【アイスホッケー部】 #10月クローズアップ対談企画 「少人数だからこそ」。主将×主務コンビが総勢20人のアイスホッケー部らしさを語る

他大より部員数が少ない立大アイスホッケー部。
ただ、大所帯でないチームだからこその、チームの特色があるといいます。

今回は、チームを牽引する主将・竹高(法4)と主務・田中(営3)の2人にフォーカス。
“アイスホッケー部らしさ”や“アイスホッケー愛”について余すところなく語ってもらいました。

カメラに向かってほほえむ竹高(左)と田中

【竹高成嘉・たけたかまさよし】法学部国際ビジネス法学科4年。茨城・水戸啓明高校出身。FW。1年生からエースとして活躍し、現在は主将としてチームを率いる。
【田中大悟・たなかだいご】経営学部経営学科3年。神奈川・横浜市立南高校出身。FW。現在は左ひざを負傷しており、リンクの外からチームを支えている。

―主将・主務という関係ですが、お互いの印象は?
竹高―仕事はやるけどチャランポランかな(笑)
田中―(笑)
竹高―やることはやるけどレスポンスは遅いし、ラインしても返ってこないし。
田中―成嘉さんもじゃないですか?
竹高―仕事はきっちりやってくれるけど、彼はゼミとか一生懸命なので。
田中―成嘉さんはホッケー一筋なんですよね。ホッケーを100、120でやっている人なんで、今年はコロナの影響で部活やるやらないだとか線引きをつけなきゃいけなかったので、そこで意見の衝突はありましたね。成嘉さんはホッケーをやりたいし、今年勝つためにやらなきゃいけないっていう考えだったから、めちゃくちゃやろうとしてたけど。それを上手いこと「やっていいこと」と「やっちゃだめなこと」を考えなきゃいけないなと思いましたね。
竹高―いい感じにブレーキ踏んでくれいる気がするけどね、大悟が。
田中―成嘉さんが多分チームで一番チームのことを考えていますね。
―バランスをとりながらやっている?
竹高―そうですね。副将の幸久(吉田=済4)と佐山(済4)もブレーキを踏んでくれる人だから、俺はガンガンアクセルを踏んでいました。いいバランスだと思います。

アイスホッケー部らしさ
―アイスホッケー部らしさとはなんだと思いますか?
竹高―仲がいい。上下関係があるようで無い。良くも悪くもゆるいっていうのはあるかな。
田中―そうですね。
竹高―なんだろうな。ホッケー大好き。
田中―(笑)僕も上下関係がないっていうのはいいと思いますよ。
竹高―良くもあるけど悪くもあるよね。
田中―そうですね。表裏一体ですね。
竹高―難しいところだね。メリハリはちゃんとしなきゃいけないけど。下級生からも意見は言いやすい環境なのかなとは思います。それは去年から上床さん(20年卒・前主将)がやってくれたことですし、その恩恵は受けていますね。
田中―部が大所帯だと意思伝達するのも時間かかると思うんですけど、僕らは20人しかいないじゃないですか。少ないが故に、キャプテンの態度とか言ってること、背景が全部伝わるし。同じ認識を持ちやすいのはいいところだと思います。下が何か意見があった時も、直接キャプテンに物申せるので(笑)
竹高―キャプテンのストレスは大きいかもな(笑)
田中―そうですね。全部受け止めなきゃだから。
竹高―後輩の意見が全部直接くるから、たまにイラッとくるときもあるけど、そういってくれるのはありがたいですね。トップだけのチームじゃないというか。みんながチームのことを考えてくれているよね。一人一人が問題意識を持って考えて行動してくれてるのは、ありがたいですね。
田中-人数が少なくて、仲が良くて、仲がいいから上下関係が薄いし、上下関係が薄いからお互い言いたいこと言えるし。そんなチームですね。

―1年生からも意見がきますか?
竹高―すごく来ますよ。今日もシュート外したら、「なんで外すんすか!」って1年生から言われるし、「今日、成嘉さんのおかげで負けました」って言われたり(笑)。「練習メニューこうしましょうよ」とか。光大(久保=コ1)からもそうですし、「陸トレこういうのがあるのでやりましょう」とか。
田中―提案してくれますよね。
竹高―影響は受けますよね。こんなのもあるんだ、いいじゃん!って感じることは多いですね。懸勢(上野=法1)は「この場合はこう」とか今まで決まってなかった約束事を作りましょうって言ってくれて、それがあるからうまく回ってるっていうのも感じていますね。
田中―戦い方を持ってきてくれましたね。

