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立教スポーツ第228号

7月4日更新

【ボート部】女子エイト史上初日本一!明大抑え1秒差頂点 角谷「歴史に名を刻めた

全国から社会人と学生の強豪が集う最もハイレベルな戦い・全日本選手権。その大舞台で女子エイトが史上初の日本一に輝いた!部としては、2016年の男子舵手なしフォア以来の優勝。女子部主将でクルーリーダーを務めた角谷真緒を中心にクルーの志を統一。女子部も全国に通用することを示した!

ゴール後、クルー全員が拳を突き上げ歓喜の声をあげた【撮影・渡邊大樹】

戸田を焦がした7分間

1秒差で祝砲を鳴らしたのは立大だった。船首がゴールラインを割った瞬間、オールを手放して拳を突き上げる。ついにたどり着いた景色。川岸には涙する仲間の姿があった。
大きな歓声に迎えられて、9人は仲間の元に戻った。支えてくれた家族や仲間と熱い抱擁を交わす。ヒマワリのような笑顔と感動のうれし涙があふれた。

抱きしめ合う選手たち

日本一のストローク

「本当に日本一になったんだ!」。 憧れの光景を目にして頬をぬらした。女子部主将・角谷は就任時に一つの抱負を語った。「今年こそ女子部から盛り上げていきたい」。3年間男子部の活躍を目の当たりにし、仲間の活躍を喜ぶ一方で悔しさを感じていた。女子部の底力を見せてやりたい。その思いを胸に大舞台での優勝を目指した。
前で引っ張りたいという主将の自覚から角谷は今年から船尾に最も近い位置・ストロークに挑戦。オールの動きが全員にうつるため艇全体のリズムに深く影響する大役だった。絶対的な自信はなかったが、8人は角谷に確かな信頼を寄せていた。「真緒さんについていけば大丈夫」。一番弟子の岩崎が語るように頼れる存在が前にいることで安心できた。

高い志が掴んだ大金星

勝つイメージを徹底的に叩き込んだ。ヒントを得たのはあの名作・スラムダンク。練習の合間に佐橋コーチ(95年度卒)から全巻プレゼントされたこの漫画を読み、勝つ自信をつけた。作品内のセリフをもじって「私たちは強い。勝てる」。そう言い聞かせてオールを強く握り続けた。
決勝前夜にミーティングを開いた。「後半1000㍍付近から出よう」。レースプランを確認するとともにこぎのイメージを統一。角谷を中心に改めて思いを一つにした。
迎えた決勝。立大は序盤、首位に1艇身近く離されていたがクルーに焦る者はいなかった。「負ける気がしなかった」。練習時から何度も強く意識してきた勝利へのイメージが艇を大きく押しだす。プラン通り、後半から徐々にペースを上げて勝負を制した。強い気持ちがもたらした大金星だった。
「歴史に名を刻めたのが嬉しい」。角谷の言葉通り、史上初の快挙だ。男子だけではない。女子も大舞台で結果を残すことができると示した。金字塔を打ち立てた船はこれからも最前線を進み続ける。
(渡邊大樹)

【陸上競技部】筋書き通りの黄金リレー!8年ぶり男子2部4×400㍍リレー優勝「てっぺん登って最高だな」
いざマイル!全カレ決勝へ

男子2部4×400㍍リレー(マイルリレー)で立大が8年ぶりに頂点に立った! 昨年更新した立大記録を上回る好タイム。 2位と2秒差をつけ、格の違いを見せつけた。

1位でフィニッシュし、両手を天に掲げる瀧渕(文2)【撮影・小松勇斗】

圧勝リレー

アンカーの瀧渕は両手を天に掲げ、雄たけびを上げた。 立大史上最速タイムで8年ぶりに頂点に返り咲いた。
2部に敵なし。 圧巻のレース展開だった。 最上級生の木越は4年間1走を任されてきた。 「今では緊張もしなくなった」と語るチームの大黒柱。 粘りの走りで2走の飯嶋にバトンをつなぐ。 個人400㍍でも3位入賞のエースは最後の直線に入り、勝負を仕掛けた。 前を走る2校を追い抜き、次の走者へバトンを渡す。
3校がわずかな差で走り出す。 立大は予選とメンバーを変更。 1年生で唯一、個人200㍍で決勝進出した熊井を起用した。 通常、チームの4番手が務める3走に熊井を抜てきすることで他校を出し抜く作戦だった。 奇策と言える一手を立大は決勝まで隠していた。
そして「秘密兵器」は火を噴いた。 狙い通り2位との差を広げ、30㍍もの差をつけた。 バトンはアンカーへ。 瀧渕はそのままリードを守りきり、ゴールラインを走り抜けた。

