【水泳部】インカレ10位の立大Wエースが直面した壁

◆第97回 日本学生選手権水泳競技大会◆

10月7日~10日 東京辰巳国際水泳場

学生最高峰の大会、インカレ。男子200㍍背泳ぎの山下(現1=愛知・豊川高)と女子200㍍平泳ぎの井坂(社2=埼玉・春日部共栄高)のW予選10位が立大の今大会最高順位を記録した。立大水泳部をけん引する若き2大エースはインカレの舞台でそれぞれの壁に直面していた。

 

山下は初のインカレ出場。あと一歩のところで惜しくも決勝を逃した。レースを振り返り、「本当に自分が泳いだのかという順位や成績だった」とやり切れない思いをにじませた。4月の日本選手権では準決勝まで駒を進め、インカレに向けてタイム、コンディション共に仕上げて臨んだ本番。しかし、経験したことの無いインカレ独特の緊張感が山下を襲った。エントリータイムでは上回っていた4年生の選手に抜かされ、目標の8位以内を達成することはできなかった。「水泳人生を懸けた4年生に圧倒された試合だった」。初めてのインカレは不完全燃焼で幕を閉じた。
大学4年間での目標はインカレ優勝。高校からの寮生活を支えてくれた家族や、自らを成長させてくれた高校時代の監督に成長した姿を見せたいという。来年のインカレではまずメダル獲得を目指す。「絶対メダルを狙える位置にいる」。既に来シーズンを力強く見据えていた。

力強く腕を振り下げ、背泳ぎをする山下

力強く腕を振り下げ、背泳ぎをする山下

井坂は昨年5位入賞を果たした本命種目に出場するも、まさかの予選で姿を消した。本番まで1週間を切ってからも長い距離を泳ぎ込み、スタミナ強化に取り組んだが、タイムは非情にも伸び悩んだ。「インカレのために練習してきた時間が何だったんだろうと思ってしまった」。昨年のインカレは8月に本格的に練習が再開。わずか2カ月で本番に臨んだのに対して、今年は1年間試合や練習を確実に積み重ねた上で迎えた。昨年以上に強い思いで臨むも、自分を超えることはできなかった。「決勝に残ってタイムを上げるだけでも恩返しになると思っていたので、本当に悔しい」。
大学での水泳人生は苦しいと感じることもある。最後のベストが出たのは高校2年生。身長や練習環境等完璧なコンディションとは言えないと感じる時もある。それでも、「4年間諦めずに泳げば、何かついてくると思う」。大学での水泳人生も折り返し地点。もがきながらも自らと向き合い、井坂は泳ぎ続ける。

平泳ぎで懸命に前に進む井坂

平泳ぎで懸命に前に進む井坂

 

(12月25日・武田麻友香)

 
 
 

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