【アイスホッケー部】笑顔が咲き誇った引退試合

主将・田中大悟(営4)率いる4年生が、ついに引退を迎える。彼らにとって最後の相手となったのは、昨年関東大学リーグ戦で勝利した神奈川大だった。

試合に臨んだ4年生の選手たち
(田中を中心に、左上から時計回りに伊与久(社4)、梶原(法4)、野口(異4)、鈴木(理4))

田中を中心に士気を上げ、互いにグータッチを交わして試合が始まった。第1P、第2Pと攻め切ることができず、立大の得点はオウンゴールの1点のみ。しかし、第3Pで空気が一変して好転する。相手に寄せ付ける隙も与えなかった上野(法2)が、ゴールに突き刺さる華麗な連続シュートで2点を獲得。先輩たちの引退に花を添える活躍で、大きなガッツポーズを見せた。

シュートを決める上野

試合終盤には、野口がゴール左から力強いシュート。勝負を決める4得点目に、部員たちから歓喜の声が上がる。練習試合ではあったものの、最後を勝利で飾った立大アイスホッケー部は晴れやかな笑顔で溢れていた。

試合後、笑顔を見せる4年生たち

この試合で退陣する田中世代の7人。彼らに、4年間の感想を一言ずつ伺った。

【#74 主将・田中大悟】

―楽しかったです。結構辛いことも楽しく乗り越えられたかなとは思っているので、怪我した時もそれなりに、怪我した中で楽しさを見つけてやれたかなと思っています。4年間通じて、あまり自分が上手くなったという実感がなかったんですよ。なので、1年で入った時から変わらず4年まで同じようなプレーをしていたかなと自分では思ったんですけど、今日試合終わって監督に、「今年お前めちゃくちゃうまくなったよ」っていうのを言われて。「あぁ、俺ってうまくなってたんだ」って初めて実感したっていうか。ここに来て初めて、4年間やっていてよかったなって、自分自身のプレーに対して思えたので、今日の試合をやってよかったなと思っています。

【#17 副将・梶原大聖】

―4年間、めっちゃ楽しかったです。

(―何かエピソードとかありますか)

―エピソード…やばいなどうしようかな…(笑) でも、最後の年すごい皆仲良くて。結構縦の関係があんまりだったなっていうのが3年までの振り返りだったんですけど、それが4年目で改善できたっていうのが、僕が改善したわけじゃないかもしれないですけど仲良くできたので(笑) インカレはすごい悔しい結果で終わっちゃいましたけど、まあ良かったです。今日の試合は結構今の立教の良い所がすごい出てたかなっていう風に思いました。

【#28 副将・野口カイルモリソン】

―4年間じゃなくて実は3年間だったんですけど、2年から始めて。本当毎日アイスホッケー上手くなりたいなっていっぱい頑張ってきて、ある程度最後の年とかは点も取れて悔いのない3年間だったなとは思います。

(―今日も最終得点決められていましたね)

―そうですね、すごい嬉しかったです。今日は正直あんまり調子よくなかったんですけど、最後しっかりチャンスをものにできてよかったです。

【#19 鈴木翔斗】

―そうですね、最後の試合はとても楽しく終えることができて。色々ありましたけど、嫌なところを全部払拭できたように楽しく終われて良かったなと思います。

【#51 伊与久純平】

―結構挫折が多かったです。

(―どんな挫折か聞いても良いですか)

―大学から始めたメンバーが俺以外みんな辞めちゃって。結構孤独感みたいなのを感じることがあったし、毎回の練習で自分より上手い後輩にボコボコにされちゃうとか。そういう日々だったから、結構きつかったです。

(―正直、楽しかったよりもきつかったという感じですか)

もちろんもちろん、いつも負けてる分、勝った時にすごい楽しかったなって思います。

【TR 主務・髙橋伸太朗】

―4年間振り返って、ん-、難しい。実際、俺的には最初いいチームではなくて。それはまあいろんな理由があるんだけど。でも最終的に特に今の4年生がすごく自主的にチームを良くしようとしてっていうのが、僕はプレイヤーじゃないから外から見てすごい伝わってきたので、今日の試合も見てすごい成長したというか。まあ俺が言える立場じゃないんだけど、すごい責任感を持ってやってきたっていうのがすごい伝わったので、最終的にすごい良いチームに、みんなに愛されるようなチームになったかなと思います。それが4年間の最後に思ったことです。

【MG 瀧村佳恵】

―4年間振り返ってみて、辛いことも楽しいこともいろんな経験をしてきたと思います。やっぱり試合に勝ったときはうれしかったし、勝利の喜びをみんなと味わえて、噛み締められてよかったです。4年間アイスホッケー部のマネージャーをやれたことを、誇りに思っています。

愛されるチームを創り上げた4年生。その背中を見てきた後輩たちが次のバトンを受け取る。彼らが創る新チームにも、是非注目してほしい。

(取材・武田麻友香、冨田夏希/編集・冨田夏希)

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