【サッカー部】響いた「バモ奥谷」コール 緊迫の大一番制した立大が残留へ一歩前進!

◆JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦 【2部】◆

11月17日 対東京学芸大 日立市民運動公園陸上競技場

4月から始まったリーグ戦も終盤に差し掛かり、優勝・昇格・残留争いが佳境になっている。立大は第20節時点で勝ち点18の10位。9位・青学大から12位・東京学芸大までの勝ち点差4と激しい残留争いを繰り広げている。前日の試合で9位・青学大、11位・東海大が共に引き分け、勝ち点1を積み上げたため暫定ながら降格圏の11位に転落。さらに今節の相手は勝ち点差1で追いすがる12位・東京学芸大とあって、いつも以上に負けられない1戦になった。

今シーズンの大一番とあって、緊迫した空気のなか始まった試合は30分に吉田(コ4=JFAアカデミー福島)の左CKから奥谷(コ4=都立駒場)が上手く合わせて先制。その後は押し込まれる展開が続いたが全員で守った。時折、吉田を中心に見せたカウンターでゴールを脅かすも得点には至らず、そのまま1-0で試合は終了。この勝利で東海大をかわし、再び残留圏の10位に浮上。次節勝利すれば自動的に残留が決まる。

先制点を決めた奥谷。左サイドから仕掛け続けた

前々節の慶大戦から採用した3-4-3を今節も採用。しかし、前々節、前節は自陣に引いてブロックを敷く戦い方だったが、今節はダブルボランチの1枚が前線の選手に続いて、プレスをかける戦い方にシフト。CFには今季初出場の快足・老本(営4=立教新座)を起用。得点力不足解消に期待がかかる。

前半は一進一退の攻防が続く。7分、15分と立て続けに右サイドを突破されて折り返される。しかし、水際で奥谷がクリアしてピンチを防ぐ。立大の反撃は17分。ペナルティエリア外から穴吹(法2=三菱養和SC・Y)のミドルシュートは枠を逸れる。すると30分、立大に待望のゴールが生まれる。吉田が左CKをニアに蹴り込む。老本が潰れ、後ろから飛び込んできた奥谷が合わせて先制する。得点後は、少し守備的な戦い方にシフト。セットプレーやカウンターから追加点を狙った。前半はそのまま動かず、立大は押され気味ながらワンチャンスをものにして1点リードで折り返す。

後半も右サイドを狙われる立大。しかし、ポジションを右に移した長谷川(営2=三菱養和SC・Y)のプレスバックと右WBの堀(異1=ジェフ千葉U-18)が何とか対応する。後半途中、老本に代えて佐藤大(コ4=県立光陵)を投入。前線に佐藤を1枚残して自陣に引いて逃げ切る選択をとった。相手にボールを握られる展開の中、74分ロングパスに抜け出した佐藤がGKと1対1になるがその前のシーンでハンドを取られて得点とはならず。試合終盤になるにつれて東京学芸大のロングスローを絡めたパワープレーに押され始める。42分、この日最大のピンチも栗山(観4=初芝橋本)のビックセーブで凌ぐ。最後まで耐えた立大が虎の子1点を守り切って、勝ち点3を獲得した。

守備時には最後尾まで戻り、攻守に奮闘した長谷川

「思い通りの試合運びが出来た。」と武智(済3=駒澤大学高)が言うようにリードしてから柔軟に戦い方を変えて勝利に繋げた。これで勝ち点を21に伸ばした立大。順位も残留圏の10位に戻し、次節勝利すれば残留が決まる。あと1試合全てを出し切って残留を目指す。

久々の勝利を部員全員で喜んだ

(11月19日・安藤勇生)

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