【空手部】課題を残しつつも、男女共に全日本出場決定!

◆第62回関東大学空手道選手権大会◆

10月27日 東洋大学総合スポーツセンター

夏が過ぎ冷えこみが強まる中、立大の選手達は関東団体に臨むこととなった。全日本への出場をかけ、選手達は大きな掛け声とともに熱い試合を繰り広げた。

〇男子団体の部
初戦の相手は国武大。先鋒・河野(文1)は、序盤で上段突きにより確実に点差を広げたものの、終盤で相手に上段蹴りを許し、点差を詰められてしまう。しかし、最後は逃げ切り5-4で勝利。続く次鋒・小田(現4)は、終始相手に主導権を握られてしまい敗北。続く中堅・川手(社1)は、序盤で攻め立てたものの点数に繋がらず、中盤以降、相手に連続6ポイントを奪われ敗北してしまう。副将・寺岡(文3)は、序盤相手の上段突きを食らいポイント獲得を許したものの、後半で確実にポイントを稼ぎ、4-1で勝利。しかし大将・大塚(文3)は相手にポイントを許したことで焦りを見せ反則負け。立大は悔しさの残る初戦敗退となってしまった。

惜しくも負けてしまった立大は、全日本出場校決定トーナメントに出場。全日本出場校決定トーナメントでは、2回勝てば全日本に出場できる重要なトーナメントである。確実に勝利を収めたい初戦、相手は関東学院大。先鋒・河野は相手にペースを握られ敗北してしまったものの、小田、半田(済3)、寺岡が圧倒的な力を見せつけ勝利。立大の意地を見せつけた。勝てば全日本へ出場となる2回戦、相手は青学大。先鋒・増子(現2)は常に相手に主導権を握られてしまい敗北。続く次鋒・河野は着実に点差を広げ、3-0で勝利。中堅・小田は相手にペースを握られるものの、必死に食らいつく。しかし相手の蹴りが直撃したことで地面に頭を打ち、試合続行不可能というアクシデントが起きてしまう。結果は小田の反則勝ちとなったが、安否に心配の残る試合となった。小田の思いを胸に試合に臨んだ副将・寺岡は、蹴りで試合の主導権を握り、5-2と大きな点差を残し勝利。立大の全日本出場が決定した。

〇女子団体の部
初戦の相手は国武大。先鋒・佐藤(現1)は上段突きで着実に点差を広げて3-0と危なげなく勝利。続く中堅・鈴木(文4)は序盤で点数を獲得したものの、ペナルティが重なり反則負けしてしまう。立大の思いを託された大将・木村(文2)は、中盤まで拮抗状態が続いたものの、後半で相手を一歩上回り2-0。立大の勝利が決定した。

立大の勝敗を背負い果敢に攻める木村(文2)

続く2回戦、相手は日大。先鋒・鈴木は、点差を広げては追いつかれ、広げられては追いつくという拮抗状態だった。結果は3-3だったものの、相手の反則により勝利。中堅・木村は、なかなか自分のペースに持ち込めず拮抗状態に陥り、そのまま引き分け。大将・佐藤は常に相手に試合のペースを握られ敗北してしまう。「関東ベスト4を目指していた」選手達にとって悔しいベスト16という結果に終わってしまった。

今回の関東大会、男女共に全日本への切符を手に入れられたもののどちらも課題の残る試合となった。しかし選手達の目は、全日本の試合へ向けたやる気で満ち溢れていた。2週間後に迫る全日本での彼らの活躍に期待したい。

(10月31日・唐鎌光生)

◆コメント◆
寺岡駿
「青学戦でキャプテンが自分の前に怪我をしてしまったのですが、結果それが勝ち星となったので、自分が勝つしかないなという気持ちで試合をしました。」

鈴木菜未
「初戦で反則負けをしてしまって後輩に迷惑をかけてしまったので、そこが自分の中で悔しいです。」

木村華音
「先輩に成長した自分を見せられる最後のチャンスなので、練習にも気を引き締めて頑張ります。」

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