【ソフトテニス部女子】水澤・江頭関東学生ダブルス3位!計5組インカレ出場権獲得

♦第73回関東学生ソフトテニス選手権大会♦

5月9日~10日 千葉・白子町長生郡サニーテニスコート

総勢134ペアがエントリーした今大会。立大からは8ペアが出場し、内5組がベスト32以上でインカレ出場権を獲得した。かねてから部の目標に掲げられているインカレ団体戦優勝に向け、層の厚さを示した形だ。今回はベスト16までに入った3ペアの戦いを振り返る。

3位 水澤(文3=北越、写真左)・江頭(観3=文大杉並)ペア

前衛・江頭、後衛・水澤の3年生ペア。江頭は昨年度同大会にて森岡(現4)とペアを組み3位入賞。水澤は昨年度関東学生シングルスにて準優勝などシングルスの実力も折り紙つき

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3回戦、4回戦、そして準々決勝と3つのファイナルゲームを戦い抜いた。準々決勝で挑むは西東・原口ペア(明大)。4月末に行われた六大学春季リーグ戦ではG2-5で敗戦した相手だ。第1ゲームから接戦が予想されたが、水澤の攻撃的なストロークと江頭のネットプレーが噛み合い4ゲームを先取する。しかし、昨年度同大会準優勝ペアがこのまま負けるはずがなかった。第5ゲームでは決め球のボレーがアウトになるなどミスが重なる。第6ゲーム以降も完全に流れを握られ、たちまち4ゲームを返された。運命のファイナルゲーム、勝利の女神は江頭・水澤ペアにほほ笑んだ。水澤のクロスやストレートが空を切り、ボールに触れることすら許さない。マッチポイントで江頭が意地のボレーを決めると、安堵(あんど)の表情でハイタッチを交わした。

来る準決勝では五十嵐・左近ペア(日体大)と対戦。1年生ペアながら、4回戦で全日本インカレ個人3位の小林・吉田ペア(東女体大)を撃破し勢いに乗っていた。試合は第1ゲームから混戦を極めた。互いに一歩も譲らずG3-3。しかし第7ゲームを無得点で落とすと、第8ゲームでもミスを修正しきれなかった。相手のマッチポイントでボレーがアウトになり、江頭はその場で倒れ込んだ。水澤が歩み寄ると、悔しそうな、一方で晴れやかな表情を浮かべた。

無事開催されれば3年生にして初めてのインカレとなる。団体・個人共に、大会が開催されなかった2年分の思いを存分にぶつけて欲しい。

 

◇試合後インタビュー◇

-今大会の目標は

(水澤)具体的な目標はなかったんですけど一応優勝は目指していました。

-今回あと一歩で決勝に届かなかったが、満足度は

(江頭)初戦から厳しい試合が続いて、2試合目も苦しくて。正直体力との勝負だなと思ってて、最後の試合はもうちょっと動けてたら勝てたなっていうところがあって少し悔しい気持ちもあるんですけど、2人でこうやって苦しい試合を乗り越えたっていうのはすごく良かったなと思います。

(水澤)結果的には優勝じゃなくて、負けてるので悔しいところもあるんですけど、自分達のテニスができたというか…苦しい時でも笑顔で焦らず1球1球をやっていけたのはすごく良かったと思います。

-お2人の”らしさ”が保てていた意味で、調子は良かったということか

(江頭)いや。笑笑 自分は本当に1・2試合目がひどすぎて「あ〜調子悪いわ〜」ってずっと言ってて。調子悪いからとりあえず(ボールを)コートに入れるね〜くらいで。そんな中でも(水澤)奈央ちゃんが走ってボールを追ってくれたりとか、決めてくれたから。いや本当に感謝してます。笑笑 ありがとうございます。

-水澤さんの調子は普通か

(水澤)そうですね、普通。可もなく不可もなくって感じ。でも(江頭が)要所要所で決めてくれていたのでそれは本当にありがたかったです。ありがとうございます。

(江頭)ありがとうございます。笑笑

-準々決勝の相手は西東・原口ペアで、先月の六大学リーグ戦ではG2-5で負けていた相手だったが対策はあったのか

(江頭)六大学の時も「惜しかったね」って言ってて。自分はとにかく後衛の方と駆け引きをしっかりやるってことを意識して2人のプレーをしようと思ったので、そんなに対策はしてないです。

