英）がそれぞれ１イニングを無失点に抑え、見事に勝利を収めた。

安打を放つ田中

打線は２回、村本（文２＝大阪桐蔭）の二遊間を抜ける安打、小林隼（コ２＝広陵）の左前安打で無死二、三塁の好機を作る。しかし続く丸山（コ３＝大阪桐蔭）、落合（ス３＝東邦）が高須の前に連続三振。チャンスは潰れたかのように思われたが、先発の田中が高めのストレートを捉え、中堅手の頭上を越える二塁打を放ち、２点を先制することに成功した。

迎えた4回、村本の死球、小林隼の左安打で無死一、二塁のチャンスが訪れる。続く丸山が中越え二塁打を放ち１点を追加。続く落合も中安打を放ち、さらに１点を追加する。その後も田中の犠打、山形（コ４＝興南）の四球で１死満塁の状況を作ると、桑垣（コ４＝中京大中京）が押し出しの四球を選びこの回３点目を挙げる。ここで高須をノックアウトし、なおも１死満塁で迎えるは３番の鈴木唯。代わった前田（３年＝玉名）の初球を捉え、ライトスタンドに突き刺さるグランドスラムを放った。５点差に迫られた７回には１死から落合が四球で出塁。続く竹中の犠打が相手投手の暴投を誘い、その間に落合が生還する。竹中は三塁まで進塁し、その後山形の犠飛により１点を追加し、点差を広げる。続く８回、満塁弾を放った鈴木唯が二塁打で出塁すると、西川（社４＝神戸国際大附）も二塁打で続き得点を追加する。９回も勢いが衰えることの無い立大打線。途中出場の河野（コ２＝広島新庄）が四球で出塁すると、桑垣が今日３安打目となる右中間への二塁打で、ダメ押しの１点を追加。今季最多となる13得点を挙げた。