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【野球部】吉岡のサヨナラ適時打で今季初白星!3回戦に希望を繋いだ!〈秋季リーグ戦 法大2回戦〉

≪法大戦の展望はこちらから≫

◆2022年度東京六大学野球秋季リーグ戦◆

9月21日 対法大 明治神宮球場

打者成績

位置 選手名・学年・出身校 打数 安打 打点 四死球 本塁打
[8] 道原(法4=駒大苫小牧)
[5]4 西川晋(コ3=智辯和歌山)
[4]3 山田(コ4=大阪桐蔭)
[3] 柴田颯(社4=札幌一)
H 安藤碧(社3=明石商業)
柴田恭(コ2=東明館)
[7] 宮﨑(コ4=大阪桐蔭)
[9] 吉岡(コ4=広陵)
[2] 黒岩(法4=静岡)
H 畑(営3=浦和学院)
戸丸(コ2=健大高崎)
[1] 荘司(社3=新潟明訓)
池田(コ3=智辯和歌山)
H 鬼頭(文2=横浜)
沖(法2=磐城)
[6] 井上剛(コ4=佐久長聖)

投手成績

選手名・学年・出身校 投球回 球数 被安打 奪三振 与四死球 自責点
荘司(社4=新潟明訓) 54
池田(コ3=智辯和歌山) 107
沖(法2=磐城) 17
秋リーグ初戦、法大に惜しくも敗れたタテジマ軍団。昨季の無念を糧に、優勝を目標に掲げる立大にとっては負けられない戦いとなった。初回から山田(コ4=大阪桐蔭)が今季初安打を放ち、1点を先制。幸先の良い滑り出しを見せるも、その後は攻防が続き5ー5の振り出しに戻る展開に。膠着状態のまま延長戦へ突入した中、試合に終止符を打ったのは吉岡(コ4=広陵)だ。1死満塁の好機にサヨナラ適時打を放ち、今季初白星を飾った。1勝1敗で法大3回戦へと望みを繋ぐ。

初回、打席をつなげた道原(法4=駒大苫小牧)

台風一過の爽やかな秋晴れのもと行われた対法大2回戦。1回戦に続きエース・荘司(社4=新潟明訓)が先発で登場し、初回を三者凡退に仕留める上々の立ち上がりを見せた。攻めては先頭打者・道原が四球を選び出塁を果たす。流れを掴み好機を作りたい中、頼れる主将・山田が登場。「1回戦で打てなかった分、なんとしても打ちたい」。チームを牽引する責任感と頑強な意志が力強いスイングに表れた。打球を右翼線へ鋭く飛ばし、1点を先制する。緊張感に包まれていた立大健児からは思わず笑顔が溢れた。

今季初安打を決めた山田

試合が大きく動いたのは3回、法大打線が牙を剥く。甘い球を狙われ、1死一、二塁の危機に陥った。荘司は冷静に投球するも、二遊間を抜ける右前安打を打たれ二塁走者が生還。すぐさま同点に追いつかれる結果に。流れを食い止めたい立大だが、法大の勢いは止まらない。2死一、二塁の好機をまたもや作られ、初球を大きく振り抜かれる。打球は高々と舞い上がり、適時二塁打に。最後は緩急のついた巧みな投球で三振を奪うが、この回で立場は逆転した。 しかし、このままで終わらせないのが今季のRIKKIOだ。打たれた分は打ち返す、チーム一丸となり意地を見せた3回裏。リードオフマン・道原、2番・西川晋(コ3=智辯和歌山)らの豪快なスイングで無死一、三塁のチャンスを演出する。さらに相手の暴投で1点を返上。続く山田が打球をしっかりと捉え中前に運び、走者の生還に成功した。見事追加点を挙げ、一気に同点へと駆け上がるも決して攻撃の手を緩めない。安定したスイングが持ち味の宮崎(コ4=大阪桐蔭)が打席に立つと、2ストライクからの4球目を完璧に捉えた。球場に快音が響き、放物線を描いた打球は左翼席に吸い込まれる。2点本塁打で颯爽とダイヤモンドを一周する姿にベンチは大盛り上がり。怒涛の展開を見せた3回は5ー3で立大が勝ち越した。

6回2失点の好球を見せた池田

立大優位の流れが続くかと思われた矢先、直後の4回で再び危機が迫る。法大打線を阻止するべく登板したのは池田(コ4=智辯和歌山)。馬力のあるピッチングを見せるも出塁を許し、連続適時打で2点を奪われ5ー5の同点に。総出で巻き返しを計るが、法大主要投手陣の攻略に苦戦を強いられる。硬直状態が続く中、迎えた7回裏。道原、西川晋の活躍で2死一、三塁の好機を迎え、打席に立つのは主砲・山田。篠木(2年=木更津総合)と両者一歩も譲れない火花散る戦いを繰り広げる。フルカウントまで粘り強く食らいつくも、最後は空振り三振で惜しくも得点には繋がらなかった。立大投手陣も決して均衡を破らせない執念を見せつける。池田が強気の投球で5回以降を無失点に抑え、試合は今季初となる延長戦へともつれ込んだ。

10回裏、真剣な表情でバットを構える吉岡

迎えた10回裏、集中力を研ぎ澄ませバットを握る選手たち。山田を筆頭に三者連続四球を見極め、1死満塁の好機を迎える。続く吉岡は真剣な面持ちで打席へ。立大ベンチからの熱い声援が響く中、想いをバットに乗せて全身全霊のスイング。打球は右中間へと高く舞い上がり、サヨナラ適時打に。思わず拳を高く突き上げる吉岡のもとにベンチから仲間が飛び出す。喜びを分かち合う立大健児の盛り上がりは最高潮に達し、対法大2回戦は6ー5で幕を下ろした。 一筋縄ではいかなかった今試合。投打において苦しい展開が続いたが、互いに鼓舞しながら粘り強さで白星を勝ち取った。狙うのは六大学の頂点のみ。今週末も負けられない試合が続く。

(9月21日・仙丸愛里香)

コメント
 
1回裏の適時打で先制を決めた#10 山田
「(適時打を放った打席について)一戦目で打たなかったので、今日はなんとしても打ちたい気持ちで打席に入りました。(試合の感想)今季初勝利を挙げることができたので一安心しているのと、今日のような厳しい試合を勝つことができたのを自信にしたいと思います。(次戦の意気込み)最近は慶大に勝っていないので、なんとか勝ち点を取りたいと思います。」  
 
3回で2点本塁打を放った# 宮崎
「(3回裏の打席について)1打席目に三振をしてたので、なんとかバットに当てようと必死に食らい付きました。(初戦から空いた3日間の過ごし方)初戦が調子悪かったので、バッティングの練習を一から見直しました。(試合前のチームの雰囲気)雨が続いてやっと試合ができたので、みんなやる気満々でした。」  
 
サヨナラ適時打で勝利を収めた# 吉岡
「(試合の感想)序盤から試合が動く展開でどっちに流れが行ってもおかしくない状況だったのですが、投手陣が踏ん張ってくれたおかげで最後の結果に繋がったと思います。(最終回の打席前の気持ち)監督さんに結果はどうでもいいから初球から思いっきり行けというふうにアドバイスをいただいて、初球から振ろう決めてやろうという気持ちに切り替わったのは良かったと思います。(次戦の意気込み)大学に入って慶大には勝利していないので、この流れで自分たちの代で慶大に勝利したいと思います。」

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