【野球部】迎えるシーズン最終戦!「飛躍」した立大ナインで相手を圧倒しろ!〈春季リーグ戦 東大戦展望〉

リーグ優勝を争う明大に3試合目まで持ち込むが、惜敗した立教健児たち。最終戦で対戦するのは東大。奇跡の逆転優勝に向け、負けることのできない1戦に実力を発揮しきれるか。

変則2枚看板を打ち崩せるか

投手は渡辺(4年=海城)と増田(4年=城北)の二枚看板。今季はここまでの4戦、全て2人が先発を担っている。アンダースローから投じられる、精密なコントロールを武器としている渡辺。エースとしての自覚を胸に腕を振る。今季に自身リーグ戦初登板を果たした増田は、慶應戦で4回1失点の好投を見せた。独特なフォームで相手打者を翻弄する。他にもリリーフとして活躍を見せる佐伯(3年=渋谷幕張)はここまで4試合に登板し、防御率は0点の好投を続けている。加えて、リリーフ陣のチーム投球回最多で左腕の松本慎(2年=國學院久我山)なども控えている。

ベース上で喜ぶ住井

立大打線はここまでチーム打率.269と好調。山形(コ4=興南)は不動の1番としてチームに勢いをもたらす打撃を見せている。現在、個人ランキングで本塁打、打点ともにトップを走り、打率も.413を記録して2位(5月21日現在)。東大戦で記録を伸ばし、三冠王のタイトルを手にすることはできるのか期待がかかる。また、明治戦で2本塁打を記録した鈴木唯(コ4=東邦)にも注目だ。開幕は3番で迎えるもなかなか調子が上がり切らず打順を落とした。しかし、徐々に調子をあげ対明大との2回戦からは再び3番に戻り本来の活躍をしている。本来の姿に戻ってきた鈴木唯の打棒に注目だ。さらには、代打の切り札住井(社2=立教新座)からも目が離せない。ここまで5試合に出場し、打率は驚異の.500を記録。ベンチにも好打者が控え、相手投手陣へのプレッシャーをかけ続けている。

笑顔の山形

本来の姿で立大打線を封じ込め

対する東大打線は中山(4年=宇都宮)に注意だ。ここまでチームトップの打率.321を記録し、打線の柱となっている。昨秋も.341と好成績を残したが、今期は更なる好成績となるか目が離せない。杉浦(4年=湘南)は「同期4人目のベストナイン」を目標に掲げ、ここまでは昨季、打率.216から今期は.231と状態は上向きだ。目標達成に向け、主将としてチームを引っ張る。加えて、秋元(2年=市川)と酒井(4年=仙台二)にも注目だ。今季は打率こそ残していないが、どちらも1本塁打を放っている。持ち前の長打力で立大投手陣に襲いかかる。

 

立大投手陣はなんといっても小畠(営4=智弁学園)に注目だ。今季ここまでにチーム最多の7試合に登板している立大のエースは、大学日本代表候補にも選ばれた実力者。早大戦、明大戦では、苦しい投球もあったが、最終戦では本来のパフォーマンスで東大打線を封じこめるか。2回戦での先発が予想される田中(文2=仙台育英)にも目が離せない。ここまではエース小畠を上回る26奪三振を記録しており、キレのある変化球で三振の山を築いている。リリーフ陣は、小林誠(ス3=日大二)、吉野(コ4=仙台育英)、斎藤(コ3=仙台育英)など、経験豊富な選手たちが待機。充実な投手陣が東大打線を迎え撃つ。

力投する田中

頂点には厳しい状況となっている立大だが、「飛躍」した姿を見せ勝ち点を取りきりたい。そしてその先にある頂きの景色をみせてくれるだろう。

(5月22日・三島光稀)

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