
【野球部】折り返しとなる3戦目。今季初の勝ち点目指す!〈春季リーグ戦 東大戦展望〉
先々週の早大戦で敗戦を喫した立大。未だ勝ち点のないタテジマ軍団にとって、次の試合は絶対に負けられない戦いとなる。立教健児と相対する東大は今季ここまで勝ちは無い。しかし、二枚看板の投手と打撃力の高い選手たちが揃っており決して侮ることは出来ない相手だ。投手戦を攻略して打線を抑え込み、今季初の勝利を飾れるか。
Wエースを攻略せよ!
東大の注目投手は、松岡(4年=東京都市大付)と鈴木健(4年=仙台一)だ。最速145㌔の球を投げ、投手陣の主力を担う右の要を務める松岡。ストレートのキレの良さはチーム随一だ。その速度は他大学の投手にも劣らない抜群の威力を誇っている。松岡に並ぶ左の要・鈴木健は、明大戦では7回1失点の好投を見せた。持ち味の角度ある直球を使いこなし、打者を打ち取るスタイルが魅力の選手だ。二枚看板の投手の壁は厚いが、Wエースの投球を乗り切れば勝機をつかみ取れるだろう。

力強い投球をする鈴木健
東大投手陣を打ち崩すには力強い打線が求められる。立大の主軸を務めるのは西川晋(コ4=智辯和歌山)。今季春リーグは打率.316のチームトップの記録をマークしている。主将・西川晋の打撃が炸裂することに期待したい。攻撃陣で好調なのは菅谷(コ3=市立船橋)と齋藤大(コ3=東北)だ。法大3回戦で連続本塁打を放ち、得点を重ねた。他にも早大戦で逆転の適時打を見せた戸丸(コ3=健大高崎)や法大戦で本塁打を放った代打の切り札・鈴木唯(コ2=東邦)を筆頭に強力な打者が名を連ねる。打線を繋ぎ、Wエースの速球を攻略出来るかが立大の明暗を分けるに違いない。

安打を放つ西川
打者を抑え込み、投手戦を制せ
投手のみならず、強打者にも警戒しなければならない。酒井捷(2年=仙台二)は、今季春リーグからリードオフマンを任されている注目の打者だ。昨年度はフレッシュリーグで好成績を残しただけでなく、16-6の歴史的大勝を収めた慶大戦での勝利に貢献した実力者。早大戦ではエース・加藤(4年=下妻第一)から本塁打を打ち取り存在感を見せている。また、4番打者の主将・梅林(4年=静岡)にも要注意だ。チームとして12年ぶりの甲子園出場経験を持つ選手であり、今年の東大を率いる大黒柱だ。さらに現在リーグ首位の明大との初戦で先制点を決めた青貝(2年=攻玉社)や、2回戦に同点の適時打を放った和田(2年=海城)を含め実力者が揃っている。
そんな打線に立ちはだかるのはやはり先発有力候補のエース・池田(コ4=智辯和歌山)だろう。先々週の早大戦では実力が発揮出来なかったものの、開幕戦では悪天候の中7回1失点の好投を見せた。池田からバトンを受け継ぐのは、昨年から頭角を表している沖(法3=磐城)や、小柄ながら重いストレートとキレのある変化球を操る野口(コ4=東海大相模)などといった頼もしい顔ぶれである。相手投手も実力派が揃い、投手戦が予想される東大戦。池田がいかに粘り勝つことができるかどうかが勝利のカギとなるだろう。

力強い投球をする沖
もう後がないタテジマ軍団。現在同率6位の東大との対戦は、負けられない大事な一戦だ。まずは今季初の勝ち点1を目指し、着実に歩みを進めたい。1つ1つのプレーに魂を込め、勝利への道を切り開け。
(5月5日・前原梨乃)