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【野球部】最終回に魅せた起死回生の同点劇!采配が光り、幸先良いスタートに 〈春季リーグ戦 法大1回戦〉

 

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◆2021年度東京六大学野球春季リーグ戦◆

4月17日 対法大 明治神宮球場

打者成績

位置選手名・学年・出身校打数安打打点四死球本塁打
[8]道原(法3=駒大苫小牧)
[6]井上剛(コ3=佐久長聖)
[9]太田(コ4=智辯学園)
[4]山田(コ3=大阪桐蔭)3001
[3]東(社4=福岡大大濠)11
安藤颯(コ3=立教新座)
[7]宮﨑(コ3=大阪桐蔭)000
[5]佐藤(コ3=福岡大大濠)120
R森村(法3=國學院久我山)0
5池田哲(コ4=小松)
H吉岡(コ3=広陵)10
R齋藤大(コ1=東北)0
[2]黒岩(法3=静岡)0
H金川(社4=立教新座)
[1]池田陽(コ2=智辯和歌山)
松田(コ3=利府)
栗尾(コ4=山梨学院)
H中莖(社4=長良)
宮(営3=國學院栃木)

投手成績

選手名・学年・出身校投球回球数被安打奪三振与四死球失点
池田陽(コ2=智辯和歌山)91
栗尾(コ4=山梨学院)16
宮(営3=國學院栃木)34

法大と迎えた開幕戦は、立教健児の粘り強さが表れた立大らしい試合展開になった。初回に2点を先制されるも、その直後に1点を返しすぐさま1点差に。その後は池田陽をはじめとする3投手がスコアボードに0を並べた。9回裏、代打・吉岡の二遊間を抜ける適時打で同点に追いつき、勝ち点0.5を分け合った。

法大に対して立大は昨年の春季リーグ戦では1戦1勝、秋季リーグ戦でも2戦2勝と相性がいい。しかしこの日、法大の先発投手は、10日に慶大相手に史上3人目となるノーヒットワンラン勝利を収めた三浦(4年=福岡大大濠)だった。

力投を魅せる池田

投手戦が予想される中、タテジマの先発・池田陽は先頭打者に安打と盗塁を許し、その後も内野安打を含む3安打で2点を奪われてしまう。しかし2回以降、捕手・黒岩と相手打者の狙い球について話し合い、安定した投球を魅せ5回まで法大打線を無失点で抑えた。リーグ戦初先発が開幕戦となった池田は、初回にチームを乗らせる投球ができなかったものの、「修正できたのですごく良かったし、いい経験になった試合」と振り返った。

6回から登板した栗尾も、走者を出さない貫禄ある投球で法大打線を沈めた。8回からは宮が登板。最終回、2死2塁で迎えた打者に死球を与えてしまうが、次の打者を3球三振で抑え、9回裏の攻撃へ繋いだ。

打っては初回、先頭打者の道原が右翼へ鋭い打球を放つと、法大の野手が打球を後逸。3塁コーチャーが大きく腕を回す中、自慢の快足を飛ばした道原はそのまま本塁へ。「とにかく出塁する気持ちで打席に入りました」と言った道原は、1点差に詰め寄るランニングホームランに片手で力強いガッツポーズを見せ、球場全体も大きく沸き立った。

2回には、東と法大・三浦の福岡大大濠対決に注目が集まった。当時、同野球部の4番とエースだった2人。8球目には東のバットが折れる激闘に。注目対決の結末は、三浦が投げた9球目が外れ、四球で東が出塁する結果となった。しかし、2回以降何度か得点圏に走者を進めるも、決定打を欠き得点をつかめなかった。

バットを振り抜く吉岡

2ー1のまま迎えた最終回立大の攻撃。2打席目は右翼飛、3打席目は併殺打と三浦に抑え込まれていた東が、遂に二塁手の頭上を越える安打を放った。宮﨑の進塁打で一塁走者が2塁へ足を進める。2死で得点圏に走者を抱え、打席に立ったのは代打・吉岡。粘った6球目、振り抜いた外角直球は中堅へ抜ける適時打に。外角直球は、データ班の研究から予測し、狙いを定めていた球種だった。裏方の活躍もあって、土壇場で吉岡の起死回生の一撃が飛び出し、同点に追いついた。球場は今日1番の盛り上がりを見せ、立大に流れが来たまま引き分けで初戦を終えた。

残塁の多さが目立ったものの、采配が功を奏した。東や三浦と同校出身で、この試合がリーグ戦初スタメンだった佐藤も全打席出塁の活躍。投手陣も2回以降は安定した投球を魅せ、最終回には同点に追いつくという立教健児らしい粘り強い試合展開となった。好調な滑り出しを見せたタテジマ戦士、明日の法大戦こそ勝利をつかみに行く。

(4月17日・冨田夏希)

◆コメント◆

5回2失点と先発の役目を果たした#11池田陽

「初先発で、初回チームを乗らせる投球をしようと心がけましたが、やはりそんなに上手くいきませんでした。しかし、修正できたのですごく良かったですし、いい経験になった試合だと思います。(2回以降は、)捕手の黒岩さんと色々話して、打者が何を狙っているかが見えてきた部分がありました。そこを変えようとした結果上手くはまりいいピッチングになりました。(今後のリーグ戦は)立大を勝たせれるような投球をしていきたいと思います。」

1回にランニング本塁打を放った#1道原

「初回にバタバタと2点取られて流れが相手にいっていたので、自分が流れを戻せるのではと思い、とにかく出塁しようと思って打席に入りました。ボールが抜けた瞬間に3つ行けると思い、三塁打だと思いました。しかし、三塁コーチャーの後藤(コ4=北海)さんがずっと腕を回してたので、三塁コーチャーを信じて周りました。1点取れてチームに勢いをつけられて嬉しかったです。常に1点を争うゲームだったのでベンチには緊張感がありました。みんな声出して1点取りに行くという姿勢がありました。勝ち切ることはできませんでしたが、9回に同点に追いつき粘れてよかったです。」

1安打2四球と全打席出塁を果たした#4佐藤

「リーグ戦初戦で緊張感はありましたが、相手投手が高校の先輩ということもあり、打席入ったら緊張よりもワクワクの方が大きかったです。先輩からはとにかく打ちたかったです。他の投手からもですけど、心境はよしやったろうって感じでした。打席に入る前に監督から初球から振ること怖がるなと言われていたので、初球から打ちに行こうと真っ直ぐだけを絞っていました。」

9回に同点適時打を打った#21吉岡

「中途半端だけにはせず、思いきり振ろうと思って打席に立ちました。外の真っすぐを狙っていました。データ班が研究に研究を重ねてくれたので、助かりました。(試合を振り返り、)チーム的には、序盤浮ついていましたが、池田投手や野手もミスが少なく、立大の粘り強さが出たと思います。」

 ≪法大2回戦の戦評はこちらから≫

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