【馬術部】あと6秒で基準タイムの好成績 新人戦で健闘

順位  名前   学年 馬名 審査員① 審査員② 審査員③ 最終得点
14  清水るり夏  1  絢桜  83    79   84   82.00
17  白岩明日香  1  絢桜  80    74   81   78.33

順位 名前 学年 馬名
4 清水裕太 2 稲連

◆目白チャレンジカップ◆

10月14日 学習院大

時折小雨も降る曇り空の下、学習院大学で目白チャレンジカップが行われた。本大会は馬術を始めた年数が短い選手を対象にした大会である。立大からは、速歩部班競技に清水る(文1)、白岩(コ1)、障碍飛越競技に2年生の清水裕(社2)計3名が出場し、健闘を見せた。結果は清水るが18位中14位、白岩が17位、清水裕は8人中4位という好成績を残した。

まず初めに行われたのは速歩部班競技。この競技は、審判がアナウンスしたとおりに馬を動かせるかというところで点数がつけられる。審査は5つの部分で採点され、各20点で計100点、さらに競技全体の総合評価が40点で加算され、最高点は140点で争われる。立大の清水ると白岩はそれぞれ82.00と78.33と満足のいく結果ではなかったが、初めての大会で緊張する中、それぞれの力を最大限に発揮した。

障碍を飛び越える稲連にまたがる清水裕選手

次に行われたのは障碍飛越競技。この競技は8つの障碍物を飛び、決められた時間にできるだけ近いタイムでゴールするというものである。今回の基準タイムは56秒。今大会の障碍は最高で60センチとほかに比べて低かったため、いかに56秒に近いタイムでゴールできるかが勝負の鍵となった。2年生の清水裕は、前大会で落馬した経緯もあり、その悔しさから今大会こそ自分の納得のいく試合がしたいと障碍を飛び越える馬の稲連いう強い意気込みで臨んだ。清水の出場は3番目。1番目の選手がにまたがる清水裕選手。46秒、2番目の選手が47秒と基準タイムよりも早い時間で終えた。難易度の高い障害ではないが、落馬すると減点されてしまうため油断はできない。笛が鳴り、いよいよ清水裕がスタートした。「いい速さだね。」見ている観客席から声が上がった。1つ、2つと障碍を丁寧に飛び越え、前の2選手に比べ、ゆっくりした速さで落ち着いて進んでいく清水裕に対し、観客から「このまま進め。」と声がかけられる。ラスト1つ。危なげなく飛んだ。拍手と歓声が沸き起こった。総減点0の完璧な走行だった。あとはタイム次第だ。タイムがアナウンスされた。50秒。その時点で1位。清水裕が安堵の表情を浮かべた。

今大会、一年生にとっては初めての大会となった。いつも練習時に乗っている馬と違う馬で臨むという難しさあった。結果だけを見ると、1年生2人のパフォーマンスは決して良かったとは言えないが、彼女らの力を出し切る事が出来た大会であった。清水(裕)は4位という結果に自分でも「納得のいく結果です。」と満足した様子を見せた。

馬術を始めたばかりの人を「一般人」と呼ぶそうだ。「一般人」の彼らが経験者たちに勝負を挑んだことに称賛を送りたい。戦いは始まったばかりだ。彼らがこれから経験者たちと肩を並べる未来に期待したい。

(10月14日・中村このみ)
#清水る(文1)、#白岩(コ1)

どういう大会
-大学から馬術をはじめた人が出るやつです。部班競技に出ました。
部班競技とは
―5頭のうまと人間で指示する人の通りに動けるかで評価されるやつです。
自分の競技の評価はどうですか
-他大の馬に乗るので、その馬に対してできることはしたかなって感じです。
馬はどうでしたか
-馬の特徴を教えてもらえるんですけど、乗ってみたらいつも乗ってる感じとは違ったので乗りずらかったです。
-夏に足の手術をしていて練習が全然できなくて復帰したのも2.3週間前なので練習不足だなと言う感じで、先輩に言われたことを活かしきれなくて、馬に先行されちゃったりしたので、次の大会では頑張りたいと思います。
次の大会
-12月頃におなじ競技です。
意気込み
-怪我でできなかった分を取り返して、次の大会ではいい成績を残したいです。
-この大会で部活を止めるので、最初で最期の大会だったんですけど、やれることはやれたと言う感じです。

#清水裕(社2)

今日の試合
-障碍の試合が大学に入って2回目だったんですけど、前回落馬して失神してしまって今回は絶対ゴールするんだってきめてたのでタイムも良くて減点も0だったので満足しています。
今日の大会は
-大学から馬術をはじめた人限定で、一年生はデビュー戦になるような試合ですね。去年は部班競技に出させてもらって、障碍は二年生から出るんですけど
馬との相性
-とても良かったです。
次の大会
-12月の中旬で、クリスマスくらいに障碍に出させてもらえるかなって。大学はじめのひとの一般生向けです。
大学はじめじゃないひとは
-ほとんどです。自分の学年は自分以外の経験者です。一般生は珍しいです。
この大会に向けた練習
-なかなか障碍の練習は馬の負担でできないんですけど、1週間前から練習してました。
どの馬にのるかはいつ決まるか
-直前です。
基準タイムは
-遅かったら減点で早かったら減点じゃないです。

関連記事一覧