【女子バスケットボール部】止まらない勢い 入れ替え戦への切符をその手に

◆第68回関東大学女子バスケットボールリーグ戦◆

10月14日 対青学大 立教大学新座キャンパス


 青学大との運命の第2戦目。前日、逆転勝利した相手に「楽に入れた」と語る選手たちは落ちつた試合運びで見事勝利。強敵相手に2連勝を果たし、入れ替え戦出場権を獲得した。

 事前に2時間のミーティングをしていた選手たちは、先日の反省を生かし青学の攻撃にうまく対応する。中を固め、外のシュートはしっかりチェックするなど基本に徹したディフェンスで青学の得点を許さない。オフェンスではこの日一番の活躍を見せた#10矢野(社3)のプレーが光る。シュート、アシストともに冴え渡り序盤から大きな存在感を放った。#10矢野の針の穴の通すようなパスから#18梅(営4)のゴール下でのシュートが決まると、観客が声をあげる。#18梅、#27小沼(営2)のタフショットも決まり、10点差をつけ第1Qを終えた。

 昨日と違ったのは試合に出ている選手だけではない。ベンチの声かけ、雰囲気が前日とは打って変わって賑やかだった。今年から出場機会が増えたレギュラーメンバー以外の選手たちも、気負わずプレーできる環境がチーム全体にあった。しかし第2Qではディフェンスでのファール量産してしまい、相手に10本のフリースローを与えてしまう。一時は背後まで迫られたものの、残り1分で交替した#31長嶋(営1)がレイアップシュートを決めベンチが盛り上がりを見せる。第2Q終了のブザーと同時に#31長嶋が再びゴール下でのシュートを決め、自らの役割を果たす。5点のリードを保ち、前半を終了した。

 後半は熾烈なシーソーゲームが繰り広げられた。立大は中での泥臭いプレーで地道に点を重ね、青学は高精度のシュートを外から何本も沈め対抗してくる。第3Q残り4分、#12佐藤の3ポイントシュートが決まり立大は同点に追いつかれてしまう。しかし前日の勝利で気持ちに余裕のある立大は、#18 梅がゴール下のシュートをねじ込むと、#10矢野と変わって入った#13小山内(営1)が速攻を決めさらに勢いづく。#10矢野が「春は1年生と交替するとソワソワしたけど、秋は安心して見られるようになった。」と語るように、#13小山内は安定感のあるプレーでチームを支える。オフェンスリバウンドを取りそのままシュートを決めると、立大ベンチは跳ね上がるような盛り上がりを見せた。立大は#5中島(社2)が2本連続3ポイントシュートを決めるなどの活躍を見せリードを保つことに成功。最後は#15桐川(文2)がブザービートを決め第3Qが終了した。

7点のリードを保ち迎えた運命の第4Q。立大は#18梅からカットインする#13小山内への好アシストなどで順調に点を重ねる。しかしこのまま勝ちきれるほど青学は甘いチームではない。選手たちがそれを一番わかっていた。#10山本、#12佐藤が3ポイントシュートを3本連続で沈め、立大は再び同点に追いつかれる。しかしその直後、#15桐川の3ポイントシュートや#27小沼のタフショットが決まり、点差と勢いを取り戻し始める。試合時間残り4分、#10矢野がチームに入ると観客を含めチーム全体が大きく沸き上がる。最後の集中力を振り絞り、青学の怒涛の攻めを体で止める選手たち。#10矢野がゴール下でのシュートを2本決め、最後はファールをもらった#27小沼がフリースローを2本決め切りそのまま試合終了。11点差をつけ、青学相手に大きな2連勝を果たした。

ドライブする#15桐川(文2)

 この勝利により、2部Aブロック入れ替え戦への切符を手にした立大。来週は金沢八景の地で玉川大との最終戦を行う。悲願の昇格を目の前にし、気持ちの高ぶる選手たちは、最後まで勝ち切り気持ちよく入れ替え戦へ臨みたいと語った。
(10月18日・小田拓実)

◆コメント◆
#10 矢野

—リバウンドが取れている場面が多かったが
みんな言っています、昨日は出だしからダメで外から打っても誰もいかないみたいなのが1Q丸々あったりしたので、今日はリバウンド行こうって試合前にみんなで話していました。
—2日間を通して得たものはあるか
気持ちの強い方がやっぱり勝つのかなって、気持ちで負けないで最後までゴールに向かうっていうのが大事だなって思いました。
—昇格が目の前ですが、一言お願いします
もう気負うことなく楽しめればいいかなって最後の玉川戦は思っているので、自分のプレーをしっかりして勝って気持ちよく入れ替え戦に望みたいです。

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