【レスリング部】 #10月クローズアップ対談企画 主将・横田×副将・大澤 「人数の少なさを強みに」

新型コロナウイルスの影響により多くの大会が中止となり、10月15日に行われた文部科学大臣杯全日本大学グレコローマン選手権で約10か月ぶりの公式戦出場となった立大レスリング部。今回、主将・横田(法4)と副将・大澤(法3)に立大レスリング部の魅力やコロナ禍における部活動ついてZOOM上でお話を伺った。

――今現在の練習状況について(対面・週何回など)
横田:部活は普通に週5でマット練習を普通にできてますね、6月の解禁されてからはずっと普通通りやってるって感じです。ちょっと外部からの練習、コーチとかOBが来れないっていうだけで、部員たちの練習としては普通にやってます。

――練習の雰囲気は厳しいのか、盛り上がって楽しく明るくやっていくという感じか
横田:自分が一応メニューとか考えてるんだけど、一応どっちも交えつつやってるつもりではいる。ちゃんと練習の厳しい補強とかそういうきつい部分はきつくしてるけど、全体の雰囲気としては楽しい雰囲気、後輩とかがやってて飽きないような雰囲気でやろうとは意識はしてるんだけど、ちょっと、分からない(笑)どうだろう。ちょっと拓也に(笑)

大澤:まさしくその通りだと思います、自分も(笑)厳しい面で言ったら人としてちゃんとしなきゃいけないところ、挨拶とか。そういうところはちゃんと厳しくやってるんですけど、練習全体の雰囲気としては結構楽しく、でも緩い楽しいじゃなくてちゃんと為になる楽しさっていう感じで練習はやってます。

――緊急事態宣言の期間、部活動ではどういったことをしていましたか
横田: 5月くらいからオンライントレーニングをしだしたかな、確か。それまでは本当に「どうしようかな、いつになったらできるかな」っていう風にしてたんだけど、ちょっとそろそろ部として動かなきゃなと思って、オンライントレーニングとか。あと月1くらいでOBも交えてZOOMでミーティングみたいなのとかは入れたりしてたかな。それで週に2回ぐらいオンライントレーニングで約1時間くらいみんなで顔合わせてやったって感じだね。

――オンライントレーニングは誰発案ですか
横田:オンライントレーニングをやろうっていったのは自分が言い出して、そこからメニューとかは最初は自分が全部やってたんだけど、せっかくだからって言って、今日はだれってローテーションでメニューは回してく感じにしたね。だからみんなメニューを考えて、1時間仕切ってやるって感じ。

試合中、相手の動きを抑えてチャンスをうかがう横田(写真右)

――今の部の雰囲気について
横田:結局去年の4年生が抜けただけっていう感じだから、そのまんまかな。しかも4年生も1人だけだったから、新しく何か入ったわけでもないし。雰囲気は変わらずだけど、より良い雰囲気にはなってるんじゃないかなって思いながらやってはいるんだけど、どうかな。

大澤:自分は普通にいいと思いますよ。自分と雄大先輩(横田)とかは、あまり変わってないと思うんですけど、今の現2年生が慣れたっていうのと、その慣れたおかげで個性を出してきたり、いい意味で。っていうので雰囲気は良くなってるんじゃないかなって思います。

――立大レスリング部の魅力とは
横田:人数がすごく少ないから、結構マイナス面に捉えられることがあるんだけど、そこが逆にアットホームな雰囲気なのかなっていうのはあるのかな。俺が1年生とか2年生とかのときはそれをすごく感じていたから、人数が少ないからこそできることもいっぱいあるし。人数が多いと逆に自由度がなくなったりして、決まりとかが多くなってできないこともあると思うけど、人数が少ないから練習とかも色々工夫して出来るし、人数少ないからやっぱり雰囲気が多少は良いんじゃないかなって思います。俺が1、2年生の時は正直先輩に対してあまり気を遣ってなかったから、良い意味でね。笑
気は遣うけど練習の時も1年生の時から遠慮なく気にせずに我を出して、練習できてたから。人数が少ないからアットホームな雰囲気で下級生でも素を出しやすいっていうのがあるんじゃないかなって思います。

