【拳法部】年に1度の形選手権! 程「練習時間が足りなかった・・・」

第11回東日本大学形選手権

10月7日 日本大学文理学部 百周年記念館

鋭い目つきで見えない敵を圧倒する大門

10月7日、日本大学文理学部百周年記念館にて、第11回東日本大学形選手権が開催された。立大からは一人形の部において大門(理3)、二人形の部において本間(現4)・程(コ4)組が出場。両部決勝進出とはならなかったものの、力強い形を披露した。

先陣を切ったのは3年生で次期主将の大門。丁寧な礼をしてから形を始めた。静まり返った会場、5名の審査員が見守る中、ゆっくりと両手を前へ伸ばす。形はとても静かに始まった。流れる水のように、彼の体が循環していく。その時だった。ちょっぴり高音の「はっ!」という声が聞こえたかと思うと、高速の突きが放たれた。そこからは今までせき止めていた水が一気に溢れ出したかのように、次々と突きや蹴りを繰り出した。鋭い目つきで“見えない敵”を圧倒する彼の姿に、普段の優しい一面は覗けない。形を終えた大門は丁寧に礼をし、マットを降りた。

「(自身が主将になることに対して)実感が沸くまで時間かかりますね(笑)」。11月末に開催される第63回全日本学生拳法選手権大会にて、4年生は引退。そこからは大門が主将となり、部を引っ張っていく。2年生時から「道場監督」という重要な役割を任されていた大門。主将になることに対して実感が沸かないのは「今はまだ道場監督としてやっているから」。与えられた役割を最後まで全うする彼の誠実な姿勢は、今後チームを支えていくことだろう。

向かい合う本間(写真右)と程

一人形の部の隣のマットにて行われた二人形の部。今回は以前にも同じ形をやったことがある本間が攻め手となり、程は受け手に専念した。
程は来月大学院入試を控えており、現在は塾に通いつつ練習をしている。「(形は)今週から練習を始めた」。練習は限られた時間しかなかったが、そこは4年間をともにしてきた2人。本番では練習時間の少なさを感じさせない、息の合った形を披露した。

練習では仲間として互いを高め合う一方で、家が近い2人はプライベートでも大の仲良しだ。「ご飯を食べに行ったり、お酒を飲みにいったりします」。引退まで残り2ヶ月を切った。「最後は悔いのないように全部出し切りたい」(程)。彼らの4年間はいったいどのように幕を下ろすのか。刮目せずにはいられない。

(10月9日・合田拓斗)

◆コメント◆

程(コ4)
「今回は練習時間が本当に少なくて、今週から練習始めたから正直、練習時間が少なかったから足りないところがたくさんありました。残念ながらトップ5に入れなくて。私は来月から大学院の試験を受けるので塾に通ってて、普段の練習時間は大分短くなっていて、自分のせいで練習時間足りなくて、自分の相方に対して申し訳ないと思います」

大門(理3)
「形選手権も年に1度しかないので。やっぱりこれに向けてやるってこともなかったので。その場限りで急いで覚えるって感じで。あんな形を周りに披露してしまうのもお恥ずかしかったんですけど(笑)。もうちょっと練習しておけばよかったなって。今回は反省して。1年後に向けて改めてやっていきたいですね」

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