【ホッケー部男子】最後まで破れなかった1部の高い壁。残留へ意地を見せられるか

2021年度関東学生ホッケー秋季リーグ 7位決定戦

11月28日 対駿河台大 早大東伏見ホッケー場

空気の澄んだ寒空の下、立大は1部残留にできるだけ優位な状況で戦うべく、駿河台大を相手に迎え7位決定戦に臨んだ。しかし序盤から駿河台大の激しい猛攻に遭い連続して得点を奪われてしまう。後半も相手のペースを崩せず失点を喫する。終了間際に1点を返すが反撃もここまで。1部初勝利はかなわず、1-7で敗れた。

ボールを運ぶ桑原

試合開始直後から両サイドで激しい攻防をみせるも徐々に駿河台大にペースをつかまれてしまう。鋭いカウンターにも必死の守備で対応するも、6分にPCから失点すると、14分にも中に切り込まれて失点。攻撃陣も、勢いと経験で上回る相手に激しいプレスをかけられ思うように攻撃を組み立てられず、敵陣に入ることすら許されない。高橋(観3)は「1部との地力の差が出た」と話す。守備でボールを奪い自陣深くから正確なパスを供給する桑原(文1)は「プレスの速さに戸惑ってミスを連発してしまった」と振り返る。続く第2Qでは完全に駿河台大に試合の主導権を握られ、自陣でボールを奪われると1点を決められる。立大は防戦一方だったが、桑原は「チームとしての狙いであるディフェンスラインの右側でとる決め事ができた」と話し、狙いを持った粘り強く体を張った守備で追加点は許さなかった。前半を0-3で終了する。ハーフタイムに切り替えたい立大だったが、後半開始早々2分、3分、6分と連続してゴールを奪われてしまう。高橋は「大きく崩れたというよりかは細かいミスが重なって崩れた」と悔しがる。立大はなんとか得点を奪いに攻めるも堅い守備やパスコースを絞られたり、囲まれてしまったりと敵陣に攻め込めない状況は大きく変わらず、第3Qを終える。第4Q立ち上がりにもダメ押し点を奪われこの時点で0-7。しかし立大は主将・鈴木(現4)を中心とした粘り強い守備で意地を魅せ、山田(観3)のコーチングの大きな声でチームの雰囲気は徐々に変わっていく。すると5分に左サイドを突破した立大の放ったダイレクトシュートはポストに嫌われるも、あきらめずに攻撃を続ける。終了間際、二谷(営3)の運びからPCを奪い、このPCの流れから小林(法2)が押し込み貴重な得点を奪って1-7。しかしここでタイムアップ。反撃も及ばず試合は幕を閉じた。

25年ぶりに掴んだ1部で初勝利を奪うことはできなかった。しかし1部で争う高いレベルの相手との戦いで間違いなく学ぶものは大きかっただろうし、成長することもできただろう。この日のように最後まであきらめず、入れ替え戦に勝ち残留を決めたい。今季果たせなかった1部初勝利を掴むため、やっとたどり着いた1部の座を簡単に譲るわけにはいかないだろう。また、次の試合が歴史的昇格を成し遂げたメンバーで行われる最後の公式戦でもある。そういう意味でも負けるわけにはいけないのだ。「四年生のためにも絶対に勝ちます」来季チームの柱になるであろう高橋はそう力強く話した。入れ替え戦、勝って残留を決めるのは立大だ。

(12月1日・山岡雄一郎)

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