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【野球部】ルーキー・吉野が圧巻の投球!打線は流れに乗り切れず惜敗 〈春季フレッシュトーナメント〉

♦2022春季フレッシュトーナメント♦

5月31日 対明大 明治神宮球場

今春のリーグ戦は優勝を目前としながらも、あと一歩のところで涙を呑んだ。秋こそは悲願の頂点へ。タテジマ軍団のルーキーたちの熾烈なレギュラー争いが始まる。 1、2年生だけで戦うフレッシュトーナメント!

先発・吉野(コ1=仙台育英)は3回を打者10人に対し6奪三振を取り、無失点に抑える好投を見せる。1点ビハインドの4回に戸丸(コ2=健大高崎)、桑垣(コ1=中京大中京)の連打などで2死満塁のチャンスを作ると、菅谷(コ2=市立船橋)が四球を選び押し出しで同点に追いついた。4回から中継ぎとして登板した竹中(コ1=大阪桐蔭)は6回に連打を浴び失点を許すも、3番手・小畠(営1=智辯学園)が緩急を用いた投球で最小失点に抑える。しかしその後、打線は明大投手陣の前にチャンスを作れず、敗戦を喫した。

試合を作る活躍を見せた吉野

フレッシュトーナメント初戦の先発マウンドを任された吉野。春季リーグの慶大2回戦で一足早く神宮のマウンドに上がっているだけに、落ち着いた表情だった。吉野は立ち上がりから力強い直球で押していくだけでなく変化球も冴えていた。2番・萩本(2年=日大豊山)を141㌔のスプリットで落として三振。3番・宮田(1年=横浜)には自らが得意球としてあげるスライダーを振らせるなど、完璧な立ち上がりを見せた。3回には1死から四球で初めて走者を出すも、続く打者を144キロの外の直球を振らせて三振。さらに次の打者も低めにボールを集めながら最後はスライダーを振らせ、相手に的を絞らせない。3回を投げて6つの三振を奪う圧巻の投球を披露した。2番手で登板した竹中は6回に明大打線に捕まると、ピンチの場面で3番手・小畠(営1=智辯学園)が神宮デビューを飾る。高校時代は夏の甲子園で準優勝を飾った注目のルーキーだ。初球を左前に運ばれ適時打を許すも、後続を遊ゴロに打ち取りピンチを切り抜ける。「0点で抑えることに集中した」と持ち味の安定した制球力を生かし、ストライク先行の投球。左打者へのツーシームを効果的に使いランナーを出しながらも要所を締める。3回1/3を無失点で抑え、マウンドを降りた。

無失点の好投を見せた小畠

1年生投手陣の好投に負けてられない若きタテジマ打線。春季リーグでベンチ入りを果たし、秋のスタメン出場を目指すフレッシュメンバーは実力通りの力を見せつけた。この日2番に座った齋藤大(コ2=東北)は今春リーグ戦では主に途中からの出場。公式戦初打点を挙げるも初安打を放つことはできなかった。今日の試合では第1打席に積極的な打撃で左前安打を放ち、チャンスを広げる。2打席目でも141㌔の直球を逆らずに左前に運んだ。秋季リーグに向けてアピールを続けていく。さらにフレッシュトーナメントでは捕手としてだけでなく主将としてもチームを率いている戸丸。4回には外角のスライダーをうまく右前に運び、同点に追いつくきっかけを作った。守備の扇として投手や野手陣に声を掛けるだけでなく、チームのまとめ役としてもベンチから声を出す。持ち味の強肩を生かし秋には正捕手・黒岩(法4=静岡)と肩を並べる存在にまで躍り出るかもしれない。

2安打を放ち存在感を見せた齋藤大

今年も優勝争いを経験し大きな進化を見せている立大ナイン。主将・山田(コ4=大阪桐蔭)率いる4年生が主力のチームではあるが、タテジマの若武者たちは秋季リーグで1試合でも多く出場するために直向きに努力を続ける。スタメン陣を脅かす選手は出てくるのか。熾烈なチーム内競争はすでに始まっている。

(5月31日・松尾悠・大内貴教)

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