【バレーボール部】快挙にも、「勝たなければ意味はない」

  • ◆2019年度春季関東大学バレーボールリーグ戦◆

4月20日 対青学大 亜大体育館

前回の試合で格上の亜大に敗北を喫した立大がこの日に戦ったのは青学大。昨年度の2部リーグ1位校だ。前回に引き続いて格上校と戦う立大に求められたのは悪い流れを断ち切る力と忍耐力だった。

1セット目は必死に食らいつくも22-25で惜しくも逃してしまう。続く第2セットでは、序盤の流れを相手がつかみ連続4得点を許す。しかし2-6の場面#13井原がクロスを締め、ブロックアウトを誘う。得点が決まり流れは一気に立大へ。#19濱野がサービスエースを決める。連続4得点を取り返した。しかしその後、青学大が得点を決めシーソーゲームが始まる。均衡した状態を崩したのはまたも#13井原だった。クロスが決まり14-12。そこから3得点が決まる。途中青学大に得点を許すことはあるがリードを守り続けた。しかし、セット終盤で相手に4得点を許してしまう。点を取るもすぐに取り返されてしまう展開。24-22の決め手が欲しい場面でのことだった。キャプテンの#1羽田がラリーの末にクロスを決め、22-25で2セット目を奪取した。

得点を決め喜ぶ羽田

 

続く第3セット。先制はしたものの、両者共に点を取り合う展開が続いた。何とかして流れをつかみたい立大。11-12で青学大の連続得点を止めサーブ権をつかむ。投入されたのは今大会でピンチサーバーとして活躍している#17の笹本だった。コート上の誰もいない場所にサーブを落とし込みサービスエースを決め会場が大歓声に包まれた。その後流れをつかんだチームは4得点を決め青学大にタイムをとらせる。しかし流れ切った青学大にリードを奪われ22-25で3セット目を落としてしまう。

後がない状態で迎えた4セット目。青学大の勢いは止まらない、常にリードされる展開が続く。主導権を取り返したのは#13井原のクロスが決まった時だった。これで15-15の同点に並んだ。#12矢野も1人でブロックを決めた。攻守ともに勢いを取り戻した立大。#5本澤のツーアタックも綺麗に決まり連続7得点が入った。その後はリードを守り抜き25-22で見事に4セット目を勝利に収めた。

命運を分けた第5セット目。今までとは違い15点までしか試合がない。序盤は2-4と相手がリードするも、#13井原のクロスが再び流れを変えた。#19濱野もサービスエースを決め同点に並ぶ。そこから2連続得点を決まる。タイム後に相手に1点を取られるも最後は#1羽田がクロスで8得点目を決め前半をリードで折り返した。会場とチームの盛り上がりは最高潮となった。しかし後半戦青学大に連続3点を決められる。#1の羽田が床を叩いて悔しがるしぐさも見られた。それでも11-9とリードは守り再び相手のタイムアウトへ。勝利は目前だった。しかし、再び相手の3得点が決まり遂にリードを奪われる。その後タイムアウトを取って巻き返しを図るも最後は相手に得点を決められてしまう。結果は13-15のあと一歩の展開となった。

格上校相手に2-3と5セット目まで追い詰めた立大。今リーグ中でも確かに成長していることを感じさせる試合だった。しかし、本澤は「勝たなければ意味がない」とコメントに悔しさをにじませる。次戦の相手は国士大。続く上位校相手に立大が白星を挙げることを願うばかりだ。

◆コメント◆

#5 本澤選手
勝たなきゃ意味ないですね。実際公式試合で内容とかあんまり関係ないので、どれだけいい試合しても勝たなきゃ意味ないので、そういうのが顕著に出た試合かなと思います。本当に些細なことで流れが変わっちゃうので、もっと考えながらプレーしていけば多分もうちょいみてる人も面白くなる試合になるんじゃないかなって思います。流れがこっちに来てる時は勝手に点数入ってくんであんまりそんなに気にしなくていいと思うんですけど、向こうに行っちゃった時にどれだけ早くこっちの流れに戻すかとか連続失点抑えるかとかそっちの方が大事だと思うので。試合になってけば勝手に上がってくパフォーマンスだと思うので、スパイクとかバンバン点数競って24、24とかなったらもう勝手にジャンプも上がるしそれはあんまり気にしなくていいかなと。本当に細かい点が終盤に疎かになりがちなので細かいところが終盤にでできるチームが強いところだと思うので直していきたいです。

#1 羽田選手
今回の試合は1点、2点の差だったなと思います。同じ2部にいて力の差はないのかなと思ったんですけど、自分たちが1点2点簡単にミスをしてしまっていたので、その点がやっぱり甘いのかなと思います。
原因はサーブミス。サーブミスが立て続けにつづいたり、決め所のボールをちゃんと決められないというところの甘さかなと思います。
今日はそこまでサーブレシーブが崩れなかったのでその点の力はついたのかなと。サーブレシーブが入ってAパスになればどこからでも攻撃ができて上位のチームとも対等に戦うことができるので…やっぱりプレーの一本目のサーブレシーブは良かったんですけど、こっちの攻めの一本目のサーブがちょっと…でしたね。
次回に生かす点としてはそのサーブをもう少し。いいサーブをしながらミスをしないというのはすごく難しいんですが、これは個人で修正できると思うのでしっかり詰めていきたいです。

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