【サッカー部】2部残留!入れ替え戦で涙の初勝利!

◆第36回関東大学女子サッカーリーグ戦 入れ替え戦◆

11月27日 立大富士見総合グラウンド 対山梨大

昨年、関東リーグ昇格を果たした立大女子サッカーチーム。2部での1年間は非常に苦しい戦いが続いた。全節で勝ち点3を奪うことができず、臨んだ山梨大との入れ替え戦。前半から攻め続け、大屋(現1)のミドルシュートで先制する。この1点を守り抜き、2部の意地を見せた立大が残留を果たした。

キックオフ直後から積極的に攻めた立大。前半16分に試合が動く。#19中村(コ2)がハーフラインから左サイドに展開するロングフィード。大屋が積極的な走りで追い付き、相手陣内に切り込む。相手DFをドリブルでかわし、ペナルティーエリア付近からミドルシュート。右足から放った弾道は相手GKの手を掠めながらも、ゴール右隅へ突き刺さった。待望の先制点。イレブンはすぐに大屋に駆け寄り歓喜の輪ができた。先制後は危なげなく試合を進め1−0で試合を折り返した。

先制ゴールを決めた大屋

「全員で攻めて、守り切ろう」。ハーフタイム時に#20主将・加藤(コ4)は声をかけた。山梨大との試合が決定してからの1週間。加藤はキャプテンとしてチームの「切り替えの早さ」を心掛けた。先制しても、常に攻め続け、全員で守り切る。堅守速攻のゲームプランを立てた。

後半が始まり、追い込まれた山梨大が攻勢に転じる。しかし、立大の守備陣は落ち着いていた。前掛かりとなった相手に猛然とプレスをかける。攻撃の芽をつみ取り、決定機を作らせない。ボールを奪うと鋭いカウンターで相手ゴールを狙う。一進一退の攻防が続いた。

クロスボールを上げる#29及川(文1)

後半35分、最大のピンチが訪れる。ゴールまで約30m付近から相手のFK。全員がペナルティーエリア内に入る。直接ゴールを狙ったシュートはGK#21河津(観4)がパンチング。好セーブを見せ、得点を与えなかった。

そして歓喜の瞬間を迎えた。試合終了のホイッスルとともに抱き合う選手たち。立大イレブンはベンチに一斉に走り寄る。サブメンバー、スタッフも立ち上がり、全員がハイタッチで喜びを分かち合った。多くの選手の目には光るものが。ようやくつかんだ初勝利。1年間の長いトンネルからく抜け出した瞬間だった。

試合後、観客に向かって挨拶をする選手たち

試合後、加藤は「今まで勝てない試合が続いていたので、この勝ち点3の喜びは凄く嬉しい」と思いを語った。今後は東京都リーグが本格化していく。関東リーグ17試合目でつかんだ白星は、立大女子サッカーチームの新たな糧になる。

(12月2日・大内貴敬)

◆コメント◆

20加藤

―今の率直な感想

めちゃくちゃ嬉しいです。その一言です。

 

―試合を振り返って

1点を早い段階で取った後や後半もすごく押し込まれる時間やピンチになる場面が多かったのですが、全員で守って全員で攻撃ができました。怖かったが、すごく楽しい試合でした。

 

―1年間を振り返ってキャプテンとしてどうだったか。

サッカーを辞めたいと思っていたのですが、その中でも下級生や同期にすごく支えられて最後このような瞬間を迎えることができたので、諦めずにここまでやってこられて良かったなと思っています。

 

―辛いことが多かった?

難しいシーズンになることはもちろん最初から予想していたのですが、負ける試合が続いてくると本当にきつくて、チームとしても負けて、また切り替えていけないということが毎週続いていました。17回負けてやっと入れ替え戦で勝つことができたので本当に苦しいシーズンだったと思っています。

 

―この1年間でチームとして成長したところはどこか

個々の技術面で勝つことは難しい中で、ひとりひとりが当事者意識をもって試合に臨むことが大事だなと思っています。下級生から「ミーティングやりましょう」と声をかけてくれて、そのミーティングの中で思っていることをしっかり言葉にする後輩の存在があって、チームのことを皆が考えていたからこそ、勝利につながったと思っています。

 

―どんなチームだった

最高のチームです!

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