【野球部】中川、エースの意地を見せ9回完投も、土壇場で追いつかれ引き分けに

◆2020年度東京六大学野球秋季リーグ戦◆

10月18日 対東大1回戦 明治神宮球場

打者成績

守備位置 選手名・学年・出身校 打数 安打 打点
[8]9 太田 (コ3=智弁学園)
[5] 冨永 (コ4=桐蔭学園)
敷名 (社4=神戸国際大附)
[4] 山田 (コ2=大阪桐蔭)
[3] 三井 (コ4=大阪桐蔭)
[3] 東 (社3=福岡大大濠)
林中 (コ4=敦賀気比)
[9] 柴田 (社2=札幌第一)
宮﨑(コ2=大阪桐蔭)
[6] 宮 慎 (コ4=市立船橋)
竹葉(コ4=龍谷大平安)
R 荒井(コ4=佼成学園)
[1] 中川 (コ4=桐光学園)
H 吉岡 (コ2=広陵)

投手成績

選手名・学年・出身校 投球回 球数 被安打 奪三振 与四死球 自責点
中川 (コ4=桐光学園) 116 13

開幕4連敗となかなか勝利に恵まれない立大。昨日の雨天中止で気持ちを切り替え、ここから巻き返しを目指したい。迎えた東大とのカード初戦。昨日の天候不良とは裏腹に秋の神宮球場の空には、ときどき太陽が覗くような野球日和となった。それは立大野球の今後の復調の兆しを指し示すような光であった。その希望を現実にするために、この一戦で勝利し勢いに乗りたいところだ。その大事な一戦の先発マウンドに上がったのは、初勝利を目指すエース・中川(コ4=桐光学園)だ。中川は、走者を許しながらも、テンポの良い投球で8回までを無失点に抑える熱投を披露する。一方の打線は、両チーム無得点のまま迎えた5回に、太田(コ3=智辯学園)の適時打で先制に成功する。しかし、その後はなかなか追加点を奪うことができない。中川は、完封勝利を目指し9回もマウンドに上がるが、二死から同点に追いつかれ、惜しくも初勝利とはならなかった。土壇場で同点にされた立大、大会規定により引き分けとなり、東大と勝ち点を分け合った。

9回1失点と熱投を見せた中川

先発の中川は、初回から安打と四球で一死一、二塁といきなりピンチを迎えるも、後続を連続三振に打ち取り、立ち上がりを無失点に抑える。その後も、走者を出しながらも粘りの投球で相手打線に得点を与えない。

両チーム無得点のまま迎えた5回、立大が先制に成功する。一死から試合前時点で、打率.500と首位打者に君臨する今大会打撃好調の竹葉(コ4=龍谷大平安)が右前打で出塁すると、続く中川が犠打で走者を進め、二死二塁の好機を演出する。この好機に、トップバッターの太田が打席に入る。直球を振り抜くと打球は右前に運ばれ、二塁走者の竹葉が一気に生還し、先制のホームを踏んだ。しかし、その後は東大の継投策を前に、なかなか追加点を奪うことができない。

5回に、先制点となる右前適時打を放つ太田

援護をもらった中川は5回以降も再三ピンチを作るが、後続をしっかりと打ち取り、1点のリードを守り抜く。8回までを11奪三振、無失点に抑える力投を見せた。そして完封勝利を目指し、9回もマウンドに上がった中川。先頭打者を三振で打ち取るも、一死から左前打を浴び出塁を許す。その後二死となり、あと一人を打ち取れば完封勝利目前に、痛恨の適時打を浴び、同点に追いつかれてしまう。その裏の攻撃も、サヨナラの展開に持ち込むことはできず、同点のまま引き分けで試合終了となった。

開幕から5試合勝利なしと未だ波に乗れない立大。しかし、まだ希望はある。エース・中川の9回1失点の好投や、その女房役の竹葉がこの試合1安打、2四死球と打撃好調をキープしている。恐怖の八番打者として立大打線を牽引し、起爆剤となって立大に初勝利をもたらすことを期待したい。

(10月18日・冨田璃央)

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