
【軟式野球部】延長戦にもつれ込んだ熾烈(しれつ)な戦い! 粘り強さを見せて勝利を狙う
◆令和7年度東京六大学軟式野球連盟秋季リーグ戦◆
9月10日 対法大 駒沢公園オリンピック公園硬式野球場
気温32度、太陽が厳しく照りつける中で法大との一戦が行われた。開幕戦から一つも白星をあげることが出来ていない立大ナイン。応援団の声援を背に受け、勝利を見据えて第3試合に臨んだ。

仲間と本塁打を喜ぶ四釜(社1)
先発の尾上(ス2)は法大の攻撃を危なげなく無失点に抑える。試合が動いたのは4回裏。7番・四釜は低めに甘く入った球を強く振り抜き、レフトスタンドへ運ぶ。欲しかった先制点を奪い応援団は声量を上げ、会場全体を盛り上がらせた。流れは止まることなく、迎えた5回裏にも尾上の力強いフルスイングから本塁打が飛び出す。リードを広げ、優勢な状況に選手たちは喜びをあらわにした。
迎えた8回表に再び試合が動く。マウンドには先発の尾上。先頭打者に四球を与え、無死一塁のピンチを迎える。続けて盗塁を許し、2番打者の投ゴロの間に、三塁走者が生還。得たリードを奪われまいと尾上は力投を見せるが、奮闘むなしく2点適時打を許し、同点に追いつかれた。

一塁に立ち、仲間に笑顔を見せる橋本
9回で点を取り返すことができず、延長試合へともつれ込む。勝ちにこだわる立大は10回裏、11回裏と続けて二死満塁の好機を呼び込み、粘り強さを見せた。しかし、相手投手の好投と法大の強固な守備を破ることは出来ず、引き分けで試合を終えた。

本塁打後の尾上
結果は2―2という悔しい形になったが、本戦では2人の活躍を伺うことができた。尾上と四釜だ。
尾上は延長戦にもかかわらず、マウンドに立ち続け完投を果たし、打者としても存在感を示した。失点を喫した場面では、積極的に声を張り上げてチームを鼓舞。プレーだけでなく精神面でもチームをけん引した。
一方、四釜は自身初となる記念すべき第1号ホームランを放ち、スタンドを沸かせた。幼少期から軟式野球に打ち込み、競技歴を重ねてきた彼は、アスリート選抜で立教大学に進学。今後、立大軟式野球部での更なる飛躍が期待される逸材だ。
「二刀流ムードメーカー」と「ニューホープ」。それぞれ異なる個性を持つ若き才能に今後も注目が集まる。
リーグ戦優勝に向けて、歩みを進める立大ナイン。彼らの活躍に目が離せない。
(9月11日・渡邉仁菜)
◆コメント◆#1 尾上選手
―学部学科学年
スポーツウエルネス学部スポーツウエルネス学科2年です。
―今日のコンディションは
完璧でした。
―相手に傾きかけた流れを引き戻すホームランを打った5回裏の第3打席、打席に入ったときの心情は
一発、ホームランを狙って入りました。
―延長戦でも気持ちを切らすことなく投げ続けるために意識していることは
今日は応援団の人たちがいてくれたので、その人たちのためにも頑張りました。
―次戦に向けた練習で意識することは
やっぱりパッションですね。やる気さえあれば何とかなるので。
―尾上選手から見た今日のMVP
僕です。今日は俺じゃないですか、さすがに。僕でいきましょう。
◆コメント◆#4 四釜選手
-学部学年
社会学部1年です。
-本日のコンディションは
宮城から上京してきたんですけど、実家から試合前に飲むための健康ドリンクが送られてきて。それを飲んだので今日は元気でした。
-ホームランを打った感想
ホームランが人生初めてで。1周回る速さとかわからなくて戸惑った部分はあるんですけど、自分の1本で1点取れるっていうのがすごく嬉しくて、しかも年上がたくさんいる中で打てたことに嬉しくなって感動しました。
-本日の試合で良かった点は
今まで調子悪い試合が続いてて、自分の変化を加えようと思ってバッティングフォームとか変えてみたんですけど、それが上手くはまったので、それが良かったと思います。
-個人の反省
やっぱりチャンスで打てないとチームの勝ちに貢献できないので、チャンスへの強さっていうのを磨いていけたらいいなと思いました。
-対戦相手・法政大学の特徴は
ガタイがいいんですけど、意外にも繋いでくる野球をしてくるっていうのと、1発もあるっていうので、守っててすごく怖い印象がありました。
-高校と大学での野球の試合は
高校も僕軟式出身出身で、軟式出身だと金属バットなんですけど、大学だとビヨンドっていうのもあるのと、元々硬式やってた人が大学で軟式やる人がほとんどなので、レベル感っていうのはすごい差を感じますね。簡単に勝てないなと。
-次回の東大戦に向けての意気込み
ホームランとか欲張らずに、チャンスで打って複数打点をスコアに残せるように頑張りたいと思います。