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【野球部】猛猪軍団との優勝争い始動!吉岡の適時三塁打で均衡破るも延長12回引き分け…!!〈春季リーグ戦 明大1回戦〉

≪明大戦の展望はこちらから≫

◆2022年度東京六大学野球春季リーグ戦◆

5月21日 対明大 明治神宮球場

打者成績

位置 選手名・学年・出身校 打数 安打 打点 四死球 本塁打
[8] 道原(法4=駒大苫小牧)
[6] 柴田恭(コ2=東明館)
[7] 宮﨑(コ4=大阪桐蔭)
[4] 山田(コ4=大阪桐蔭)
[3] 柴田颯(社4=札幌一)
R 諸藤(コ4=東農大第二)
齋藤大(コ2=東北)
[2] 黒岩(法4=静岡)
[9] 吉岡(コ4=広陵)
[1] 荘司(社4=新潟明訓)
H 西川晋(コ3=智辯和歌山)
沖(法2=磐城)
[5] 佐藤(コ4=福岡大大濠)

投手成績

選手名・学年・出身校 投球回 球数 被安打 奪三振 与四死球 自責点
荘司(社4=新潟明訓) 154
沖(法2=磐城) 26

途中、雨天にも見舞われた神宮球場の上で“紫紺”の火花が熱く散り合った。5年ぶりの栄冠も目前まできたタテジマナイン。優勝の行く手を阻むのは六大学トップの安打数を誇り、同じ紫紺の旗をもつ宿敵・明大だ。先発・荘司(コ4=新潟明訓)は7回無失点の好投を見せ、強力明大打線を封じ込む。8回表、吉岡(コ4=広陵)の適時三塁打を皮切りに立大は一挙3得点。勝利は決したかに思えた。しかし、明大の骨のある反撃で3−3の同点に。延長戦突入後は両チーム一歩も引かぬ戦いぶりで、決着は付かず“紫合戦”初日の幕は閉じた。

150㌔を超える荘司の直球は、今日も相手打線を苦しめた。雨天中断を挟むも調子は常に右肩上がりで、明大に1点も譲らぬ気迫を見せる。特に6回裏で見せた2者連続奪三振は圧巻の投球。直球だけでなく、スプリットなどの変化球も織り交ぜ、巧みにアウトを積み上げていった。さらに快投のエースを好守備が支える。3回裏には左翼・宮﨑がフェンス際の難しい打球に追いつくナイスキャッチを見せ、観客席を大いに沸かせた。

7回まで無失点でチームを守った荘司・黒岩(法4=静岡)バッテリー

試合が大きく動いたのは8回。黒岩が本日2本目となる適時打で出塁すると、続く吉岡が右中間を破る適時三塁打で先制を奪う。さらに荘司が四球を選んだ直後、1死一、三塁の好機を逃さず佐藤(コ4=福岡大大濠)がスクイズに成功。1塁線に綺麗に転がし、吉岡を危なげなく返す。畳み掛けたのは、先週の早大戦でもチームを勝利へと導いた柴田恭(コ2=東明館)。2死から中前に気持ち良く打ち返す適時打を放ち、3点目をあげた。

スクイズを決め、笑顔でハイタッチをする佐藤

本塁に帰還し、ガッツポーズをする黒岩

流れを引き寄せ、荘司が完封勝利を果たすシナリオが出来つつあった。しかし、猛猪打線はそれを許さず、8回に1点、9回に2点を奪われ同点に。それでもエースの球威は衰えず、勝ち越しを防いだ。延長戦突入後は、今季好調の沖(法2=磐城)がリリーフし3回零封。大きなピンチを作ることもなく、引き分けた。

延長戦を投げ抜いた沖

優勝の座をめぐり絶対に負けられない“紫合戦”がいま始まった。荘司、沖の好投ぶりはさることながら、黒岩、吉岡、柴田恭らの快音も響き立大ナインの調子も上々といったところ。現在暫定首位は明大の手にあるが、明日・明後日で必ず追い越すのは目に見えている。チーム一丸となって“進化”を続けるのみだ。

(5月21日・永﨑勇汰)

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