【自転車競技部】 #10月クローズアップ対談企画 金子 ×北井 数値化できて、こだわりがあるから、面白い!

自転車は非常にポピュラーな乗り物だ。普段から便利な足として乗り回している読者の方も多いだろう。自転車競技は、その自転車をたくましい「脚」として一分一秒を競うスポーツである。そんなこの競技の魅力を、主将・金子(済4)と北井(営4)に聞いた。

ガッツポーズを見せる金子(写真左)と北井

――自転車を始めた理由について教えてください。
金子:きっかけは父親がテレビでツールドフランスを見ていて、それを小学生から中学生のはじめくらいまで見ていたんです。もともと自転車競技にが興味があったんですが、それでたまたま高校に自転車競技部があったので入ったという形です。
北井:いろんな理由があるんですけど、一番大きいところとしては、幼稚園の頃から車が好きで、一番それに幼いころ近かった自転車に乗るのが好きだったんです。それで高校の部活動紹介で自転車部の紹介があって「うわ、かっけえ」みたいな、幼少期の興奮みたいなのを思い出して、それがきっかけです。
――他のスポーツをやろうと思ったことはありますか。
金子:小学生からいろんなスポーツをやってきていて、小学生の時は野球で、中学の時は剣道をやってたんですけど、はっきり言って今一つだったので。まあ、やるとしたら野球をちょっとやりたかったっていうのはあるかもしれないですね。
北井:金子と理由ほとんど同じで、小中でサッカーとバスケをやってきたんですけど、あんまうまくいかなくて。今思うとなんですけど、めちゃくちゃ球技がへたくそで、それで他のスポーツやらなかったなっていう感じですかね。
――自転車競技の面白さはどういうところですか。
金子:いろんなことが数値化できて、その成長がみえるというところが、面白いというか、魅力の一つだと思っています。
北井:限界を自分で決められるところです。自分自身と向き合うスポーツなので、白黒はっきりつく感じがいいですね。チームスポーツだと自分だけではどうにもならないところはありますが。
――数字はモチベーションになりやすいですか。
金子:今年は室内練がメインで、パワーメーターを使った練習をしていました。そこで自分のパワーを見ながらの練習を組んだので、レースがない中でもモチベーションを保てましたね。競技の面白さかどうかは分かりませんが、練習の面白さはそういうところです。
北井:僕も数値見てやっているので。そこも面白さのひとつで。これだけやったからこ
れだけでるんだというのが心地よくて好きです。

トラックレースで競り合う金子(写真中央)。自動車ほどのスピードだが、車間距離は狭い

――競技人生での挫折経験はありますか。
金子:去年の5月ぐらいに、練習中に落車をしてしまって。すぐ治ったんですけど、恐怖心が拭いきれなくなってしまった時期が長く続いてしまいました。レースでもなかなか攻められなくて、去年はずっとレースは怖いという感情は取れませんでした。
北井:1番の挫折は大学2年のインカレの時で、1年のインカレがダメダメで、ここがダメだったから、ここを改善して、冬はこういう練習して夏のコンディショニングを良くしていこうって練習して2年の夏を迎えたんですけど、実際コンディションが全然上がらなくて。結構根本的に自分を変えてしまって、モチベーションが上がらなくなってしまった時があって、その時のどうしようにもできない感じが1番の挫折した経験かなと。
――1番やっててよかった瞬間はどうですか。
金子:2年生の時のインカレで4キロ個人追い抜きに出たんですけど、その時に自己ベストを出したことです。目標にしていた入賞には届かなかったんですが、かなりいいタイムを出せた時に、他の選手とマネージャーと喜びを共有できたのが1番よかったことだと思ってます
北井:大学1年の昇格した時ですね。高校の時あんま競技人生がうまくいってなくて、ずっとインハイ出たいと思ってたけど、最後の引退試合も関東大会で終わってしまって、ほんとにどん底だったんですけど、そこから冬場練習して、春の初戦で昇格できました。その瞬間が自分が今までライバル、天の上の存在だった人と一緒のクラスで走れるようになってから、高校時代にずっと感じてた屈辱を晴らすことができた瞬間でしたね。
――機材へのこだわりはありますか。
金子:機材、自転車の方より身に付ける方にこだわりがあって、一番こだわっているのはシューズですね。毎年買い替えていて、使ってくると最初と感覚が違ってくる。それが自分の中で嫌なので、シューズはこだわってます。
北井:俺も結構金子と同じで、身に付けるものと地面に接地してるものにこだわっています。理由としては、自転車とかにこだわる経済力が学生にはなくて。それこそ一個買い替えると数十万になっちゃうし。だから結局こだわるところがそこになっちゃうんです。でも、なんだかんだシューズ、ソックス、ヘルメット、サングラスは業界の中で一番いいのを使ってます。あとはタイヤ。タイヤは自転車競技で唯一地面に触れる部分だから、自分の中では考えて、自分の好きなフィーリングのタイヤをつけて、結構な頻度で買い替えてます。

ロードレースで力走する北井。機材へのこだわりにも、選手のスタイルが如実に表れる

――タイヤって結構違いますか。
北井:めちゃくちゃ違う。極端な例で言うと、陸上でいうシューズみたいなものだから。あるタイヤはすごい柔らかくてしなやかに走るし、あるタイヤは結構ゴツゴツ走る、みたいな。いろんな感覚の違いがあって。そこで好みが分かれていって自分はこれ、自分はこれと選んでいきます。――自転車競技は馴染みがないスポーツだと思うが、競技の魅力を知らない人に伝えるとしたらどういう風に伝えますか。
金子:どのスポーツよりも成長が味わえることが魅力だと思います。初めてやる人にとっても、数字を見ることができるということはモチベーションが上がることだと思います。あとはありきたりかもしれないですが、スピード感です。自分の力で60kmとか速度出せる競技なので、そこは魅力だと思います。
北井:この自転車1台で色んなとこにいくことができるし、なおかつ自転車競技1個でロードとかトラック競技とか、色んなところに広がりがあるスポーツだと思います。それこそ自転車一台でどこでも走破できちゃう一面もあって。すごい自然と一体になれるスポーツだと思います。

「立教スポーツ」編集部では現在の活動状況を鑑み、10月号は紙面の発行を行わず、Web記事(クローズアップ)での情報発信をする運びとなりました。取材にご協力いただいた各部の皆様、ありがとうございました。

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