金メダルを首から下げ笑顔の選手たち

夢物語を現実に

躍進の裏にあったものは何か。それは練習に競争意識を根付かせることだった。今までは、じゃんけんで一緒に走るメンバーを決めていた。そこに成長の余地を感じていた木越は練習法を改善。自然と競争が生まれるように、実力の近い選手同士を走らせた。
変化は目に見えて現れた。チームとしては、立大史上最速タイム。個人では瀧渕が400㍍で大幅に自己記録を更新、7位入賞を果たした。「競技力が更に伸びた」と木越はこの1年の取り組みに手応えを感じていた。
優勝こそ果たしたものの、選手たちは3分10秒台の記録にまだ満足していない。最大の目標は9月に控える全日本インカレ決勝進出だ。「チームの全てがかみ合えば、3分8秒台を出す力はあると思う」と木越は真剣なまなざしで語った。
創部99年目にして見えてきた大舞台。「まだチームは強くなれる」。選手たちは確信していた。夏を越え強くなった彼らなら、決勝進出も夢物語ではない。
(小松勇斗)

【洋弓部】全日本フィールドで大川が2位!学生チャンプは今年も好調!この1射に懸けろラストイヤー!

滋賀で銀メダルが輝く! 社会人も参加する全日本大会で、大川が表彰台に立った。昨年度日本一の意地を見せた今大会。メダルの裏にはエースの苦悩があった。

弓を引き的を狙う大川(コ4)【撮影・東海林航平】

実力は運をもつかむ

「最後の3射まで緊張はなかった」。決勝まで順当に駒を進めるも、準優勝。しかし2年連続メダル獲得という快挙を成し遂げた。
前年度王者のシード枠での出場だった。予選は終始リラックスした雰囲気で進む。上位の選手たちとコースを回る中で、徐々に調子が上がっていった。プレッシャーは消えスコアも右肩上がり。気付けば予選通過を達成していた。
「運が巡ってきた」。イリミネーションラウンド1、2回戦を接戦の末、僅差で制す。準決勝の相手は予選1位の選手。相手のミスが勝利へとつながった。
迎えた決勝戦。一昨年同じ会場で優勝した選手との対戦だ。スキー場ならではの高い位置に的があるコース。大川が苦手とし、相手が得意な環境下だった。だが3ポスト目までをリードで終える。
順調に思えたが異変が起きた。疲れがたまり、増える観客に緊張が生じる。体が力み、呼吸も荒くなる。狙い通りに矢が飛ばない。無情にも時間は過ぎ、全ての矢を放ち切れずに終了した。優勝はならなかったものの、昨年度王者に恥じない結果をつかんだ。

表彰を受けた大川

勝利への道

エースは悩みを抱えていた。団体戦で力を出し切れない。得点が伸び悩む日々。リーグ戦ではチームを全国へ導けなかった。最高学年として、エースとして「プレッシャーを感じた1か月だった」。
今大会の大川は一味違った。個人戦はチームの足を引っ張る心配もない。気楽に打つことができた試合は満足のいく結果を導く。団体戦で第一線を退きエースの座を手放したことが功を奏した。
春の団体戦で残ったのはふがいないという気持ち。「後輩に何も残せていないかもしれない」。苦しげな表情で語った大川は、今もフィールドの練習に付き添い技術を教え続ける。少しでも多くのことを残したい熱意が彼を動かす。
選手人生は大学で終える。「インカレでも結果を残したい」。そう語る目に迷いはない。青春をささげた7年間がもうすぐ終わる。立大エースでなく1人の選手として。残された1年で最後の輝きを放つ。
(川隅望未)

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