大澤:一言で言うと、高度な自主性がある部活なんじゃないかなって思います。さっき、雄大先輩が言ったように自分が1、2年生のときは人としてちゃんとすることはしてたんですけど、部活としての上下関係はあまりない、というかほとんどない部活なんじゃないかなって思います。それが強みとか良さと思う反面、人数が少ないので1人が元気出してくれれば全体が良くなるんですけど、1人が落ち込んでると全体も落ち込んじゃうっていう一長一短なところもあるので、それをよく捉えるっていうのを意識していますね。

横田:あれだよね、1、2年生の時も良い意味で練習中に先輩たちに遠慮せずに出来たかなっていう。高校の時とか結構遠慮しちゃいがちなところがあったから。先輩が少ないっていうのもあると思うけど、それが良い部分かな。

――大会がない時のモチベーション維持について

横田:自分の場合はどこかで試合あるだろうと思ってやるしかなかったんで、4年生で最後だから。1番最後が多分11月の大会まであるの。元々ある大会が。だからそこまでとりあえずあると信じて頑張るしかないなって。あとはもう団体戦はないから、今年はリーグ戦で1部昇格したいなって思ったんだけどそれが出来なかったから、来年1部昇格できるようなチームを作ろうって意味で練習メニューを考えてたから、それがモチベーションに繋がるかな。

大澤:でかいモチベーションは、副主将として言うのはあれかもしれないけど、なかったですね。しょうがないっちゃしょうがないですけど、大会というものがなかったから、こうなりたいという大きいモチベーションじゃなくて、日々の小さい目標を達成していくっていうのをやってました。雄大先輩から何ポイント取るとか、取られないようにするとかそういう小さい目標を積み重ねていってたので。モチベーションはあまりなかったですね。笑

――主将・副主将として部員のモチベーション維持のためにやっていたことはあるか
横田:それこそ、練習メニューとかは雰囲気を悪くならないようにしようって考えてたかな。元々こういうメニューでいこうって練習の前日とかに考えていつもやってたんだけど、みんなの雰囲気とか見てちょっと「今日暗いな」って思ったらアップをレクっぽい遊び系にしたり変えてたかな。あとは厳しいメニューをやろうって決めた時も、後半が厳しめなら前半は明るい雰囲気にできるようなメニューにしておこうかなとか上手く帳尻が合うようにしてたかな。そのうえ、ちゃんと息もがあるような体力が落ちた分戻せるようなメニューという感じでやってたかな。とにかく明るい雰囲気を意識して、何かしら笑いが起きるようなリラックスできるようなメニューを1個は入れるようにしてたかな。
大澤:いま雄大先輩が言っていたのはメニューからのアプローチだったと思うんですけど、自分はメニューを考えないので休憩中の話しかけたり、技の指導でも、きつい場面での活気づける声出しとかを意識してましたね。

――今後のレスリング部、個人での目標について
横田:個人的には、大会があれば全国大会優勝を目指して頑張りたいなって思ってます。天皇杯もあれば優勝目指してやりたいなって思ってます。チームとしては、同志社戦を2年連続で勝利したいなっていうのと、もう1個は1部昇格。俺のリーグ戦はもうないけど来年以降、再来年でもいつでも1部昇格できるようなチーム作りとサポートができればなって思ってます。
大澤:個人の目標は、まず1年生の時から考えてる天皇杯出場。何とか天皇杯に出場できる選手になろうと思っています。そのためにも、同じ階級に負けない体づくりとか技術力を身につけようと思ってます。チームとしてはさっき雄大先輩も言ってましたけど、自分の代で1部昇格というのもありますし、今のこの状況で自分だけでなくて、チーム全体の技術力向上を自分がキャプテンになったら掲げていこうと思います。

相手の動きを封じる大澤(写真右)

(10月23日 取材 冨田夏希・冨田璃央・佐藤眞子/編集 佐藤眞子)

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「立教スポーツ」編集部では現在の活動状況を鑑み、10月号は紙面の発行を行わず、Web記事(クローズアップ)での情報発信をする運びとなりました。取材にご協力いただいた各部の皆様、ありがとうございました。

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