試合後の集合写真。最前列がチームを支えた4年生5人

【ホッケー部男子】勝負の入替戦!鈴木世代が残した「置き土産」とはーー

◆ 2021年度関東学生ホッケー秋季リーグ 入替戦 ◆

12月5日 対一橋大 早大東伏見グラウンド

今季最終戦の相手は奇しくも春の入替え戦と同じ一橋大。1部の座をかけて熱戦が繰り広げられた。前半は拮抗した展開が続くも、第4Qに追加点を挙げ、3-1で勝利。立大イレブンが1部残留を決めた!

 PCを決める篠崎(文2)


PCを決める篠崎(文2)

ここまでリーグ戦全敗、インカレも1回戦敗退と、本来の力を出せていなかった立大。田中(観4)は「チームがマイナスの雰囲気で、路頭に迷うってこういうことなんだろうなと思っていた」と語る。その流れは試合にも現れしまった。開始5分、右サイドを突破され先制点を許す。しかし、立大イレブンは普段と違った。主将・鈴木(現4)は「今まで失点した時よりも上を見ていた。チームの雰囲気は悪くならなかった」と話す。鈴木の「はい、焦んなよー!」の掛け声と共に試合再開。激しい攻防戦の中で、徐々にペースを掴んでいった。第1Q12分、花崎(観4)のプレーでPCを獲得。篠崎が鋭いシュートを決め同点に追いつく。「FWが取ってきてくれたPCをものにできてよかった。流れを作れたと思う」。それからも気を緩めることなく攻めるも、シュートまでは至らず前半を1-1で終えた。

追加点を決め、喜ぶ選手たち

追加点を決め、喜ぶ選手たち

完全に日も暮れ、始まった後半戦。両者譲らない展開が続く。第3Q11分、一橋大にPCを獲得され1番のピンチを迎える。キーパー・田中を中心に決死の守りで追加点を許さなかった。これまで幾度となく1部の強敵からゴールを守った鈴木、桑原(文1)を始めとするDF陣が、今日も活躍を見せた。拮抗が破られたのは第4Q5分。左サイド深くに攻め込んだ山中(現3)がスイープでゴール前にパス。そのボールを高橋(観3)が押し込み、2-1。まだ攻撃の手を緩めない立大は12分、カウンターで小林(法2)がゴール前の混戦を制し3-1。最後まで全力を尽くした立大がチャンスを作り2点の追加点を生み、そのまま試合終了。1部残留を決め、全員がコートに集まり喜びを爆発させた。

1部残留が決まり、コートに集まり喜びを分かち合った

1部残留が決まり、コートに集まり喜びを分かち合った

今年は波乱の連続だった。突然のキャプテン交代から始まり、多くの選手が怪我に見舞われた。そんな中でも春には25年振りの1部昇格、そして秋は1部の座を守り抜いた。躍進を支えたのはこの試合をもって引退となる4年生だ。2年生ながら大活躍を見せた篠崎は「自由にプレーできたのは4年生の心の広さのおかげ。ホッケーが好きだという気持ちを感じて絶対負けないぞと思えた」と感謝を口にした。主務の渡辺(コ4)、マネージャーの松山(法4)、今試合も活躍を見せた花崎、副将であり守護神の田中、そしてチームを率いた主将の鈴木。5人の4年生が、下級生が伸び伸びとプレーできる環境を作り上げ、チームを支えた。鈴木世代は1部残留という置き土産を残し、コートを去った。

 試合後の集合写真。最前列がチームを支えた4年生5人


試合後の集合写真。最前列がチームを支えた4年生5人

試合後には鈴木から新主将の高橋にキャプテンマークの受け渡しが行われた。来年も1部の舞台で戦う新生立大イレブンは、4年生の姿を胸にさらなる高みを目指してくれるだろう。

 キャプテンマークが主将・鈴木(写真左)から新主将・高橋に引き継がれる様子


キャプテンマークが主将・鈴木(写真左)から新主将・高橋に引き継がれる様子

 

(12月10日・本間早瑛)

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