【アイスホッケー部】春季リーグ最終戦!格上相手との接戦を制した

♦2024年度秩父宮杯第71回関東大学アイスホッケー選手権大会♦

6月1日 対青学大 ダイドードリンコアイスアリーナ

昨年は春季・秋季ともに大量得点を許した格上の青学大との一戦。前回の試合後インタビューにおいても、春合宿での練習試合でも勝てなかったと選手は語った。開始直後から激しい攻防が続くなか、第1ピリオド中盤で齊藤聖(済2)が先制。立て続けに立石(営2)も得点するがその後は膠着(こうちゃく)状態が続く。第3ピリオドで猛追に遭い2点を返され、試合はPS戦にもつれ込む。1巡目では決着がつかなかったものの2巡目で池田(ス2)がゴールを決め、勝利を手にした。

得点を喜ぶ選手たち

試合開始のブザーが鳴ると、序盤は青学大の見事なオフェンスに押される。昨年は攻守ともに大活躍を見せた2年生を中心とし、上級生や期待の1年生が必死の守りを見せる。苦しい時間を耐え抜くと、相手がペナルティを受けパワープレーのチャンスが到来。数的有利を武器にパックをキープすると、中館(営2)と圃田(営3)がロングシュートを試みる。相手キーパーに阻まれ、チャンスを生かしきれず終わったがすぐさま齊藤聖がシュートを決めた。直後にフェイスオフに失敗後パックを奪い返し、齊藤悠(済1)のアシストで立石が得点。守備でも相手のパスをカットし、フェイントを織り交ぜて連携をとるなど好プレーを見せた。後半には再度パワープレーのチャンスが訪れ、立て続けに下級生を中心にシュートを試みる。しかし追加得点は叶わなかった。終了1分前に1点を返されたが、その後の猛攻を耐え抜き1点リードで第1ピリオドを終えた。

パックを運ぶ立石

流れに乗りたい立大。第2ピリオド開始直後に再度パワープレーの好機が訪れる。圃田がシュートを試み、カウンターを池田が防ぐ見事な連携を見せた。続けざまに相手がペナルティを受けチャンスを手に入れるも、一向に得点に繋がらない。入部直後からリーグ戦で活躍を見せる新入生の中館・齊藤悠・武山(法1)・柳澤(営1)らが立て続けにシュートを放ったものの相手の好守備に苦しむ。中盤から終盤にかけてはカウンターに遭い、連続してゴール際に攻め込まれるがキーパーの糸金(ス1)が守り抜いた。試合は激しさを増し、プレーにも勢いが増す。終了直前には相手の激しいプレーが続き押され気味になるも、青学大のペナルティで2人退場の数的有利の機会が訪れる。しかし相手のディフェンスに阻まれ両校追加得点はなく第2ピリオドが終了した。

パックを運ぶ齊藤悠

勝利に王手がかかった運命の第3セット。相手2人が退場のさらに有利なパワープレーから始まる。フォワードの立石と平子(ス1)を中心に攻めるもチャンスを生かせずパワープレーは終了。数的有利の時間が終わると青学大はキーパーを下げて6人攻撃の姿勢に入り、巧みなパス回しで激しい攻撃を繰り広げた。磯崎(法1)が体を張った好守備で攻撃を凌ぐも、平子がペナルティを受けキルプレーが始まる。ゴールを幾度となく責められるが糸金の堅固な守りで得点を許さない。しかし、平子が戻ると同時に圃田がペナルティを受けてしまう。苦しい時間が続いたが、フォワードはもちろんディフェンスも池田をはじめ、果敢にシュートを放ち苦境を耐え抜いた。キルプレーを乗り越え猛攻に出る立大。後半に差し掛かると再度パワープレーに突入するも一進一退の攻防が続く。終盤に浅野(営2)がペナルティを受け、立大は1人少ない不利な戦況となる。すかさず相手が数的有利を生かした戦術で得点し同点に。2-2のまま第3ピリオドは終わり、試合はPS戦に突入した。

相手の追撃を交わす池田

立大先攻で始まったPS戦。浅野、中館、立石、齊藤悠、齊藤聖の順に臨んだもののシュートが決まらない。相手のシュートも糸金が見事に阻み、1巡目では決着がつかなかった。先攻後攻を入れかえ2巡目が始まる。糸金が6人目のシュートから守りきるとリンクには池田が上がった。相手キーパーの守備をうまく交わし、放ったシュートがゴールネットを揺らす。池田が点を決めるとすぐさま選手たちはリンクに飛び出し糸金と池田を称えた。見事にPS戦を勝ち抜き、立大に勝利をもたらした。

