【ハンドボール部】運命の入れ替え戦。見事1部残留を果たした


◆2025年度 関東学生リーグ 入れ替え戦◆


入れ替え戦 6月1日 立大34―33青学大 国士大多摩キャンパス

奮闘するも全試合敗戦という悔しい結果に終わった今季リーグ戦。昨年度と同じく入れ替え戦が決定し、青学大と対峙する。1部の座を守るため、絶対に負けられない一戦に臨んだ。

                             青木(コ4=写真左)・本田(済4)

ディフェンスから始まった本戦。負けたら2部降格の緊張感の中で試合が行われた。開始1分、寺崎(社1)がゴールを決め先制点を獲得。流れをつかんだと思ったのも束の間、青学大に点を許してしまう。その後は点を取っては取られるシーソーゲームが続いた。試合が動いたのはタイムアウト後。上野(ス1)が果敢なジャンプシュートで点を決めたことにより、雰囲気が明るくなり立大が優勢に。その後も勢いを増しながら順調に得点を重ねた。前半16分、青学大からリードを奪取。試合が白熱すると同時に応援の熱量も増していった。特に活躍したのはゴールキーパーの阿部(文4)。相手校が放つ連携力のあるシュートに対し、身体全体を使ったセーブでゴールを阻止した。守護神の活躍から流れをつかみ、4連続得点を奪取した立大。ここで青学がタイムアウトを取る。流れが断ち切られるかのように思われたが、高木(済3)を筆頭に、勇敢なディフェンスで得点を阻止。3点リードで前半を閉じた。

                              阿部の活躍を喜ぶ選手たち

 

リードを保ちたい後半戦。上野、寺崎ら1年生を中心に果敢にシュートを放ち、得点を重ねる。しかし、その後は相手の強固な守備と激しいオフェンスに押され、青学大に差を詰められる展開となった。多古(営4)の好セーブや高木のシュートで再び流れを取り戻すものの、寺崎の2分間退場による不利な戦況で徐々に追いつかれる立大。残り10分でついに同点に追いつかれ、たまらずタイムアウトを要求した。勝敗のわからない試合展開に応援席は息をのむ。タイムアウト再開後は島仲(ス3)が1得点を挙げるも、小野(コ4)の2分間退場もあり、またもや同点に。両者一歩も譲らぬ攻防により一進一退の試合展開が続く。丸山(営4)・石井・冨永が緊迫した戦況でも動じず確実にシュートを決め、得点を伸ばした。最後はディフェンスを固めて守り切り、試合終了の合図が鳴り響く。34-33で見事入れ替え戦に勝利し、1部残留を果たした。張り詰めていた緊張がほどけ、選手たちは喜びの表情を浮かべる。共に闘った仲間たちと勝利を分かち合った。

                                          勝利を喜ぶ選手たち

入れ替え戦に勝利し、見事1部残留を果たした立大。しかし、春季リーグは全戦で敗北という結果に終わっている。立大ハンドボール部の課題は、後半に向かうにつれて守備力が低下してしまう点だ。弱点を克服し「キモチ」を大切にしたプレーで、秋季リーグでは一戦でも多くの白星を獲得する姿に期待したい。

(6月7日・渡邉仁菜・髙田莉央)

◆コメント◆ #21 寺崎選手

―今日の入れ替え戦はどのような気持ちで臨んだか

リーグ戦は1戦も出ることができず、この入れ替え戦がデビュー戦だったが、とにかく自分がやれることをやろうという気持ちで戦った。

 

―どのような練習をしてきたか

オープンディフェンスに対して青学大の試合映像を何試合か見て、みんなでミーティングをして相手の弱いところを突くための練習をしていた。

 

―その練習は今日の試合で発揮できたか

オープンディフェンスなので自分の入っているポジションがフリーになるときが多かった。実際に今日の試合でも自分が決めることができるという展開があった。ミーティング通りできてそこは成果だと思う。

 

―チームとして良かったところ

最後の展開では立大も青学大も退場選手がいてお互い1人いなかったが、1人いない中でも全員でディフェンスをしたり絶対にマイボールにするという気持ちがディフェンスに出ていたりして、それが一番良かったと思う。

 

―今日のチームの雰囲気

最高だった。今日が自分のデビュー戦で最初は緊張していたが、先輩や同期が盛り上げてくれたので良かった。

 

―今日の試合に点数をつけるとしたら

80点。あとの20点は僕が退場してしまってそこから展開が詰まってしまったので無駄な退場は無くしたいと思った。

 

―意気込み

秋リーグは最初から自分が試合に出て活躍したい。

 

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