【野球部】4時間17分の大熱戦!激闘を制したのは… <春季リーグ戦 早大3回戦>

♦2025年度東京六大学野球春季リーグ戦♦

5月5日 対早大 明治神宮球場

1勝1敗で迎えた第3戦、対するは勝ち点2の早大。優勝に向け、絶対に負けられない一戦が始まった。先制をされるも2回、山形 (コ4=興南)の適時打で逆転。打線がつながり、3回までに8点を奪った。しかし早大に追いつかれ、9-9で延長戦へ突入する。1点勝ち越されて迎えた12回裏。無死一塁から丸山 (コ3=大阪桐蔭) の本塁打で劇的勝利を収めた。また、今季100周年を迎えた六大学野球の歴史の中、延長戦での逆転サヨナラ本塁打は史上初の快挙となった。

サヨナラ勝ちを喜ぶ選手たち

第1戦目と同様、両校の先発は小畠(営3=智辯学園)と伊藤樹(4年=仙台育英)だ。勝ち点奪取に向けて立大エース・小畠がマウンドに上がる。1回は無失点に抑えるも、2回、右二塁打と死球で2死一塁のピンチを招く。続く打者の伊藤樹に適時三塁打を許し、2点を献上した。3回を無失点に抑え、6点のリードをもらった4回、無死一二塁となり、続く打者は代打・徳丸(1年=大阪桐蔭)。法大戦、初打席で得点を上げた注目のルーキーだ。なんとしても抑えたい立大だったが、甘い球を捉えられ、ホームランを許してしまう。その後、1点を追加され、1死一二塁で竹中(コ4=大阪桐蔭)へと継投。落ち着いた投球でピンチを凌ぐ好投を見せた。6回途中からは斎藤(コ3=仙台育英)に継投し、無失点に抑える。しかし1点差の7回、安打と四球、失策で1死満塁に。桑垣(コ4=中京大中京)がファインプレーでボールを掴み、犠飛で同点となったものの最小失点で切り抜けた。同点のまま延長戦にもつれ込み、10回からは吉野(コ4=大阪桐蔭)がマウンドに。ランナーを出しても要所で締めるテンポの良い投球で2イニングを無失点に抑え、チームを鼓舞した。

12回からは大越(済4=東筑)に継投すると、安打を打たれ、2死三塁のピンチを招く。なんとしても抑えたい場面だったが、暴投で勝ち越しを許し、この試合の行方は裏の攻撃へと託された。

好投する斎藤

吠える吉野

打線は2点を追いかける2回、鈴木唯(コ4=東邦)の中安打で出塁をすると、暴投と犠飛で2死三塁の好機が訪れた。続く落合(ス3=東邦)、小畠が連続四球を選び満塁となり、勝負の行方は試合前.433と絶好調な山形へと任される。追い込まれてから粘りを見せ、適時打を放ち、同点に追いついた。その後、桑垣、小林隼(コ2=広陵)の連続適時打と失策も絡み、3点を追加。この回、一挙5点獲得するビックイニングとなった。さらなる得点を奪って主導権を握りたい立大は3回、四球と失策で1死一二塁の場面を作る。続く山形が2カード連続となる本塁打で3点を追加した。その後、6点差を2点差まで詰め寄られた立大だったが、4回には村本の今季初本塁打で再び点差を広げた。7回に同点に追いつかれ、苦しい展開の中、得点圏にランナーを出すもののなかなか点に結びつかない。延長戦に突入し、11回まで9-9のまま試合が進んだ。1点を勝ち越された12回、無死一塁で打席に立つは第2戦で宮城(3年=浦和学院)に4打数2安打と相性の良い丸山(コ3=大阪桐蔭)。右中間にリーグ戦初本塁打となる逆転サヨナラ弾を放ち、試合時間4時間17分となる激闘を制した。

ホームランを打った村本

3連覇を狙う強豪・早大相手に2度のサヨナラ勝ちで勝ち点を奪った。勢いに乗っている立大は次戦、今季無敗の明大と対戦する。鍵となるのはやはり打率.459、打点11の山形だろう。不動の先頭打者の活躍に期待がかかる。

逆転優勝に向けて負けられない戦いが続く。熾烈な攻防戦を制し、勝利をつかみ取ってほしい。

(5月5日・林梨紗子)

サヨナラ本塁打を打った丸山

♦コメント♦#3丸山選手

ー最終回はどんな気持ちで打席に立ったか

木村監督からランナー出ても打ってこいって言われたので初球から打つという気持ちで入った。

 

ーサヨナラホームランを放った気持ち

最初は何が起きたか分からなかったけど、ホームの奥でメンバーが待っていてそれを見て本当にやったんだと気持ちが湧いてきた

 

ー次戦に向けて

絶対に勝ちます!

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