【野球部】優勝には絶対落とせない2連戦!勢いをそのままに開幕4連勝を掴み取れ! 〈秋季リーグ戦 東大戦展望〉

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開幕カードの早大戦を連勝で飾り、王座奪還に向けて好スタートを切ったタテジマ戦士。次に立ちはだかる相手は春季6位の東大だ。絶対に負けられない戦いが続く中で開幕4連勝を果たすことができるのか。油断のできない相手に要注意だ。

東大の多様な投手陣を攻略せよ!

春季リーグ戦では東大に連勝している立大だが、第1戦は決して安全な試合ではなかった。その初戦は7回が終わって1―2。1点ビハインドで東大を追いかける展開だった。打線を苦しめたのは先発投手・井澤(3年=札幌南)。東大のエースに対して、7回まで投げて4安打1失点。130㌔台の直球と変化球を操り、打たせて取るタイプの軟投派投手に終盤まで追い込まれていた。しかし、今季の開幕戦の慶大戦では3回を投げて6失点と不安定さが垣間見えている。この投手をいかに早い段階で打ち崩せるかが勝利に直結するだろう。また、昨季2戦目に先発した西山(3年=土浦一)と奥野(4年=開成)にも警戒したい。西山は昨季こそ2回途中6失点と打ち崩した投手だが、武器のシンカーなどに磨きがかかり、調子を上げてきている。奥野は前回対戦時にはアウト2個分しか投げていないが、完璧なリリーフを見せている。今秋は慶大2回戦で先発を任されており、立大戦でも登板すると予想される。この東大の多様な投手陣に対して、粘り強くボールを呼び込んで打ち崩していくことが求められる。

この投手陣を攻略するのに期待がかかるのが東(社4=福岡大大濠)、山田(コ3=大阪桐蔭)の不動のクリーンアップだ。第1カードから本塁打を放っており、ベストナインに選出されるなど春季リーグで暴れ回った調子は落ちていない。前季の東大戦でも両人が本塁打を放つなど勝利に大きく貢献している。第1戦終了時点でも東が打率.400、山田が打率.625を誇るスラッガー達が得点をもぎ取り、チームを勝利に導くだろう。

カード初戦の先発を任された池田陽。今後も他大のエースと対峙し続ける。

油断なく攻めて打線を抑え込め!

昨春に法大から白星を獲得し、連敗を64で止めた東大は打撃にも油断ができない。3番を任されている主将・大音(4年=湘南)を筆頭に6番の松岡泰(3年=東京都市大)など打率が3割に迫る選手も多数存在する。さらに、塁に出てからは脚を使って守備をかき回すこともできる厄介な相手でもある。この主軸に対して、どのようにして自由に動かせないかが重要だ。また、主砲の井上慶(4年=長野)にも要警戒だ。異質な経歴を持つこの男は今でこそ本塁打を放っていないが、175㌢95㌔と重量級の体から打ち出される打球はパワー十分。いつ一発が飛び出るか分からないポテンシャルを秘めている。まして、最後の六大学野球にかけている思いは非常に強力だろう。この主砲の前に打線を切り、勝負のリスクを最小限に抑えることが必要になるだろう。

対するRIKKIOの投手陣の注目は池田陽(コ2=智辯和歌山)だ。第1戦でも先発して、6回を投げて無失点の好投を見せている。このカードでも先発するであろうエースの試合を作り、流れを引き寄せる投球に期待したい。また、春に続き好リリーフを見せている栗尾(コ4=山梨学院)の安定した投球や抑えとしても活躍を見せている宮(営3=國學院栃木)の剛腕にも期待したい。この投手陣が崩れずに要所を締めることが流れを作る肝になるのは間違いない。

1度勝利の味を知った東大は貪欲に勝利をつかみに来るだろう。優れた頭脳と技術を持った相手をはねのけ、開幕4連勝を飾ることは優勝には絶対条件だ。タテジマ戦士は勢いこのままに頂点への階段を駆け上がっていく。

(9月24日・八村慶介)

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