【拳法部】今季初の団体戦!応援を背に拳炸裂

◇第35回東日本リーグ戦◇

5月15日 横浜武道館

今季初の団体戦。決勝リーグ進出を目指し男子は7名、女子は2名が出場した。選手それぞれが自らの強みを十分に発揮し、チーム一丸となって共闘した。           

パンチを繰り出す渡邉

女子団体の1試合目の相手は学連選抜。「相手の面突きとミドルキックに苦戦した」。先鋒で出場した新星・渡邉(観2)は果敢に拳を突き出すも、開始47秒で胴蹴りを決められ、敗戦を喫した。大将戦には藤村(現4)が出場。しかし、試合途中に左足を負傷。前年11月の東日本総合選手権でも好成績を収めた立大のエースは、途中棄権を余儀なくされる。これにより学連選抜戦は0勝2敗で黒星スタートとなった。続く2試合目、迎え撃つのは明学大。途中棄権した藤村の代わりに、渡邉が大将を務めた。開始50秒と1分14秒に得意の面突きで2本連取。堂々としたプレーで見事白星を飾った。明学大戦は1勝1敗を収めて引き分けに持ち込むも、予選リーグ敗退を喫した。

大将として出場した桑原と見守る選手たち

男子団体、最初に対戦したのは明学大だ。先鋒には島田(観2)が出場。相手の勢いに押され、押さえ面突きと面突きで2本を取られ悔しい黒星を喫した。続く参鋒は八木(社4)。体格の良い相手にも臆せず、2本連続で押さえ胴突きを決め、2-0で勝利を果たした。チームの軸となる中堅は開米(法3)。自身の組みの強さを存分に活かし、開始7秒と29秒に押さえ胴突きを連取し快勝。相手に付け入る隙を与えなかった。大将・桑原も冷静に勝利を収め、不戦勝も加わり明学大戦は5-2で白星を飾った。

2試合目は昨年の同大会でも火花を散らした国士大。先鋒には高見(法4)が出場した。組み技と寝技を駆使して押さえ面突きを決めて2本勝ち。先鋒としてチームを勢いづけた。参将にはこの日初登場の澤田(文3)。「自分の理想とする戦い方ができた」。高身長ゆえのリーチの長さと組みの強さを武器にして、押さえ面突きと胴蹴りを決める。特に胴蹴りは脚の長さを活かした綺麗な一本だった。副将には明学大戦でも勝利を収めた八木が再登場。1戦目とは異なる戦法で攻め、打撃技の面突きで先取すると、胴膝蹴りで2本目も奪取。国士大戦も5-2と快勝を遂げた。

決勝リーグ進出がかかった中大戦。格上相手が多い相手校を前に、選手たちは果敢に戦い抜いた。参鋒の齋藤(法2)は、気持ちでは負けないというのを念頭におき、有段者の難敵に強靭な精神で攻め入った。結果は胴突きと面突きで二本負けだったものの、次戦に希望を見出せる戦い方だった。大将を務めたのは桑原。対する相手は今大会で最優秀選手賞を獲得した横井四段だ。27秒に押さえ込み面突きを決められるも、その後1分間は相手の攻撃を封じる。1分45秒に面突きを食らい0-2で敗れるが、大将らしい強腰の姿勢で、物怖じせずに戦い抜いた。結果は0勝7敗。決勝リーグ進出を逃し、辛酸をなめた。

男子は予選ブロック2位、女子は3位。惜しくも男女ともに決勝リーグへの進出とはならなかったものの、チーム一丸となって戦い抜いた選手たちの姿は輝いていた。

(5月26日・平岡薫奈)

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