【陸上競技部】 #10月クローズアップ対談企画 主将・ 前田梅×主務・木村対談! 幹部2人から見た「陸上競技部らしさ」とは

「男子1部昇格、女子1部8位以内」を目標に前田世代が始動した。思うように練習が出来ない中でも、目標を見失わず走り続ける。そんな陸上競技部の未来を担う主将・前田梅香(法3)さんと木村尊(コ3)さんにオンライン上でお話を伺った。お互いを「梅ちゃん」、「きむそん」と呼び、仲のいい幹部2人から見た「陸上競技部らしさ」とは。

ガッツポーズをする木村(左)と前田

ー他己紹介をお願いします
前田)彼はみんなに「きむそん」って呼ばれているんですけど、主務をやっていて。主務って陸上部の中では1番大変な役職で。この学年だったらきむそんしかできないみたいな役職なんですよ!他のパートの意見を聞かなきゃいけないし、色々なパートの意見を取り入れていかなきゃいけないんですけど。きむそんはどこかのパートに偏るとかじゃなくて、どのパートの意見も平等に聞いて、ちゃんと意見を取り入れて、みんなに意見を提案してくれるっていう感じで。今までの歴代の主務の人達より親しみやすさもあるし、他の幹部としてもやりやすい主務で。私はすごく適任だなと思います。
木村)ありがとう(照)
こちらは前田梅香さん。立教大学陸上部の主将です。みんなから「梅ちゃん」とか「梅」とか呼ばれていて。長距離種目をやっているんですけど、目まぐるしく活躍しています。すごい挨拶ができるって言う点でも評価されています。後輩にも先輩にも部活来たら頭下げて挨拶するっていう。基本的なことができるっていう点で評価され、そういう人がチームを引っ張っていくべきだということで主将になって。今では、すごい頼りがいがあり積極的に動いてくれるんですよね。この前もミーティングをセッティングする時、自分があまり動けてない時でも積極的に自分で動いてくれてっていうのをみんなが感じていまして。すごい頼りがいのあるという。そういう我らの主将という感じです。

ー陸上部のいい所
木村)立教陸上部には指導者がいないということ。それがひとつのポイントとなっています。指導者がいないということは学生が主体となって活動するしかないので。学生が主体というのをひとつの強みとして、活動しています。学生主体だと何が起こるかって言うと、自分たちで考えなきゃいけないので、考える力が身につくとか。例えば練習メニューとかも、自分たちで考えるんですね。適当に考えるんじゃなくて、今の現状を分析して、目標を設定して現状とのギャップを埋めるために何をすべきなのか。それぞれ個々の課題を洗い出して、そのためにはどういう練習をすればいいのか考える力が身につくと考えています。そういった点で成長出来る。梅ちゃん言うこと無くなっちゃうからこんな感じで1つ目は指導者が居なくて、学生主体で成長出来ます。ということです。梅ちゃんはどうでしょう?
前田)きむそんが言っていたように、指導者がいないって言うのは魅力的なポイントだと思っています。練習メニューを自分たちで決めることもそうなんですけど、部則とかも自分たちで指定するところがあったり。本当に学生主体という感じの部活で。自主性がすごく求められるところが私はいいところだなと思っています。大学から始める人にもやりやすい部活だと思います。もちろん、スポーツ推薦で全国大会とかに出て入ってくる子もいて。その他にも大学から競技を始めるっていう子も結構いて。色んなレベルがあるから、自分の目標を個人個人で設定できると言うのが、もうひとつの魅力かなと思っています。後は、団体競技と個人競技の2つの面を経験できるというのが陸上競技部の大きな魅力かなと思います。

ー楽しかった思い出
前田)関東インカレがすごく楽しくて。お祭りっていう感じなんですよ。大きな大会で1番みんなが目標にしている大会なので。結構そこで、チーム力みたいなのを陸上競技をやって、初めて感じたかもしれないです。あ、陸上って団体競技っぽい面があるんだなって。後は練習がすごく楽しいです。私は強豪校(八王子高)から来たんですけど。練習が嫌だなって思うことが結構あって。だけど大学に入って練習嫌だなって思ったことがなくて。周りの環境とか、指導者がいないから自分で考えられるっていう面とかで、部の雰囲気とかもそうなんですけど陸上部を通して陸上を楽しく思えたって言う感じですね。
木村)梅ちゃん言ってくれたことに加えるとパートの垣根を超えられる場でもあるかなと。普段は長距離男子とか別々に練習していて関わることが少ないんですよ。でも大会になると同じ立教として出場するので、お互い応援するというのが普通なんですよね。そこで一体感を感じたり陸上って団体種目なんだと感じることができる、一大イベントって感じです。他は普段の練習はもちろん楽しいし、チームメイトが自己ベスト出したりしたら嬉しい。
前田)確かに。
木村)いつも一緒に練習している仲だから喜び合える。