得点した池田に抱きつく選手たち

点差をつけられ敗戦が続いていた格上との試合。勝利を手にした選手たちは満面の笑みでリンクを後にした。結果は11位に終わったものの、新体制ながら上級生下級生ともに大活躍の春季リーグ。入部直後から攻守の要となった1年生の今後にも期待がかかる。これからの彼らに目が離せない。

(6月1日・清水伽音)

♦コメント♦ 糸金選手、池田選手

ー今日の試合の感想

糸金:シンプルに勝ててよかったっていうのと、やっぱり課題がチーム全体としても個人としても いっぱいあったので、そこを改善してまた次に次の大会につなげて勝てるようにしていきたいです。

池田:去年は青学に勝ったことなかったので、今年リベンジできてよかったです。

 

ー良かった点、改善点

糸金:これまでは立ち上がりが悪くて流れが崩れてしまうことが多かったのですが、やっぱそこをしっかり2点決めて勝ち越して切って序盤を終えられたのが良かった点です。悪かった点は守らなきゃいけない場面で反則してしまったうえ、そこで失点してしまって同点にしたところです。

池田:終始糸金君が集中力を切らさず最後までゴールを守ってくれたこととFWたちがしっかりと決めるところを決めてくれたところが良かった点です。今試合はディフェンスのミスが見られたシーンがあったのでしっかり守りからという意識を再度共有していきたいです。

 

ー今日の満足度

糸金:勝ったので70点くらいです。止めなければいけない場面で止められなかったので、そこは改善して次に活かしたいです。

池田:70%です。理由は、試合内容は全体的に良くなく、反則などが最後多かったからです。僕自身もいつもよりミスが多く反省です。

 

ー糸金選手へ、守備時の心境(キルプレーも多い状態だったが)

糸金:自分が止めたら絶対負けることはないんで、絶対自分が止めてこのチームに勝利を助けられたらなという気持ちでした。

 

―池田選手へ、攻守ともに果敢に攻めていたが今日の狙いは

池田:自分の中ではキーパーが一番嫌なブロッカー下を常に狙っていて、キーパーに対してプレッシャーをかけていました。ブロッカー下を狙い、FWの調子が良かったので、リバウンド狙いで、あわよくば自分の得点につながればいいなと思い、シュートを打っていました。

 

ー池田選手へ、試合中に意識したこと

池田:守りについては、青学は攻めがFWもデフェンスも入ってきてとても守りづらい相手だったで、味方が開けてしまった穴を塞ぐため、しっかり周りを見てプレーすることを意識しました。攻めではFWが全体的に調子が良かったのですぐにFWにパスだしをして、自分は守りをメインにしてました

 

ー糸金選手へ、最後のPS戦を守り切った時の心境

糸金:やっぱり自分が止めなきゃダメだっていう気持ちがあったんで、絶対に止めるぞって気持ちでした。あまり緊張しないでプレーできたのでそこはとてもよかったです。

 

ー池田選手へ、最後PS戦で得点したときの心境

池田:シンプルに勝ちきれて良かったと思いました。あとは、ここ数年では青学に勝つことができなかったので、卒業した先輩方の雪辱を晴らせたのがとても嬉しかったです。

 

―池田選手へ、緊張はしていたか

池田:緊張はある程度してましたが、試合に入ったら全て吹き飛びました。

 

ーチームの状態

糸金:体調不良とかもあってチーム全員で練習することがあまりできていないので、そこもう少し改善していきたいです。だんだんと声が出たりし始めていてすごい良いチームだったのでそこもう少し全体のハードルを上げてプレーしていきたいです。

 

ー練習の雰囲気

糸金:練習中は良いプレーとかがあるとみんなで盛り上げて、声が出てます。

 

ー糸金選手へ、新入生として立大アイスホッケー部の印象

糸金:しっかりやるところはやって、日常では礼儀正しく相手にリスペクト持ってるチームだなと思います。

 

ー今日の対戦相手に対する対策、重点的に練習した点

糸金:青山学院はパス回しがうまく、キープしてシュート打たれたりすることが多かったので、パスカットとかパスの守りを対策して練習しました。

 

―青学の印象や特徴

池田:先程意識したことについての質問で述べたように青学は攻めでデフェンスも参加してパス回しが速いチームという印象です

 

ー試合間でどんな声掛けをしたか

糸金:1ピリは良いプレーができてたので、チームが高まるような声出していました。PS戦前後では緊迫した状況でみんなも焦ってプレーしていたので、 自分は冷静になって、味方が冷静にプレーできるような声かけをしました。

 

ー今後への意気込み

糸金:自分が止めれば負けることはないので、自分が止めて良い成績で4年生で卒業してもらいたいです。

 

ー秋リーグの抱負

糸金:ディビジョン1Aへの昇格です。

 

 

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