-最初4ゲーム連続で取った時の気持ちは

(水澤)4ゲーム取って、そこから4ゲーム連続で取られてしまったので安心してたかなと思います。

-そのあとのファイナルゲームに際してはポジティブな感情だったか、ネガティブな感情だったか

(江頭)追いつかれて「あ、よし1からやろう」みたいな感じで、その前も全部ファイナル、ファイナルだったので「あ〜もうこういう運命だ」と思って。笑

(水澤)ね、そうだね。

(江頭)頑張ろう〜って感じでした。

-勝てた時は意外だったのか、想定内だったのか

(水澤)負ける感じはしてなくて、六大学(リーグ戦)で負けてたのでそのリベンジというか、こっちがチャレンジャーとして向かっていけたのが良かったかなと思います、ね。

(江頭)まあ勝ちに行ったんで。(水澤を指して)スーパープレーが多かったので。

(水澤)ちょっと調子が、この試合は良くて。

(江頭)笑笑

-マッチポイントを取ったのは江頭さんだったと思うが、決めた時の気持ちは

(江頭)もう(水澤が)めちゃくちゃ決めてくれてて、これは自分が行くしかないとしか思っていなくて。取りに行って、でもボレーのコースがめちゃくちゃ悪かったから返されるなって思ったんですけど、向こうが諦めてくれました。笑笑 「あ良かったー!」って。ホッとした感じでしたね。

-準決勝の日体大ペアの印象

(江頭)2人とも自分の高校の後輩で、2個下の。

-1年生?

(江頭)1年生ペアで、若さでは負けてるなって思って、だからゆっくりやろ〜って。

-若さとは体力的な部分?

(江頭)はい、もう足結構きてたんで。笑笑 だからゆっくりやろ〜って試合を運んでいったんですけど、もうちょっとのところで負けちゃったので悔しかったです。

-水澤さん的にもあと一歩だった感じか

(水澤)そうですね、相手の方がミスが少なくて、勝てそうなんだけど勝てないところがもう少し練習の必要があると思いました。

-今回インカレ出場枠を獲得されたがインカレに向けて具体的な目標は

(江頭)インカレは団体ダブルス3本っていうのがあるので、それでまず皆の目標であるインカレ優勝。個人も優勝したいなって思います。

(水澤)はい、同じです。笑

ベスト16 森岡(現4=就実、写真左)・前山(現4=北越)ペア

1年次から団体戦メンバーとして活躍してきた実力派ダブル後衛。今年2月の結成以降、団体戦では毎回3ペア目に起用され確かな地位を築いている

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ベスト16をかけた4回戦では、1部所属の早大ペア相手にミスが目立ちG1-3。その後は立て続けに3ゲームを奪い逆転する。G4-3のマッチポイントではネット際に落ちたボールを森岡が拾いラリーを繋げると最後は前山の力強いパッシングで勝利を決めた。

今大会も優勝を目指していた2人。3月に行われた平和カップでの敗戦に唇を噛み、「ここからは全部優勝しよう」と誓い合った。4年次にして2回目の出場となるインカレでは、悲願の優勝で有終の美を飾れるか。

 

◇試合後インタビュー◇

-今大会の目標は

(森岡)優勝だよね。

(前山)優勝しようって話してました。だいぶ前から

(森岡)ずっと

(前山)「マジで優勝しよう」「いいよ」みたいな感じ。ずっと言ってたね。

-4月のインタビュー時点でペア結成数ヶ月と聞いたが、ペアの仕上がりは

(森岡)結構

(前山)だいぶ時間経ったし

(森岡)慣れました。笑

(前山)慣れた。センターとかね、どっちが取る〜とか。

(森岡)お互いの特徴が分かってきたから、”こういう時はこう改善していくべきだな”とか試合の時に気付いて言えるようになりました。

-今回ベスト16だったが、満足度は

(森岡)もう一個は絶対に勝ちたかったなと思ってて。勝てそうだったから余計にもう1個は勝ちたかったなと思います。

-ベスト8をかけた5回戦ではどういうところで勝てると思ったのか

(前山)風下になった時は常にゲームは取ってたんですけど、G2-1で回った時の2ゲームが取れなくて。それが多分自分らのミスっていうのと攻めきれなかった部分があって。そこ取れてたら絶対勝ててたなって思ってるので、そこが課題というか、ダメなところでしたね。