ー学生主体ということで課題が多くあったと思うが、どうやって解決していった?
前田)自分の陸上に対する考え方を変えたらそういう壁を乗り越えられたかなと思う。高校の時は勝利至上主義というか。周りと比較して自分の結果を見ていた。大学入学直後も前勝っていた子に負けると落ち込んで。前はいくつのタイムで走ったのにと。今はそれを受け入れているというか。相手も努力しているしと。今日は自分の調整の仕方が悪かったなとか。前まで感情的になっていたのが冷静に考えられるようになった。このメニューを1週間前にやるべきではなかったとか。結果に対して冷静に考えられるようになって自分の壁を乗り越えられた気がします。
木村)主体性が求められるからモチベーションの差がチームにあるんですよね。日本トップを目指す人もいれば部活に所属して楽しんでやればいいかなと思っている人もいて。個人的にはもちろん競技レベル向上も目指して、一番は陸上を楽しむことっていう目的でやっていたんですけど。それではダメだなと同期と接して気づいて。上級生である以上、後輩に甘い部分は見せられないというか。自分の代で甘い部分、ただ楽しめばいいという要素が強くなってしまうと下の代にも引き継がれてしまう。もうちょっと自分の意識を変えた方がいいなと。乗り越えたとは違いますが、今までとは意識を変えていかないとなって同期の姿を見て感じました。考え方が変わりました。

ーお二人から見た陸上競技部らしさとは
前田)陸上競技は個人っていう面もあるんですけど、1人1人が主役になれる部活かなと思っています。
木村)そうですね…陸上部らしさ…。全員が成長できる場という風に思います。取り組みとか気持ちとかモチベーション次第なんですけど、陸上だけじゃなくて人として成長できる場であると思います。

ー女子主将は史上初
前田)チーム内はちょっと割れましたね。最終的には良いってなったんですけど。やっぱりなんで女子なのって思う人はいたと思うんですよ。私たちの代で100代目なんですけどそれまで女子の主将がいなくて、前例にないことなので任せて大丈夫なのか、女子の長距離で短距離とか他のパートも見れるのかっていう部分はあったんですけど。同期たちが理解のある人たちで、最終的には自分たちもサポートしていくから主将は女子でも大丈夫っていう結論に至ったので。周りの同期のサポートがあってなれたって感じですね。

ー主将・主務としてこれから大切にしていきたいことは
木村)全体を総括する役職なので、基本的な報連相を大事にしていきたいと思います。長距離男子が独立して活動していて、そこの連絡というか報告し合いがすごく大事になってくると考えていまして。他にももちろん全体を見ないといけないので、他パートとの連絡とか報告し合いがすごく大事になると、大切にしていきたいことの一つですね。あとは、自分達の代で変えていきたいこととかも梅ちゃんも考えていたりすると思うので、そこを実行していきたいと思っています。梅ちゃんはどうでしょうか?
前田)私が主将として意識していることは、全員がチームの一部分っていうのを自覚できるようなチームというところ。今年の目標として私達の代は「魅力のあるチーム」っていうのを掲げていて。それは競技としての結果を出して部に貢献するっていう結果的な魅力もあるんですけど、かつ人間的な魅力が持てる学生でいてほしいっていうことが、私達の代で決めた目標です。そのためにチームとしてのまとまりが今年はすごく大事だと思っていて。長距離男子が独立している状態で、かつ全体で集合ができない状況で、陸上部としてのまとまり感を感じられないんですね。多分そのままじゃ大会とか行っても立教として
のチーム力っていうのを発揮できないと思うので、チーム力を発揮するための架け橋として主将とか主務とか幹部とか4年生が大事かなと思っているので。各パートとの架け橋になって、全体をまとめるっていうのが主将の役目かなって思っています。

―チーム全体の目標は
前田)魅力のあるチームを1番上の目標として掲げていてそれが行動目標で、競技的な目
標は男子1部昇格、女子は8位以内っていうのを掲げています。

(取材 田川怜奈・小松勇斗・武田麻友香/編集 田川怜奈)

「立教スポーツ」編集部では現在の活動状況を鑑み、10月号は紙面の発行を行わず、Web記事(クローズアップ)での情報発信をする運びとなりました。取材にご協力いただいた各部の皆様、ありがとうございました。

関連記事一覧