【サッカー部】［Staying Eleven2020］早大に敗れベスト４終戦…“選手兼監督兼実況”の熊瀬「企画に関わったすべての人に感謝」

「Staying Eleven 2020」準決勝の試合動画が23日に公開された。敗者復活枠で決勝トーナメントに進出した立大は早大（Ａグループ１位）に０−１で敗れ、ベスト４で大会を終えた。

早大・松浦（３年＝左）と熊瀬の実況対決も見どころだった【サッカー部公式インスタグラムより】

ここまで勝利のない立大は４−３−３の布陣を採用。サイドバックに磯太陽（観４＝茅ヶ崎北陵）と高山賢太郎（コ４＝ロアッソ熊本Ｙ）、中盤には原大知（営４＝セレッソ大阪Ｕ−18）を起用し、予選３試合９得点と爆発的な攻撃力を持つ早大に挑んだ。

序盤から両チームともに果敢に攻める展開。早大は巧みなパス回しで中盤を支配し、前線の加藤（３年）にボールを集める。立大は高山、村越（社２＝渋谷教育学園幕張）が両サイドの高い位置でボールを保持しチャンスを演出していく。

均衡が破れたのは40分。早大が左サイドのスローインからゴールに迫る。細かいパス交換からクロスボールを入れると、最後は45歳の外池大亮監督がバックヘッドで合わせゴールネットを揺らした。

試合はそのまま０−１で終了。立大は大会を通して２分２敗と１勝もできず、得点も東大戦での熊瀬（営３＝ＦＣ町田ゼルビアＹ）の１ゴールに終わった。

同大会の決勝は25日に行われ、敗者復活枠の法大がＰＫ戦の末に早大を破り初代王者となった。今後も「東西王座決定戦」を開催するなど、大学や地域の垣根を越えた熱い戦いが繰り広げられる。

熊瀬扮するモハメド。軽快なトークで視聴者を楽しませてくれた【サッカー部公式ツイッターより】

“監督兼選手兼実況”…大活躍の熊瀬「企画に関わったすべての人に感謝」

・早大戦を振り返って

まずはサポーターの皆様、応援ありがとうございました。試合前にみんなとは「相手は俺達より格上かもしれないが、結局相手は同じ大学生だ。何も恐れることは無いし俺達に失うものは何も無い。思いっきりピッチで暴れてこい！」と話し合いました。選手達はかなり気合が入っていましたが、あと一歩のところで勝利を逃してしまいました。守備の面では、基本的に相手にボールを握られている展開が続いた中でよく粘り強く守ったと思います。ただやはり攻撃の面で、バリエーションやイマジネーションの部分が足りず、最後までゴールを奪うことができませんでした。１点の重みというものを実感しましたし、ＦＷとしてチームの皆には本当に申し訳ないです。ただ、この敗戦をただの敗戦で終わらせてはいけないと思っています。敗戦を糧に、勝てるチームを目指したいです。チーム一丸となって、勝利を渇望していきます！

・今大会を振り返って

全試合を終えて一番最初に感じたのは、安堵感と悔しさでした。大会の話を聞いてから早稲田戦を終えるまで妙な緊張感がずっとありました。ＳＮＳで拡散されて、他大学との交流もあって、たくさんの人に自分の実況が見られるということが純粋な緊張を生んでいたと思います。また、自分には生半可な動画は求められていないということも自負していましたので、皆の期待値を上回る実況、動画を撮らなければならないというプレッシャーももの凄かったです。ですので、終わった瞬間は思わずホッとしてしまいました。しかし、そのすぐ後には後悔が押し寄せてきました。あの時もっとあぁ言えたんじゃないか、あの選手のこともっと広げれたんじゃないか、もっと身体をこう動かしてたら面白かったんじゃないかなど、たくさんの後悔と反省が頭の中に浮かびました。今はもうどうにもできませんが、またいつか機会があればこの後悔をただの後悔で終わらせることなく、良い後悔にしたいと思います。

・実況を担当してみて

単純に、とても楽しかったです。元から人を笑わせるのが好きで、表に出るのも嫌いではないので純粋に楽しむことができました。今まで関わったことがない他大学の選手達とも交流することができてとても良かったです。ただ、後悔もたくさんしました。現状では、あの滑舌の悪さ。これを治していきたいと思います。他にも声の抑揚、ワードチョイス、ボディリアクションや表情の部分でたくさんの課題が見つかったので、いつかまたこの企画に参加できた日には、これらを改善してパワーアップした実況者熊瀬を皆さんにお届けしたいです。そして、最後になりますが、この企画を企画してくれて、高校時代の元チームメイトである須藤、試合動画などを作成してくれた坂口さん、共に実況をしてくれた他大学実況者の皆様、同じ実況者としてＬＩＮＥで改善点を話し合った、須藤と同じく元チームメイトの鈴木、そして運営や動画編集に携わってくれた立教の皆、全員にありがとうを伝えたいです。ありがとうございました！

（５月28日・小根久保礼央）