【ソフトテニス部女子】『岡山インカレこぼれ話』/森本彩鼓、カトモリ解散を控え複雑な思い。団体振るわずも、ダブルス最後は笑顔で楽しんだ

インカレは団体戦(7、8日)、個人戦ダブルス(9、10日)、シングルス(10日、11日)によって行われた。立大からは、森本(コ1)が唯一全日程で出場※。初めてのインカレながら5日間とタフな戦い、持ち前のタフさでやりきった。
※吉原(コ2)も団体、ダブルス、シングルスと3大会に出場したが、団体初日は出場機会なし

幸奈(加藤=文4)さんは、とても安心できる先輩ーー。入学して間も無く、森本のペアは加藤で安定した。加藤・森本ペアの強みは「2人で1点ずつ取れる」こと。加藤がペースを上げれば、森本も厳しく攻める。森本が粘りを見せれば加藤も後衛で粘った。東日本インカレでは2人の息がぴったり合い、見事3位に輝いた。

インカレ団体戦2日目。森本(写真右)は、加藤とハイタッチ。準々決勝では2勝を挙げるなど、チームの準Vにペアで貢献した【撮影・川村健裕】

1年生と4年生のペアは大学ならではだ。学年が離れてるからこそ姉貴分として頼り甲斐がある加藤だが、森本は「それだけじゃない。(上下関係が)ガチガチではなく、気楽に話せる。プレーにも集中できます」。姉貴分が自らコミュニケーションを図ってくれるから、カトモリはペアとして結束した。実力はお互い折り紙つき。息があったカトモリは、強かった。

妹分も妹分で、愛され要素満載だ。試合になると表情も変わる森本だが、ひとたび練習が終われば先輩から可愛がられる妹キャラ。「私にはお姉ちゃんがいないので、先輩方が優しくしてくれるのは新鮮で、お姉ちゃんがいるみたい」。夏休みは泉田(コ4)、吉原(コ2)、土井(文1)らと岩盤浴に行った。共に戦うチームメイトは、コートを離れれば大きなくくりで姉妹関係だった。

これからは、自分が信頼される先輩になるーー。大好きな四年生の引退で、森本はチーム内での立ち位置が変化することを覚悟した。「新しく後輩も入ってこれば、また競争が始まって、新しいチームが始まる。今度は自分が信頼される選手になって、チームを勝利に導きたいです」。その姿には、将来の大黒柱としての覚悟がたしかに宿っていた。(10月5日/取材・文=川村健裕)

ペア同士の絆。大先輩・加藤幸奈からメッセージ

今回のインカレは今までやってきたことが出たから2位なり結果につながった。やっぱり目指すところは優勝なので、皆、これから柱になっていってほしいなと思います。(森本は)実力のある前衛なので、合う後衛を見つけて、全力で頑張ってほしいなと思います。

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