―仲がいいという話もありましたが、プライベートでも会いますか?
竹高―会いますよ。コロナ期間も家が近い人で集まったり。今は陸トレ終わりにご飯いったりしますね。プライベートも仲いいな、確かに。人数が少ないから仲良くせざるを得ないっていうこともありますね。嫌いな人いないし。
田中―仲良し同士で固まるってなっても、仲良しの仲良しが別の人みたいな感じで結局、みんなひとまとまりになるので(笑)誰が呼ばれないとかないですね。逆に4人ぐらいで遊びたいなって時に難しいですね(笑)

モチベーションについて
―それぞれご自身のアイスホッケーを続けるモチベーションを教えてください。
竹高―試合かな、試合に勝つってところですかね。来年以降につなげるためにも、今年は勝たなきゃいけないっていう思いが強いのでキャプテンとして、今年の代は勝たせなきゃいけないですし、勝ちたいっていうのがモチベーションですね。来年以降のチームを考えても勝つことに越したことはないし、自分自身負けず嫌いだし、試合で勝つことはモチベーションになっていますね。
田中―モチベーションか。
竹高―お前のモチベーション気になるな。モチベーションなんなの?リハビリの。お前全然落ち込まないから、本当はホッケー興味ないのかなって。
田中―落ち込まないのは落ち込んでもできないことはできないので(笑)
竹高―かっこいいな、お前(笑)。俺病んでたぞ、1年生の時。(竹高も同じ怪我で苦しんだ経験がある)
田中―反面、終わりはすごく意識しています。今3年生じゃないですか。引退まであと1年と数か月。終わりがあるのがわかっているから、それまでになるだけいい姿でいようって思っています。だから「今日何する?」ってなったときに、今日よりよくなっていたら、明日はもっと上のところから始められるかなっていう。
竹高―お前、すごいな。ポジティブすぎてついていけないわ(笑)
田中―リハビリも、今日やることが何かしら明日以降の糧になるはずなので。ホッケーやっているモチベーションはただ楽しくて頑張れるみたいなところはありますね。
竹高―それはあるよね。競技が楽しいよね。
田中―ダッシュしてるときもなんだかんだ楽しいし、楽しいからやりたいし。でももっと楽しくなるためには強くならないといけないし。
竹高―負けたら悔しいしね。
田中―楽しさがモチベーションになっていますね。

―昨年のリーグ戦は2勝で5位。今年の目標は?
竹高―リーグ戦で3位以上。3勝というところを目標にしています。
―どういうチームにしていきたいですか?
竹高―スローガンは「again」ですね。今年も勝つっていうのがあって、個人的には応援されるチームであってほしいし、勝てるチームであってほしいです。今まで負け続けてきて、負け癖があって、試合に対する態度が負けているチームの構え方だったし、去年勝ったことで、変わりつつあったし、今年いい1年生が入ってきてくれたから今年は勝てるチームになったし、勝ち癖をつけてほしい。そういった意味でも今年は勝たなきゃいけないと思いますね。1年生が負けを経験しすぎると、プレースタイルも変わってきちゃうし、どこか奥手になっちゃったり。僕自身がそういう経験があったので、今の1年生にはのびのびと4年間過ごしてほしいです。勝ちを経験してほしいです。
田中―のびのびやってほしいということは共感ですね。選手がちゃんとホッケーに集中できる環境を整えたいです。僕は逆にチームとしては勝負にこだわりすぎないチームにしたいです。勝つために我を押し通すんじゃなくて、みんなが主張してほしいし、みんなが受け入れてほしいし。そういうバランスのとれたチームになってほしいです。

―最後に、それぞれ今年どんな1年にしたいですか?
竹高―目標を達成して終わりたいな。四年間の集大成の年でもあるから、少しでも多くのものをこの部に残して卒業出来たらいいなと思います。あの代があったから、下の代が強かったって言われるのもいいかなと思いますね。まだまだ、部の緩さとかはなるべく排除して、来年に引き継いで、障害なく来年の4年が部として活動できればいいかなと思います。
田中―支える側としては選手にのびのびプレーしてほしいし、選手がいい結果を持ち帰ってほしいです。
竹高―マネージャーだな、完全に(笑)
田中―今年はマネージャーなので、完全に。そのためにやれることをやろうという感じですね。チームのために頑張ろうという感じですよね。
竹高―そこだね。自分のためにじゃなくてチームのためにっていうのがあるから頑張れるよね。俺らは特に責任があるからね。
田中―支えてよかったなって思えるようなチームになってほしいですね。支えられるのが当たり前って思ってほしくないです。マネージャーの立場になって、支える立場になるのも悪くないなって思う反面、当たり前って思われたらきついなって思いましたね。やりがいのあるチームであってほしいなって思いました。

(10月25日 取材 彦坂秋恵・冨田夏希/編集 平野聖也・彦坂秋恵)

「立教スポーツ」編集部では現在の活動状況を鑑み、10月号は紙面の発行を行わず、Web記事(クローズアップ)での情報発信をする運びとなりました。取材にご協力いただいた各部の皆様、ありがとうございました。

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