
【準硬式野球部】迎えた最終カード!劇的勝利を収める
♦2025年東京六大学準硬式春季リーグ戦♦
5月18日 対早大 早稲田大学東伏見グラウンド
先発は慶大戦で完投勝利を飾った三浦(ス3)。ストライクを次々に放りテンポ良く早大打線を打ち取る。援護したい野手陣だったが、早大投手陣の前にチャンスを作れない。両者譲らぬ拮抗した試合展開が続いた。

堅い守りを見せる長浜(社2)
試合が動いたのは7回裏。先制のチャンスを迎えた。先頭・村田(済3)がアウトコースへ甘く入った球を捉え、レフト線へ抜ける二塁打を放つ。無死二塁から続く長浜が四球を選び無死一二塁とチャンスを広げた。何とかチャンスをものにしたい立大打線は酒見(コ3)が送りバントを決め、確実にランナーを進める。一死二三塁から迎えたバッターは水科(済2)。バントを試みるも厳しいコースを攻められなかなか決まらない。スリーバントに挑戦するが空振り。さらに飛び出していた三塁ランナーが刺され、無得点でこの回を終えた。

二塁打を放つ村田
悪い流れだったが、三浦は動じない。味方の失策もありながらきちんと締める。8回まで投げ投球数は97球。力投を見せ、後に託す。9回のマウンドは新保(観4)に任された。先頭打者を初球で打ち取るが、次に迎えたバッターに四球を与えてしまう。ショートへ転がった打球を清水(文3)が捕球し、二塁へ送球。簡単にはランナーを進めさせない。続く水野に粘られ投じた六球目。真ん中に甘く入った球をライト前へ運ばれ、二死一三塁とピンチを迎える。6番・笹森の打球はセンターへ。中村(済2)がグラブにおさめ、無失点で切り抜けた。9回裏、ここで勝負を決めたかった立大打線だったが、前の回からマウンドに上がっている髙城を攻略できず、試合は延長戦へ突入した。
無死一二塁から始まる10回。大事な場面を任されたのはエース・伊東だ。先頭をライトフライに抑えると、勢いそのまま続く打者2人を三振で切る。エースの完璧な投球で流れは立大に。
10回裏、立大の攻撃は長浜から始まった。ツーストライクに追い込まれるも、バントを決め一死二三塁とする。迎えたバッターは酒見だ。初球、うまく転がすも一塁線に切れファール。続く二球目、低めに入った球を確実に転がす。スタートを切っていた代走・哥(ス2)がホームに滑り込み生還。見事サヨナラ勝利を収めた。

スクイズを決める酒見
劇的勝利を飾った立大ナイン。我慢強さと最後まで諦めない姿勢を示した。勢いに乗り、春リーグ最終戦を優秀の美で終えることはできるか。最後まで戦い抜く彼らの姿を見届けたい。
(5月19日・谷姫菜香)
♦酒見選手インタビュー♦
―今日の試合を振り返って
前節で優勝が消えてチームの士気が落ちそうになっていたんですけど、全日本の予選があるので予選に向けての実践ってことで負けられない意識で戦いました。ちゃんと結果がついてきて良かったです。
―拮抗した試合展開となったが、チームでどんなことを話していたか
チームの悪いときは拮抗したときに緊張が切れてしまうのでチームでそこは気をつけて、やることはやろうって話をしていました。
―早稲田大学はどんな相手か
今優勝争いをしているチームなので投打共に強かったです。
―最後の打席に入るときどんな気持ちで入ったか
自分で絶対に決めてやるっていう気持ちでどんなサインが出ても実行して1点を取りにいこうと思いました。
―スクイズのサインが出たときの気持ちは
出るだろうなと思っていたので緊張せずに打席に入ることができました。
―一球目はファールになったが、二球目に入る前どんな気持ちだったか
落ち込まないようにしていたので一球一球別のものとして考えていました。
―最後決めたときの気持ちは
素直に嬉しかったです。一塁駆け抜けてやったぞという気持ちでした。
―次戦に向けての意気込み
二連勝して予選に勢いをつけていければなと思います。