-今回インカレ出場枠を獲得されたがインカレに向けて具体的な目標は

(森岡)個人戦はもちろん、

(前山)優勝。

(森岡)優勝。あとは立教(のペア)がいっぱい上位に入ればなって思います。団体は、

(前山・森岡)優勝。笑

(前山)全部勝ちたい。

(森岡)全部勝ちたいね。結局は最後なので悔しい思いせずに終わりたいなって思います。

ベスト16 奥田(現2=就実、写真左)・石田(文4=三重)ペア

前衛・石田、後衛・奥田の先輩後輩ペア。石田は主将を務めている

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2回戦、4回戦とファイナルゲームにもつれ込む接戦を制し、5回戦では今大会優勝の久保田・原ペア(国学院大)と対戦した。G4-3からサーブゲームを落とし、またもファイナルゲームへ。先制したのは奥田・石田ペアだった。石田がボレーを叩き得点すると、試合を終え応援に来ていた男子部員も歓声で祝福した。その後は相手のミスや奥田のスマッシュで連続得点を挙げペースを掴んだかと思われたが、ネットやアウトなどのミスが響き惜しくも敗戦した。

石田は1年次、当時の主将・寺戸とペアを組みインカレ団体戦に出場している。時は巡り、主将となった石田が組むのは奇しくも後輩だ。今回晴れて出場権を手にし、立大ソフトテニス部人生の最終章が幕を開けた。

 

◇試合後インタビュー◇

-今大会の目標は

(石田)目標は最低限でインカレの枠を取る、ベスト32に絶対入るのが目標でした。あとは自分達で頑張っていけるところまで行くっていう。

-結果としては最低限を越すベスト16。満足度は

(石田)負けた試合とか悔しい思いはあったんですけど、最後の関東学生の大会でこの子と組めて良かったなって思って終われたのですごい満足です。

(奥田)いや〜泣きそう〜。4年生と組ませていただいて、4年生の方にとって全ての大会が最後になってくるので悔いが残らないように、気持ちよく終われるようにっていうのは意識して頑張ってました。

-今日負けてしまった試合もファイナルまで競っていたが、今大会の調子は

(石田)調子はそんなに悪い方ではなかったと思います。ただ、終盤の方焦っちゃったのが自分の反省点かなと思うので、インカレまでに調整したいと思います。あとメンタル的な問題も技術的な問題も含めて、焦点はインカレなんでそこまでに持っていきたいなと思います。

-奥田さんには反省点あったか

(奥田)この会場は風があるので、そこをもうちょっと上手く利用しながらできたら良かったかなと思います。あとはカウントが並んでる時とかに相手に先にゲームポイントとかを取られることが多かったので、そこでもっと思い切ったプレーとかできてたら流れも変わったのかなと思ってます。

-今まで色んな方とペアを組まれてきたと思うが互いの印象や相性は

(石田)もう自分は組みやすいと思ってます。

(奥田)え〜大好き〜なにそれ〜。笑 自分はあんまり力がないので、身長がなくて。ボールが短くなっちゃうことも結構あるんですけど、そういう時にもバンって決めてくれるのでありがとうございます。

(石田)いえいえ、こちらこそ。

-インカレに照準を合わせているという話があったが、具体的な目標は

(石田)もう本当のラストなんで楽しむだけって思ってるんですけど、楽しむための技術とか相手と駆け引きできるメンタルとかを作っとくことが当日までの目標で、インカレ当日は最後楽しむのが私の目標です。

(奥田)4年生の方には楽しんでいただいて、もちろん私たち後輩がちゃんと勝って日本一っていう。日本一しか見てないです!笑

ベスト32 赤川(現3=埼玉平成、写真左)・立花(コ3=山陽女子)ペア

前衛・立花、後衛・赤川の3年生ペア。1年次からペアを組んでいる。関東オープン部内最高ベスト8。写真は関東オープン時のもの

ベスト32 竹和(文1=文大杉並、写真左)・若林(現1=文大杉並)ペア

前衛・若林、後衛・竹和の1年生ペア。文大杉並時代からペアを組んでいる

(5月15日・安倍のぞみ)

 

~編集後記~

春季大会1日目はあいにくの雨模様。強風雨に凍える私を見て「何か着るもの持ってきますね」とTシャツを貸して下さった赤川さん。泊まり込みで応援に来ていた赤川さんのお母様も「娘から何か着るものないかって言われて。」と上着を持ってきて下さいました。お2人の優しさに触れ、心身共に温まりました。この場を借りて感謝申し上げます、ありがとうございました!

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