【女子バスケットボール部】劇的! 逆転勝利!

◆第68回関東大学女子バスケットボールリーグ戦◆

10月13日 対青学大 立教大学新座キャンパス


2部Bリーグ、現在同率1位の立大と青学大が遂に直接対決を迎えた。強敵明大に2連勝し勢いの止まらない立大は、この日も見事な逆転劇を見せ青学大を撃破。この勝利により、立大はリーグ内で頭一つ抜き出ることに成功した。

 ジャンプボールが上がり、#27小沼(営2)が走り出す。リーグ首位対決は立大の得点から動き出した。第1Q序盤、#10矢野(社3)、#5中島(社2)などが相手のドライブを体で止める好ディフェンスを見せる。青学はこれに外からのシュートで対抗、連続得点を許してしまう。点差を離されたくない立大は中へと果敢に仕掛けるが、青学の堅いディフェンスと高さに防がれ思うように攻めることができない。この状況を打破するきっかけとなったのは、第2Qから交替した#8佐藤(コ4)、#16芳賀(社1)だった。#8佐藤の3ポイントシュート、#16芳賀の鋭いドライブからのシュートで4点差まで一気に詰める。しかし、ここで青学に3ポイントシュートを2連続で沈められ詰めた点差を再び離されてしまう。点が決まるたび大きな盛り上がりを見せる青学ベンチ。気圧されている立大を、再び勢いづけたのは主将#18梅(営4)だった。相手の激しいディフェンスに対し、ピボットを駆使した技のあるプレーでゴール下での得点をもぎ取り、チーム全体に覇気が戻り始める。#10矢野のミドルシュートも安定し、3点差まで詰め寄り前半を終えた。

 後半、警戒していたという青学#10山本の3ポイントシュートが爆発する。「分かっていたのにやられた。」と語るように、うまくチェックすることができず点を奪われる。気持ちで負けたくない立大は相手の激しいプレッシャーに対して強く当たっていく。#10矢野がオフェンスでは3ポイントシュートや外からの好アシスト、ディフェンスでは相手のオフェンスチャージングを誘うなど攻守ともに活躍を見せ、第3Q残り1分で同点に追いつく。ここで立大はレギュラーメンバーを全員下げ、最終ピリオドに備えた。第4Qが始まり、下がった選手たちが再びコートに立つ。激しいシーソーゲームに両校のベンチは大きな興奮を見せる中、彼女たちは冷静だった。立大は細かいパス回しからカットインする選手に繋げるいつも通りのプレーで得点を順調に重ねる。対する青学は依然3ポイントシュートを何本も沈め、点差を引き離そうとする。追いついては離される状況の中、ファールももらった#10矢野がフリースローを2本決める。彼女はこの試合、8本中7本のフリースローを決めている。この地道な得点が後の逆転に貢献したと彼女は語った。試合時間残り2分30秒、#18梅がゴール下でバスケットカウントをもらい立大ベンチが声をあげる。焦る青学選手の意表をつく#27小沼(営2)のドライブで、1点差まで詰め寄る。残り1分、#18梅がゴール下でのタフショットを決め逆転に成功。どよめく会場の中、速攻に走った#5中島がファールをもらいながらレイアップを決め、だめ押しのバスケットカウントを獲得。これをしっかりと決め切り、勝利した。

試合後、抱き合う選手たち


試合後、立大選手たちは抱き合い勝利の涙を浮かべた。劇的な勝ち星を挙げ、リーグトップに躍り出た立大は次戦も同じ相手をホームで迎え撃つ。昇格は目と鼻の先、彼女たちは勢いそのままに次戦も確実な勝利を狙う。
(10月17日・小田拓実)

◆コメント◆
#10矢野

—青学は攻守ともに体で当たってきたが、どう対応したか
逃げないように、接触しても接触し続けました。そしたらオフェンスファールとかもあったので、結果的によかったと思います。

—明日の試合、どのようにして臨むか
しっかりビデオを見てミーティングして、明日また同じことをされないように対策します。

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