【剣道部】#10月クローズアップ対談企画 小野澤×井上 目標は楽しむ剣道

昨年、創部史上初全国優勝を成し遂げた剣道部。コロナウイルスの影響で試合中止や一変した練習環境。そんな中でも、部員たちはそれぞれの方法でモチベーションを保っていた。小野澤(文3)と井上(法3)の同期コンビに話を聞いた。

笑顔で対談する小野澤(左)と井上

ー新型コロナウイルスの影響で練習はどのように変わった?

井上:最初は面がつけられなかったです。全然防具がつけられなくて。

小野澤:マスク必須で道着と袴だけで素振り。素振り、すり足だけだったよね。1ヶ月くらい。

井上:稽古量が落ちたっちゃ落ちたよね。

小野澤:その前も半年くらい練習できなくて、道着と袴だけですり足素振りだけ1ヶ月間くらい続けました。最近、面を付けたのですが、面の中に透明のアイガードとアイマスクつけて、それでさらにマスクして防具つけてやっています。今でも、多い人で週3しか稽古できないです。前は週5とかでした。今は週3が限界で…。グループ分けをしていて、人数も少なかったりするので、回数は減ったよね。

井上:減ったね。

小野澤:それが一番変わったところですかね。ちょっと前までは声も出しちゃいけなくて、つい一昨日くらいから声出してよくなって、声出している感じです。

井上:他には、練習時間は少し短くなりました。しかし、稽古の日数が減ったこと、ずっと(練習を)やってなかったことが、やっぱり、ね…。

小野澤:回数が減っているだけで、今はやっと普通の練習に戻ってきたかなと。稽古の日数だけが違うっていう感じです。

ー例年は大会へのモチベーションがあったと思う。しかし、今年はコロナで大会がなくなり、どのようにモチベーションを保っていた?

小野澤:(私たちは)まだ4年じゃないのですが、4年生は大会がなくなってしまいました。それでも、練習には参加してくれています。

ーまだ引退してはいない?

井上:10月いっぱいまでで4年生は引退してしまいます。

小野澤:10月までと一応は決まってはいるんですけど、まだ稽古に参加してくれています。自分たち(小野澤・井上)はまだあと一年あるので、来年の試合がまだ中止になったわけではないので、まだ希望を捨てずに(練習しています)。一応そこを目指してモチベーションとしてやっているにはやっているんですけど。去年優勝して、今年もってなっている時にコロナになってしまって…。逆に今は、体力が落ちているし、周りの学校もどれだけ練習しているかとかわからないのですが、(優勝してから)1年間が空いて優勝したっていうプレッシャーで戦うのはきついなって思います。そこでどうやって戦うかは考えなくちゃいけないし、モチベーションっていうより焦りっていう…。

井上:焦りもあります。それから、1週間に1回目標を決めてやるんですけど、(その目標を)達成しながらっていうのもモチベーションにはなっているかなと思います。

小野澤:大きな目標は大会で、小さなモチベーションは1週間ずつの目標ですね。

ー1週間ずつの目標とはどのような目標を立てている?

井上:個人それぞれです。自分に何が足りないかとかを考え、目標を(自分で)決めてコーチに送ります。あと、自分が何を頑張るかその1週間決めます。

ー今の部の雰囲気はどんな感じですか?
小野澤:私的にはめちゃくちゃいいと思います。みんなすごく積極的に練習参加するので。選手とか選手じゃない関係なしにみんな本当に一生懸命練習していて、すごいなって。

井上:割と剣道好きな人多いので。それぞれみんな何かしらやっているし、考えてくるから、一緒になったときいい雰囲気なのかなって。

ー松原(=2019年度卒業)さんの代と自分たちの代のカラーの違いはどういうところにありますか?

小野澤:チームもまだ組んでいないし、試合も一緒にはしていないので。新人戦しか1・2年生とやってないもんね。去年の新人戦しか試合はしてないので…なかなかわからないよね、カラーって。違うことはわかるんですけど、何が違うか明確にはわからないよね。雰囲気的にはちょっと違うのかな。

井上:盛り上がり的には…私達の一個下の代がすごい盛り上がる感じなんで(笑)。

井上:元気がいいんですよ(笑)。元気がいいので…それでなんかこっちも負けてらんないみたいには思う。(今の3年生の代は)結構静かなんですよ。あんまり喋らなくて(笑)。

小野澤:だから自分が浮いちゃう感じなんですよ。学年で。

井上:浮いちゃうっていうか、どんどん盛り上げてくれる感じです。

小野澤:いやでも彼女は慎重で明確なんですよ。全然違いすぎるんですよ。性格が(笑)。性格違うんですけど、一緒にいるとなんか、大丈夫だなって思うっていうかなんか、安心…こんな事言わないですけど(笑)。安心するんですよ。なんだろう、認めているから。チームとして。新人戦のときも、結果負けちゃったんですけど、(井上が)自分の前で試合していて、副将で。これで負けたら自分がやるしかないなって、チームになったら上手くやれそうだなって感じて。他のメンバーもそうなんですけど、試合に出る出ない関わらず、みんな協力してくれるので。

井上::あんまり否定的な子がいないです。みんな頑張りたいっていう気持ちを持っているので。

小野澤:そのために意見を出し合うというか、チームを良くするために協力して意見出し合う感じです。団体行動の模範みたいな感じだよね(笑)。

井上:学年関わらず協力してやっていくっていうのが、うちらのいいところかなって思います。

カメラに向かってポーズを決める井上(左)と小野澤

ー今後の目標を教えてください

小野澤:楽しくみんなで剣道しなから、最終的に勝てたらいいかなと思います。勝ちを目指して剣道をするのではなく。辛い稽古も、きつい稽古も、「頑張ろう」って盛り上げて楽しんでいる中で、気がついたら大会優勝していた!みたいな。あとから結果がついてくるようなチームにしたいです。

井上:個人としては、去年全然力が出せなかったので、そういう面でも萎縮しちゃう部分もあるので、そういう部分で楽しく。楽しくできれば実力とかも出せてくると思うので。そういう面で楽しく剣道したいです。何位になりたいとか、優勝したいとかではなく、楽しく剣道がしたいです。団体としては、上を目指しつつも、優勝した時のようなチームにしたいと思っています。

(取材/編集 坂東和奏)

「立教スポーツ」編集部では現在の活動状況を鑑み、10月号は紙面の発行を行わず、Web記事(クローズアップ)での情報発信をする運びとなりました。取材にご協力いただいた各部の皆様、ありがとうございました。

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