【陸上競技部】第100回箱根駅伝事後インタビュー~Part10 10区・関口絢太選手

2年連続の箱根路に挑んだ立大。総合14位と目標のシード権獲得には届かなかったが、昨年から大幅に記録を更新し、大きく飛躍を遂げた。今回はレース直後の選手たちの声をお届けする。

 


インタビュー抜粋
10区・関口絢太(営4=国学院久我山・東京)
区間3位 1時間9分29秒

―レースを振り返って

昨年度も思ったことですが、箱根駅伝の大観衆の中で1人で走るところで、きつい場面も多々ありましたが、最後は楽しく走ることができたと思っています。

 

―10区を走ると決まったタイミングはいつか

本番の1週間から2週間ほど前です。

 

―箱根駅伝予選会の後は、1、3区を走りたいとおっしゃっていたが、10区を走ることになって気持ちの変化はあったか

本当は1、3区を必ず走りたいということでもなくて、自分がどこかで走ってチームに貢献したいという気持ちはあったので、そこに関して、後悔の気持ちはなかったです。

 

―レースプランは

10区でシード権を目指しているところで、どんな順位で来てもまずは本当に最後まで諦めずシード権を追っていくレースプランではありましたが、実際23㌔と長い距離でもあるので、序盤気持ちは前に行っても、速いペースで突っ込まないところだけは気を付けていました。

 

―箱根駅伝を走るのは2回目。昨年からの変化は

昨年度は、結果にこだわることではなくて出場するだけですごく満足していました。ただあまり記録もよくなくて悔しい気持ちもあったので、今年1年はしっかりと結果にこだわって、走ろうと思っていました。

 

―レースの中で最も苦しかったシーンは

ラスト5㌔が本当にきつかったです。もうラスト5㌔のところからは、 酸欠になってしまって、ペースもどんどん落ちて行って、本当に苦しかったなという覚えはあります。

 

―レースの良かった点と課題

良かった点としては、突っ込みすぎなかったことです。 ラスト5㌔はペース落ちてしまいましたが、そこまで一定のリズムでペースを刻めたところは、レースの良かった点だと思います。途中は区間1位という記録もあったので、それはすごく良かった点だなと思いますが、その一方で先ほど言った通り残り5㌔の失速の部分は、今回のレースの悪かった点だと思っています。

 

―失速してしまった原因は

練習不足かなと思っています。ペースは守ることができましたが、最後で少し落ちてしまいました。

 

―当日のコンディションは

当日のコンディションとしては、今出せる力の100㌫の調子は持っていくことが出来たと思っているので調子は良かったと思っています。

 

―スタートラインに立ったときの心境は

9区の安藤(コ3)がとてもきつそうな顔をしていました。最後は笑顔で走ってほしくて、また安藤自身も良い結果ではなかったなと思うので、そこに関しては、本当に安藤に対して、申し訳ない気持ちを持たなくていいよと思っていました。後は本当に付き添ってくれた、補欠の選手でしたり、マネージャーでしたり、本当に応援してくださっている人も近くにいたので、そういう人たちに走ってくるぞという思いはありました。

 

―11月に気胸になってしまった時の心境

正直なところもう箱根駅伝に出られないかなと思っていたのですが、良い方でも悪い方でも何があるか分からないので、最後まで諦めないという気持ちはありました。

 

―療養中に取り組んだことは

特にないですね。治るまでは安静にしておくことが一番なので。練習出来るようになってからは箱根駅伝に向けて、練習をしていった形です。

 

―周りからのサポートで印象に残っていること

本当に同期でしたりチームメイトの人たちの「早く戻って来てね、頼りにしているから」。という言葉は自分の中で支えになって、元気づけられたと思います。

 

―復帰後ブランクは感じたか

最初の1週間はかなり感じましたが、それと同時に思っていたよりも体力の衰えは感じなかったので、意外と体力の戻りは早いなという印象でした。

 

―スタートラインに立ち、走る前にかけられた言葉は
原田前総監督から最後まで、諦めずに頼むという言葉はいただきましたね。

 

―これが学生ラストレース。どんな思いで走ったか

最後に箱根駅伝を走る機会で、10区というアンカーを任せてもらったところで、本当に4年生の意地というか、多分去年だったら、このようなタイムも出してないなと思うので、4年生ならではの意地みたいな力はこのレースで出せたと思います。

 

―今後の目標は

今後に関してはニューイヤー駅伝もありますけれども、どちらかというと実業団、社会人の陸上競技では、個人の結果というのを切り詰めてやっていきたいので、これまでよりもストイックに陸上に向き合うことになるとは思っています。

 

―後輩に向けて

いろいろアクシデントもあり、今まで以上にきつい戦いにはなると思いますが、自分たちの学年が達成できなかった全日本大学駅伝の出場や、箱根駅伝のシード権獲得というところは、是非とも取ってほしいと思います。

 

ゴールテープを切る関口

(1月20日 取材・熊谷光洋/編集・山口隼輝)

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